ホリスティック美人塾主宰のMichikoです☆
昨日は、看護師&鍼灸学校生の友人と
上野で開催中の 『医は仁術』 展へ行ってきました。
展示資料の撮影が自由(フラッシュは無し)だったので、
結果150枚ぐらい撮影していました(笑)。
フェイスブックに30枚ほどあげてありますので
ご興味のある方はどうぞ→☆
江戸時代は日本の医の原点。
西洋からは、解剖学や外科技術が蘭方医学として入り、
中国からは、経絡思想や鍼灸技術が漢方医学として
入ってきた江戸時代。
もともと「和」を尊び、気配り・気遣い・思いやりといった
相手を思いやる心=「仁」 が根付いていた日本では
医は仁術として、蘭方と漢方の単なる足し算ではなく、
日本独自の発展を遂げていった様子が良く分かりました。
特に大名や医師みずからが無料医療施設・小石川養生所を設置したり、
身近にある野草を用いた処方をまとめたものを人々に配布し、
日々の飲食や暮らし方のアドバイスを漫画で広めたりと、
「医をすべての人へ」を実践し、日頃からの養生の大切さを
きちんと民に伝えていたことが分かります。
こちらは、健康に関心が高かったと言われる徳川家康が
所持していた薬壺です!
家康は自ら薬の研究・調合までしていたとか☆

民に臓器の働きや食養生の知識を広めるために
こんな漫画も↓↓
遊郭を舞台に臓器の働きを擬人化して伝えています。
中国から入ってきた漢方の五臓六腑には
子宮・卵巣といった臓器は含まれませんが
この図にはきちんと書かれていることからも
漢方だけでなく、蘭方の解剖学の知識も
統合されていることが分かります。
そして、日ごろの飲食や生活そのものを気をつける養生こそが
天寿を全うするにあたり一番大事なことであることを伝えるため
すでに予防医学的な概念が広まっていたそうです。
こちらは杉田玄白がまとめた『養生七不可』 です↓↓
江戸時代に85歳まで生きた医師・杉田玄白からの
現代にも通じる七箇条です☆
①過去をいつまでも後悔したり恨んだりしない
②先のことをあれこれ思い悩まない
③飲み過ぎない、食べ過ぎない
④変わった食べ物は食べない
⑤何でもないのに薬は飲まない
⑥元気だからといって無理をしない
⑦常に体を動かす、怠け心はいけない
いかがでしょうか?
江戸時代から伝わる知恵は、今も色あせることなく
私たちに届きますね。
医と生活が区別なく溶け込んでいたことも、平和な
江戸時代を支えた大事な要素だったのかもしれません。
ご興味のある方はぜひ行かれてみてください☆
上野公園は木々がとっても気持ちいいですよ~
展覧会の後のお勧めは、上野公園に面したPARK SIDE CAFE☆
ランチもケーキセットも美味しい上に、オープンテラスで
とにかく気持ちいい!!
今の季節は最高です☆
私たちもお料理&おしゃべりを堪能した後、友人は鍼灸学校の
夜間授業へ、私は代々木ビレッジでのレッスンへと、それぞれ
向かったのでした
どうぞ皆さまも心豊かな春をお過ごしくださいませ
