音響・映像・電気設備が好き

音響・映像・電気設備が好き

「ヒゲドライバー」「suguruka」というピコピコ・ミュージシャンが好きです。

XL2のAPI取得がオプション解除で行えたので、以前よりやってみたかったNTi Audio XL2とMR-PROでスウィープ・インピーダンス測定をする事例を紹介します。

・・・といってもXL2の標準機能では対応できない為、Cycling'74 Max9で記録用パッチを作成しそれを使用します。

手法は下記リンクと同じで、 1.6Vを1.6kΩでロードし、対象インピーダンスをmVに置き換えるというものです。XL2で表示されている周波数に対応したmVがイコールΩという事です。

 

 

参考Blogリンク:

 

 

 

 

 

 

念願の!!!!組み合わせ

 

 

完成品のパッチ。素晴らしい!!グラフも表示できます

 

 

XL2から取得できる値はべき乗を含むため、それをfloatへ変換し、さらに問い合わせ時は該当の数値の返しがあるだけでヘッダが無いのでふるいにかける必要があった。(問い合わせの次の返答が取得したい数値。単位はついているので単位で判断を行っている)しかしこの程度の速度であればMaxで問題なく処理が可能
 
 
べき乗からfloatへ
regexp ([0-9\\.]+)e([+-]?[0-9]+)
expr $f1 * pow(10, $f2)
 
問い合わせコマンド
MEAS: RMST? LVL

MEAS: RMST? F

MEAS: RMST? THDN

都度INITを送り、メモリしている値をクリアする必要がある

レベルの返答はVのみのため、dBに変換する必要がある

※スペースは省略しても問題が無かった為、Maxパッチ上では省いた。(Maxはスペースを扱う手間がある)

 

 

問い合わせコマンド

 

 

完成品の動作。基本UIイメージはML1 MiniLinkを模倣している。グラフの自動スケール描写はML1本体のイメージに近づけられたと思う。グラフのカーブ描写だがplot~のカーブは補完描写のエラーが多く、リニア表示が無難であった。サンプリング方式は数回サンプリングの平均などではなく単純なステップ指定秒数から200msec程度マイナスした時点の値の取得にした
 
 

csvでの書き出しに対応させた。非常に便利!!今回はインピーダンスだが、これはそのまま周波数リニアリティ(現代の機材においてはHPFの確認程度、Smaartの方が細かく出来る)や周波数帯域別THD+N測定へ転用可能

 

 

かなり工夫をこらした自動COMポート検出。Maxの過去ログも漁ったが、現在はCOMネームを取得できるのはMax Consoleだけだったので、Consoleからportを引く手法を取った。コンペアに使うネームは「(NTi Audio XL2 serial port)」のうち「(NTi」の4文字を採用した。これはスペースの扱いが標準では手間だからである。取得したCOMポート番号をカウンタで順列処理を行い、ネームが一致した時にCOM番号を指定する方式を採用している。接続するとXLR入力と測定モード切り替えを行う様にプログラムを行った

※ちなみに公式にはレジストリからCOMネームを引く方法を紹介している

 

 

グラフ描写。plot~を使用している。グラフの上限下限はcollを使用し取得した数値からminとmaxを抽出。pakで全値をメモリし、collで取得出来たminとmaxの値をscaleを通して都度都度調整している。こういう反復・複製はビジュアルプログラミングの弱い所・・・(やたら横に長いのが該当部分)

 

 

徐々にグラフになるようにしてある。グラフ描写は64ポイントとしたがパッチで増やせば上限は無い

 

 

collの内容。順列にする必要がある。記述はjson準拠

 

 

周波数の取得は一定時間同じ値が来たら・・・を条件とした。MR-PROのスウィープは1kHz連続がスタンバイ、開始周波数への変化が開始トリガ、開始周波数への帰還が終了トリガとなっているため、それらを検出するとスウィープの開始と終了を検知できる。1kHzはサイクルの都合上2回訪れる場合があるため、スタンバイ条件を5秒、周波数トリガと2秒弱と設定し両者を区別した

 

 

NTi Audio MR-PROのスウィープロジック

 

 

誰かに見られることもないので自由にパッチを行った。Maxはこの自由さがある

 

 

これでML1を引退させることが出来ます。ここにたどり着くまで長かった・・・(XL2リモートオプションの購入が、という意味)

リモート測定 Remote Measurement Option (NTi Audio # 600 000 375)を導入しました。自分が知っている頃は4万円かそこらだったこのオプションですが2026年2月では13万円です。2022年と比べても倍の値段となっています。あの頃に導入していればなぁ・・・などと考えても仕方がありませんね・・・。

 

