医療という芸術:著書「内なるドクター」より | ホリスティックボディ holistic-body

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「日々是好日♪」を心に、日々のことやアレクサンダー・テクニークについてなどを書いています。

最近、西洋医学、東洋医学、代替医療等々あらゆる療法を使って人のすべてをみていくホリスティック医学を開拓されたグラディス・マクギャレイ博士の本を読みました。

全編、病気になったその人の心身すべてが治癒に向かう奇跡のようなプロセスが書かれていて一気読みしてしまったのだけど、特に感動したのは序章にあったマクギャレイさんの医学に対する考え方でした。

少しだけ抜粋させていただきます。

(以下抜粋)

私自身は医学とは芸術と考えている。

芸術は、教えるのも理解するのも大変な分野である。

なぜなら、芸術家の一人ひとりが、自らの持つ創造的(クリエイティブ)な精神をそこに持ち込むから・・・・。

そして、科学はあくまで、その芸術を生かすための素晴らしい道具にすぎないのだ。

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科学としての医学は、病気の研究に取り組む。

いっぽう芸術である医学は、生命の研究に取り組む。

それは死と病に焦点を置く科学的な医学と違って、喜びに満ちた総合芸術であり、学問だと言えるだろう。

そこでは医師たちが、患者の病気ではなく、治癒を目指すパートナーとして、丸ごとの患者自身をみつめている。

パートナーとして当然ながら、患者は自分自身の癒しについて意見をもたなければいけない。・・・

(抜粋終わり)

病気になった人、ではなくて、本来健康な人がたまたま病となっている、という視点の違いは、その後の対応や治癒へのプロセスすべてに大きな方向性のズレを生じていくと思います。

そして患者本人も、医者を神様のように扱いすべて丸投げしてしまうのではなく、自分自身に起こっていることに対して責任をもって治癒のプロセスに積極的に参加していく大事さもとても感じました。

読んでいく中で、なぜかダンスとアレクサンダー・テクニークのつながりがとても深いのがあらためて良く理解できた気がするし、生命力と手段を総動員して治癒に向かった人達の話は、ひとつひとつ本当に感動しました。

病気にならずとも、自分が生きて活動しているすべて、他者や環境とかかわるすべてや健康というものにまつわるものにも芸術的な学びが満ちているのかもしれません。


最後に付録として、健全な肉体・精神・魂を維持するための10の指針が載っていました。

これはすぐ取り入れられそうなものばかりでした。
メモして自分の日々の指針にもしようと思います♪

10の指針はここには書きません。
日々の健康や生きることについて考えている方へはぜひオススメです。
文章をすべて読んでから付録にたどりつくと、よりじーんと沁みてきます♪


書籍

内なるドクター

グラディス・マクギャレイ著