L-1.5C2VSケーブルのストリップ | 音響・映像・電気設備が好き

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「ヒゲドライバー」「suguruka」というピコピコ・ミュージシャンが好きです。

カナレの映像用同軸ケーブルのシリーズで一番小さいCANARE L-1.5C2VSです。
※これは3000mの長さを発注することで購入ができるケーブルです。
映像用途以外では高周波の信号線伝送に使用されています。

 

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こんなの見たことないぞ、と思われる方もいるかもしれませんが、L-1.5C2VSが5本まとまったV5-1.5Cや、(カナレ製に限らなければ)キャブタイヤ・タイプのS映像ケーブルなどで陰ながらシェアを持っています。

 

 

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自分はL-1.5C2VSや1.5C2Vで、支援なしで映像を正常に伝送できる距離は15mと勝手に決めています。
※送出側の性能によっては2、30m平気なものもありますが、非常に不安なので…ミニD-sub15pinで50mとか引けませんからね…。

 

 

用意する工具はケーブルストリッパ、ニッパ(HOZAN N-9推奨)。
各部名称ですが、いちばん外側にあるゴム被覆を「シース」、網状の取り囲んでいる線を「編組(へんそ)」、中心にある銅線を「心線」、心線を取り囲む透明な部分を「絶縁体」と呼びます。

ストリップ方法

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1.これがL-1.5C2VSです。
寸法は、外径Φ2.9mm、絶縁体Φ1.6mm、心線Φ0.27mm(注:ヨリ線ですが、mm表示

 

 

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2.これはカナレのBNC(CANARE BCP-C1)取り付け用切り出し寸法です。※他社製品のBNCやハンダ直付けの場合はそちらの規定に従ってください。
※SONYが昔、ウォークマンのヘッドフォン端子に採用していたマイクロミニプラグみたいですね。

 

 

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単線用ケーブルストリッパの2.0(※またはAWG14)と0.5でシースと絶縁体のストリップが可能です。
※絶縁体はシースを含めると、Φが約2.0mmです。
※写真はVESSEL NO3500E-1ワイヤストリッパで行っています。これですと2.0mmでシースがストリップできませんでした。(どうやらAWG寸法優先の模様です。)HOZAN P-704ワイヤストリッパの2.0mmでストリップしたらシースの切り出しがきれいに出来ました。ストリップする前にワイヤストリッパのテストを必ず行ってください。
編組はニッパで切りますが、圧着の場合は現物に合わせたほうが無難です。
このサイズになってしまうとカッタナイフでは上手にストリップするのは難しいです。

 

 

※L-1.5C2VSは他社製品の方がはるかに有名ですので、このカナレの単品タイプはほとんど見かけません。
ただし、サイズはJISで定められたものなので、ストリップ方法、規定寸法等はまったく同じです。