コンポジットレジンで充分な場合の画像です | 病気を改善する、健康を増進する歯科治療

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セラミックかコンポジットレジンかそれが問題ですね。

まずはコンジットレジンで充分な場合を紹介します。左下の奥歯前から5番目(第二小臼歯)と6番目(第一大臼歯)の四方を歯の壁でかこまれた単純な穴の詰め物です。パラジウム合金というものが入っていました。

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この方は膀胱癌の患者さんで少しでも身体に負担があるものは取り除きたいと希望されています。歯科金属は少しづつ溶けだして体に吸収されその後排泄されてゆきます。しかしすべてが排泄されるわけではありません。体の結合組織(骨を含む)や脂肪組織、そして解毒器官や排泄器官に蓄積してゆきます。例えば肝臓、腎臓、膀胱、胆嚢、胆管、リンパ節などです。蓄積された重金属はフリーラジカルを発生し、種類によっては毒性を発揮したりして臓器の組織に障害を及ぼします。それが発癌のきっかけや促進につながることもあるのです。

 

金属除去の前にはかならず養生します。

金属除去するときは多量の金属の削りカスや金属ガスが発生します。それらを体に取り込みたくないわけで、削りカスがもれないように養生することが望まれます(ラバーダムだけではダダ洩れなので不十分です)。また金属ガスを吸入しないようにマスクを着用させ、顔の前で大きなバキュームを使いガスを排気します。水銀アマルガム除去の時は相当な完全防備をしますが、今回は水銀アマルガムでなくパラジウム合金なのですこし緩めです。

 

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あらまあ!下からアマルガムが出てきました。

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パラジウム合金のインレー(金属の詰め物)を除去したら下からアマルガムという水銀を含んだ金属の詰め物が出てきました。

あなたがもし歯科医院で古い詰め物の詰め直しするなら、かならず歯科医師に古い詰めものとその下のセメントまですべて古いものは取り除いてくださいとリクエストしましょう。そうしないと有害な水銀アマルガムが残っていたり、古いものの下に虫歯が残っていたりする可能性が残されてしまいます。

 

案の定虫歯が出てきました。

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虫歯を特殊な染料で染めながら完全に取り除き。有機物を溶かす薬液で軟化している部分をこそげ落とします。

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充填前

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五番の歯は穴が浅く四方が歯の壁がある単純な穴の形なので完璧にコンポジットレジン(樹脂)のケースでした。六番の歯は単純な穴の形なのですが深さは深いです。ですからセラミックでもコンポジットレジンでもどちらでもOKなケースです。今回はコンポジットレジンにしました。

 

充填後

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いかがでしたか?今日は単純な穴のコンポジットレジンのケースを紹介しました。

次回は複雑な穴(隣の歯に接する修復)について考察いたします。