自己了解と健康 | いのちまるごと美しく!『ホリスティック美人塾』

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峨眉気功・ヨガ・太極拳・ホリスティック医学・ホメオパシー等を学び、人間・いのち・存在についての考察を深めながら、一人ひとりが輝いて生きていかれる道創りを探求中☆

おはようございます。
昨日は、帯津良一先生による『統合医学』の授業に参加してきました。

『本望な逝き方』という帯津先生の著書を読んで来られたTさんから
「人間の本質にある哀しみとは何ですか?」
「最近、自分の好きなことをやろう(それが幸せに生きられる秘訣)、
などとよく言われますが、本には“苦労は買ってでもしろ”とあります。
この苦労というものについて、先生の意見を聞かせて下さい」

という質問があり、打てば響く名インタビュアーのTさんと
帯津先生とのやりとりがそのまま講義となって進み、最後は
一人ずつ全員が気づきを発言するという、少人数ならではの
授業となりました☆

今回、やりとりを聞きながら浮かんできたのは、「自己了解」という言葉。
「苦労とは何か?」と言う時、言葉の定義を含め何が苦労となるかは、
一人一人で違います。
また、その苦労・ストレスに対して「このくらいの苦労はしょうがない」
と感じることができるのか、鬱病になってしまうほど自分の免疫力を
下げるものとなるかは、同じ環境・状況であっても一人一人違います。

それらの違いは、最終的には自分が現在の自分に対して
(自分の進んでいる道・方向性について)、生命の根底から「OK=了解」
を出せているかどうか、自己了解できているかどうかの違い、
だと感じました。

帯津先生は、医師の仕事は苦労の日々だね、とおっしゃいますが、
同時に「でも好きでやっているからね。しょうがないね」と言えるのです。

毎朝2時半には起床、3時半には誰よりも早く病院に出勤、という日々を
支えているのは、医師として国のため家族のために尽くす、と
根底から自己了解されているから
だと思いました。

(強い男になって「国のため家族のために尽くす」という若かりし頃の
帯津先生の空手部入部動機は「自我の確立」→「自己実現」→
「ホリスティック医学を志す」過程に至る興味深いお話でした。
このお話はまた別の機会に(*^^*))

冒頭の質問にあった「自分の好きなことをやること」は、何も
苦労の無いことをやりましょう、という意味ではありません。
自己了解している「好きなこと」だからこそ、苦労も苦労と
感じなかったり、乗り越えられる苦労になるのでしょうね。

苦労は、苦労を乗り越えることで自分の力となるから
自分を助けてくれるものだよ、というお話を伺いながら、
自己了解が前提にあってこそ苦労を乗り越えることができるのであれば、
自己了解こそ病気という現象を寄せ付けない秘訣なのではないか、
とも思いました。

常々、医療は病気が治る治らないだけの話ではなく、人の生き方
そのものに直結するものだと感じてきましたが、病気という現象を
引き起こす根底には、自分自身に対する「自己了解」があるかないか
=今の自分(の存在・生き方)に自分がOKを出せているかどうか、が
一つのキーワードになる気がします。

かといって、「今の自分にOKを出せばいいんだ」「明るく前向きに!」
などと頭で思い込んだり、言い聞かせたところで、根底にある感情を
押さえ込んだだけで、自分の生命が自分に訴えている事実を見ない
限り、あるいはOKを出せる生き方に変えない限りは、根本解決には
なりませんよね。

何をして、どう生きていきたいかの答えは自分の中にあり、
自分で分かっていくしかありません。
本を読んだり、からだを動かしてみたり、生命からの訴えを
無視せずに分かろうとしてみる。もがいてみる。

もちろん、自分一人で抱えこむ必要もなく、人と話したり、施術や
セッションを受けてみたり、人の手助けも上手に活用させて頂く

中でも私のお勧めは、いだきしん氏による即興コンサートです。
自分の内面にこそ無限の可能性があり、枠にはまらない未来へと
開かれていく経験ができ、実際にその力が身に付くだけでなく
自分を理解していく大きなきっかけともなります。

かなり長文となってしまいました。
まだまだ書ききれないお話がたくさんありますが、最後に
今回の授業で話題となった本をご紹介します。

帯津先生が監修されたドイツの緩和ケアの本です。
ヨハン・クリストフ・シュトゥデント著 『緩和ケアの本質と実践』

医療の縦糸となる本質についてまとめられた良書だそうです。
詳細はまたの機会に別記事にて!


最後までお読みいただきありがとうございました。
今日
一日、どうぞ心豊かにお過ごしください☆