さて、このオプション、何が出来るか?ですがXL2をリモート制御が行えます。通常ですとXL2 Projector Proでも制御が可能ですが標準では画面のミラーリング、SDカードの遠隔接続(COM接続状態なのでボーレートはシリアル通信。wavデータダウンロードなど速度が必要な場合は要マスストレージ接続)が行えるだけで数値の取得はできません。この数値をAPIとして取得可能な機能なのです。え?それだけ??と思われるかもしれませんがそれだけです。但し、並行して解除される機能にSPLの画面表示が行えるXL View、SPLの時間経過表示と警告を表示できるSound Level Predictorが含まれます。現在はこの機能は単体でXL2 Projector PRO Option NTi Audio #: 600 000 439としても提供されています。これの単価を考えるとリモート測定オプションの方がお得です。

 

 

 

念願のオプション解除2つ目!!

 

 

他のXL2オプションの話:

 

 

 

 

 

XL2との接続は物理層がUSBで行われ、通信は要ドライバのシリアル通信です。ボーレート設定は38400/8/N/1で、NTiから自動でCOMポートを探すためのプログラミング指南が提供されています。ポーリングなどは自動で行われませんので、コマンド説明を参照してください。

 

 

 

NTiからサンプル提供されているエクセルでのリアルタイムSPL取得

 

 

SPLをPC画面に表示できるXL View

 

 

SPLの時間経過表示と警告を表示できるSound Level Predictor。これは実際に勤務先の前の道路の騒音を測定してみた結果で、電気音響経由の拡声を測ってはいない

 

 

 

オプション解除からXL View、Sound Level Predictor起動の流れ

 

 

XL ViewとSound Level PredictorはXL2本体にライセンスがあるため、どのPCでもオプション解除されたXL2をつなげば使用できます。このアプリケーションの提供含めてのオプション価格設定ということです。

Smaartでも似た事はできるよね?とは当然考えましたが、NTi XL2はライセンスはハードウェアに依存し、コントロール(表示)ソフトウェアはWin & Macでの無償提供となっており、ハード面で測定器としての信頼性の担保、ライセンス面での機器依存と利便性が異なります。

 

 

SPLロギングは標準でもログファイルからエクセルに展開できる。※Sound Level Predictorでの記録はのちにデータを使いまわせる。(画面表示は同じにはならない)

 

 

こちらがログファイル

 

 

PC接続例。この表示を大型ビジョンに映すことを想定している

 

 

今となっては珍しいUSB mini B接続。L字を今回のために用意した

 

 

下方にケーブルが出せる

 

 

ケーブル接続状態でもケースを閉められる

 

 

コネクタが露出しないスマートな接続を実現できた

 

 

実はXL2 Projector Proもシリアル通信で動いている為、基本的な操作はリモート制御オプション無しでもシリアル制御が行えることが分かった。試しにCycling'74 Max9で操作を行った。但し、画面が出ないので何の意味も無い・・・操作が行えるのはあくまでXL2表面のボタン部分だけでオプションを解除すると画面移行や入力切替などが行えるようになる

(画面の情報もシリアル通信、XL2 Projector Proへのオプション解除情報通知もシリアル通信である)

 

 

リモート制御オプション解除で行える操作。ポーリング開始を指示し、SPL取得まで出来ることを確認した

 

 

「値段相応なのか?」は自分の中で何度も議論をしました。それでも、「やってみたかった」のです。※スペクトラムリミットオプションを先行したのは費用対効果を考えての事

 

ご興味ある方はぜひ導入を検討してみてください。

 

 

 

こちらはXL2リモートの応用編です。

 

 

「砂を落として校正音源を鳴らす製品があった」と教えてもらい、なんと実機を送ってもらいました。

それがこれ、リオン株式会社 簡易騒音計NA-02と付属校正音源です。元々、勤務先が購入したものだったそうです。

 

 

リオン株式会社 簡易騒音計NA-02と付属校正音源

 

 

なんとこの騒音計、単位がホンです。ホンはかつて日本の計量法で使われた単位です。

 

 

資料1.ホンは平成9(1997)年9月30日まで計量法で使われた。

 

計量法(平成四年法律第五十一号)

 

 

 

(計量単位)
第三条 

附則別表第一の下欄に掲げる計量単位及びこれに十の整数乗を乗じたものを表す計量単位であって政令で定めるものは、平成七年九月三十日までは、同表の上欄に掲げる物象の状態の量の改正後の計量法(以下「新法」という。)第八条第一項の法定計量単位(以下単に「法定計量単位」という。)とみなす。



