映像設備で、なくてはならないのが、同期(Sync)です。
同期について簡潔に述べます。
※映像設備目線の記述で、リニア編集を筆者は知りません。いつもの通り、勘違いがありましたらご指摘お願いいたします。
同期について簡潔に述べます。
※映像設備目線の記述で、リニア編集を筆者は知りません。いつもの通り、勘違いがありましたらご指摘お願いいたします。
3種類の同期信号
映像信号において、同期をするために必要な信号は大まかに3つに分けられます。・ブラック・バースト信号
・複合同期信号
・タイムコード
・複合同期信号
・タイムコード
タイムコードは今回割愛し、ブラック・バースト信号と複合同期信号を説明していきます。
BLACK BURST SIGNALのスペルを略して、BB(ビービー)信号やBBSなどと呼ばれています。
一般的には「黒い映像」と認識されていると思いますが、正確には、
「カラー・バースト信号を持った、映像レベルが黒の信号」です。
後半でも述べますが、黒映像=ブラック・バースト信号と覚えるのは得策ではありません。
ブラック・バースト信号
ブラック・バースト信号です。BLACK BURST SIGNALのスペルを略して、BB(ビービー)信号やBBSなどと呼ばれています。
一般的には「黒い映像」と認識されていると思いますが、正確には、
「カラー・バースト信号を持った、映像レベルが黒の信号」です。
後半でも述べますが、黒映像=ブラック・バースト信号と覚えるのは得策ではありません。
![イメージ 1](https://stat.ameba.jp/user_images/20190604/16/holycater/26/20/g/o0560016214425584994.gif?caw=800)
略図で示すとこんな感じです。
※黒い塗りつぶしのような状態になっている部分がカラー・バースト信号です。一般的にはカラー・バースト信号は単に「バースト信号」と記載されることが多いです。
ブラック・バースト信号は映像信号の規格です。
したがって、同期信号を含め、140IRE(1.0Vp-p)以内に収まっていなければいけません。
ですが、140IREという数値は、白100%を最大振幅としているので、映像信号が黒の場合は、以下のような振幅電圧になります。
![イメージ 2](https://stat.ameba.jp/user_images/20190604/16/holycater/ad/c7/g/o0560028114425585000.gif?caw=800)
図から、ブラック・バースト信号の最大振幅は
したがって、同期信号を含め、140IRE(1.0Vp-p)以内に収まっていなければいけません。
ですが、140IREという数値は、白100%を最大振幅としているので、映像信号が黒の場合は、以下のような振幅電圧になります。
![イメージ 2](https://stat.ameba.jp/user_images/20190604/16/holycater/ad/c7/g/o0560028114425585000.gif?caw=800)
図から、ブラック・バースト信号の最大振幅は
140IRE=1.0Vp-p
ですので
60IRE=0.429Vp-p
取扱説明書などで「BB信号=0.45Vp-p」や「BB信号=0.43Vp-p」と記載されているのは、この60IREに由来するものです。
ブラック・バースト信号は以下のような別名があります。
・ゲン・ロック(GEN LOCK)
・リファレンス(REFERENCE or REF)
・シンク(SYNC)
・リファレンス(REFERENCE or REF)
・シンク(SYNC)
また、映像信号の規格なので、コンポジットの映像分配器で分配をすることが可能です。
COMPOSITE SYNCを略してCSやC-Syncなどと呼ばれます。
複合同期信号
複合同期信号(コンポジット・シンク)です。COMPOSITE SYNCを略してCSやC-Syncなどと呼ばれます。
![イメージ 3](https://stat.ameba.jp/user_images/20190604/16/holycater/da/1c/g/o0560013314425585014.gif?caw=800)
ブラック・バースト信号と何が違うのか?と疑問に思われるかもしれませんが、より詳しく正確に説明すると、複合同期信号にカラー・バースト信号が乗ったものがブラックバースト信号なのです。
したがって、複合同期信号にカラー・バースト信号はありません。
※映像モニタに表示させると黒い映像なので、ブラック・バースト信号と勘違いする方が多いみたいです…。
さて、この複合同期信号ですが、振幅レベルは40IRE(0.286Vp-p)と単体の信号として扱うには電圧差が微小なので、このスレッショルドをTTLレベル(約5V)まで高めたものが、「TTLレベル 複合同期信号」と呼ばれるものです。
※カラー・バースト信号を除外し、同期信号だけにすれば単純な矩形波(パルス信号)になる。
![イメージ 4](https://stat.ameba.jp/user_images/20190604/16/holycater/b1/16/g/o0357020114425585018.gif?caw=800)
この場合、映像信号の規格ではありませんので75Ω終端は不要ですし、また、映像モニタなどに接続するのも避けた方が良いでしょう。
※カラー・バースト信号を除外し、同期信号だけにすれば単純な矩形波(パルス信号)になる。
![イメージ 4](https://stat.ameba.jp/user_images/20190604/16/holycater/b1/16/g/o0357020114425585018.gif?caw=800)
この場合、映像信号の規格ではありませんので75Ω終端は不要ですし、また、映像モニタなどに接続するのも避けた方が良いでしょう。
※TTLレベルの意味が良く分からなくて、その昔理解に苦しみました…。
※集合的にはブラック・バースト信号は、複合同期信号に含まれるのですが、映像設備ではBBとCSは明確に区別されていますので、それぞれ別物と理解した方が良いと思います。
…なんて言って間違えていたらごめんなさい…だって独学だし……(フェードアウト)
※集合的にはブラック・バースト信号は、複合同期信号に含まれるのですが、映像設備ではBBとCSは明確に区別されていますので、それぞれ別物と理解した方が良いと思います。
…なんて言って間違えていたらごめんなさい…だって独学だし……(フェードアウト)