英文法シリーズ: 第7回 名詞、形容詞、副詞 | 異文化交差点

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英語の5文型について基礎的なことを説明して来ました。この理解を更に深めるために、首記の名詞、形容詞、副詞についての理解が必要となります。

 

なぜなら、英語の5文型における主語S、補語C、そして目的語Oは、それぞれ、主語Sが名詞、補語Cが名詞もしくは形容詞、目的語Oが名詞となるからです。そして文型要素にならない副詞が英語の文章に入り、そのために5文型が良く分からなくなってしまうのです。だから、名詞、形容詞、副詞の理解が必要不可欠となります。

 

名詞は単独で意味を持ち、他の品詞を修飾しません。一見すると、glasses case:眼鏡ケース、book cover:本カバー、wedding party:結婚披露宴、swimming pool:水泳プールなどは、名詞が別の名詞を修飾しているように思えます。これらはそれぞれ次のように書き換えることができます。a case for glasses、a cover for a book、a party for wedding、a pool for swimming

 

名詞を修飾するもの、これは形容詞です。glasses caseは、glassesがcaseを修飾しているように見えますが、caseは眼鏡を入れる容器です。一方、beautiful glassesは、「美しい眼鏡」を意味し、形容詞のbeautifulが名詞の眼鏡を修飾しています。beautifulはglassesの状態を形容しています。だから、形容詞なのです。glasses caseのglassesはcaseを形容しません。眼鏡用の入れ物(a case for glasses)を意味しています。だから、glassesはcaseを形容(修飾)してはいません。他の名詞句も同様です。

 

a glasses caseも beautiful glassesも名詞句となります。名詞も名詞句も主語S、補語C、目的語Oのいずれかになることができます。補語Cは先に述べましたように、名詞ばかりか形容詞もあります。

 

ここでまとめると、主語Sと目的語Oは名詞のみで、補語Cには名詞と形容詞がある、と言えます。そしてクドイようですが、副詞は文型要素に入らない、まずは、これをしっかりと頭に入れましょう。