附則別表第二の下欄に掲げる計量単位及びこれに十の整数乗を乗じたものを表す計量単位であって政令で定めるものは、平成九年九月三十日までは、同表の上欄に掲げる物象の状態の量の法定計量単位とみなす。

附則別表第二
音圧レベル ホン

 

 

資料2.ホンの定義

 

 

 

計量法附則第三条の計量単位等を定める政令(平成四年政令第三百五十八号)

別表第二

七 音圧レベル ホン

音圧実効値(パスカルで表した大気中における圧力の瞬時値と静圧との差の二乗の一周期平均の平方根をいう。)に通商産業省令で定める聴感補正を行って得られた値の十万分の二に対する比の常用対数の二十倍

 

 

おまけ

旧型式騒音計は経過措置期間中(平成39年10月31日まで、つまり2027(令和9)年10月31日まで) は検定が可能ですが以後は不可能となり、5年後の2032年11月以降は旧規格の騒音計はすべて「検定無し」となります。

 

https://www.meti.go.jp/policy/economy/hyojun/techno_infra/12_gaiyou_keiryouki6.html#2-7

 

 

 

マイクロホン部分。横の突起は校正器を保持するためにある

 

 

校正器と合体させた状態

 

 

これが砂で音を出す校正器。昭和47年7月製

 

 

背面

 

 

ネットで調べる限り、校正レベルは実際に測定を行い決めていたようでこれはたまたま94ホンときりがよい

 

 

リオン株式会社 ハンドシェイク Vol.8にこの音響校正器の記事がありました。

@thereshold4001 学さん、情報提供ありがとうございます。

 

 

 

記事のスクリーンショット。ぜひ読んで欲しい

 

 

分解写真。左の円形部分がダイヤフラムで、右の傾斜台で跳ねた砂が当たる仕組み

 

 

砂を充填した状態

 

 

ハンドシェイク Vol.8によると、研磨用のスチールショットと呼ばれる部材とのこと

 

 

顕微鏡写真

 

 

この漏斗部分に砂が砂時計の要領で落ちる

 

 

音響スペクトラム

 

 

実際の動作。ベルの音に近いかもしれない

 

 

話に聞くだけだと検索しても見つけられず、実機を目にして初めて機構を理解しました。これが始まりで国産校正音源を作っていたのですね・・・。自分が所有しているリオンの音響校正器は下記です。

 

Blog内参考リンク:

 

 

 

 

 

音響計測の資料としてこの記事を残します。

RME Digiface DanteはUSB LANアダプタでありながらSwitched Modeで4ポート、Redundant Modで2ポートのUSB給電L2SWとして機能します。これが大変便利で、同様の機能を持つUSB LAN一体型L2SWを探した話です。

 

 

RME Digiface Dante。今となっては日本での販売がなぜか終了してしまい国内入手が困難なモデル※2026年2月に販売再開

 

 

いくつか購入するなかで見つけたのがこれ!!Cable Matters スイッチングハブです!

商品説明はちょっと不安でしたが実際につないでみると当たり!!

 

 

Cable Matters スイッチングハブ。USB LAN×1とそれを含めた5ポートUSB給電L2SW一体型デバイス

 

 

パルストランスはHeling MT24-S1T1

 

 

背面

 

 

USB LANはASIX AX88179

 

 

パルストランスは全部で4つで内部接続のLANはパルストランスがありません。

そんなことはさておき・・・PCに刺すとそのままNICと認識して4ポートL2SWとして機能するなんてなんて設備業向けの製品なんでしょうか・・・。耐久性(遠隔操作用PCに刺しっぱなしで使用するには信頼性が不明など)は分かりませんがいくつか買ってみようと思いました。

 

 

おまけ

 

StarTech.com US1GC301AU2Rはなんと2NICモデルでした。これは表に見える2ポートはつながっていません。

 

 

 

 

 

ネットワークカメラの設定でInternet Explorerが必要な状況・・・まだまだありますよね。

今回はOpenInternetExplorerの紹介です。

 

 

 

 

こちら、Windows11の内部に残っているInternet Explorerを呼び戻すアプリケーションです。

 

使用方法の外部リンク:

 

 

 

 

 

Windows11でInternet Explorerが立ち上がっている・・・

 

 

Panasonic BB-SC385その1

 

 

Panasonic BB-SC385その2

 

 

Panasonic BB-ST165A

 

 

ざっと、現場に行く度にテストを重ねましたが、iProシリーズは問題なく動作しました。

ただ、従来のIEでの設定の通り、 インターネットのプロパティ内で信頼済みサイトに登録は必須です。

これでまぁ、なんとか設定はまだ可能・・・ということでしょうか・・・。

※TOAのActiveXプラグインはIE Tabでないと動かなかった