廃坑に息づくもの | 不思議なできごと

不思議なできごと

できるだけオリジナルな、或いはそれに近い怪異譚を公開してゆきたいです。

 
 この25日、近郊の炭鉱跡へ友人と二人で行って来ました。友人のルーツ探しの名目だったのですが、そこは一緒に行くのが私ですから、ただでは転びません。もちろん廃坑の施設などの見物にも向かった訳です。
 そこは元廃坑の施設を文化遺産と捉え、保存してゆくテーマパークとしてやってゆく筈だったのだと思います。休憩所や管理棟、遊歩道なども整えられていたようですが、今は人影がありませんでした。やはり遊戯施設などがないと弱いのでしょう。おそらくこの10年近くは維持管理もままならない状態で、ほとんど野ざらしでした。
 そんな中にあった休憩所らしき建物。トロッコのレール跡が見えることから、昔はトロッコに石炭を乗せる駅のような性質を持っていた建物なのでしょう。頑丈なコンクリート製の建物ですが、ぼろぼろに見えます。不思議なのは階段がないのに二階建てなこと。昔は外側に階段が付いていたのでしょうか。
 ともあれ、私はこの建物内をガラス越しに撮影しました。その写真がこれ。
$不思議なできごと

 中には施設を説明するパネルが何枚か立っています。あとは柱と椅子があるだけ。ガラスには写真を撮っている私と友人の姿が青く写っています。友人の姿は中のパネルにもやや小さく写っています。気になったのは黒い枠の中の白いモノ。鳥が私の首をつついているような、人の顔が圧縮されたようなものが写りこんでいるのです。大きく伸ばして見ても、どうも反射とかゴミや汚れの類ではなさそう・・・。
 この時私は印象的な事を思い出しました。この後友人と廃小学校を探して歩いたのですが、その途中の森で「ぎゃっ」という若い女性が叫んだような声を頭上から聞きました。私たちは声のあった方向を見上げましたが、鳥や動物の姿は確認出来ませんでした。何とも嫌な声でした。
 それで私はこの声の主がここに写りこんだのだと思ったのです。
 私はそのことを書き添えて、この写真を一緒に行った友人に添付メールで送りました。
 程なく返信されてきたメールに私は驚きました。メールには以下の内容が書かれ、写真にはいくつかの枠が付されていたのです。
$不思議なできごと『♯4は、鳥にも見えますが 白いハンチング帽じゃないですか?
肩越しに「俺にも見せて....」と言ってるみたいです。
背の低い男のようです。悪霊じゃないね....年齢は30 代かな。
剽軽な奴です。

♯1と♯2 ドーナツ型のオーブ状のもの。雲にしても 窓の埃にしても ありえない位置。
♯7も 雲にしては形がおかしい。
むしろ嫌な気を出してるのが ♯3の反射した雲ですが、獣のような顔で左上に咆哮してますね....気がかりな存在ですが。
邪気を感じます。

♯5 反射したあたしの右腕が服から先すっぽり見えませんw 
いきなり背景の草むらです。

♯6 ガラスと撮影者の間にあるから一見、汚れにも見えますが、汚れなら すぐ右横に縦にあるガラスキズのようにピントがあうはずなんですが なんの靄でしょうかね。
これも気になりました。』
 
 実はこの友人はよく“感じる”ことの出来る人だったのです。だからオブザーバー的な存在として同行してもらったとも言えるのです。
 私は雲の形うんぬんとか、靄とかはあまり信じることは出来ないのですが、ドーナツ状のもの、彼の右腕、そしてハンチングはそれなりに説得力を持っているように思えます。そして私も新たに見つけました。黒枠の[A]の部分。本来は私の左腕が写っている筈なのですが、ここには靄に包まれて私の左腕が見えていません。この時私は半袖シャツを着ており、右腕同様左腕も露出していたのです。私の左腕を覆い隠したこの靄は一体何なのでしょう?

 とまあ、たった1枚に結構な収穫(?)がありました。もちろんほかにも沢山写真を撮りましたが、検証はまだです。何か出てきましたら、またこちらで紹介したいと思います。
 ご意見、何かほかにも「見える」「感じる」ことがありましたら、どしどしコメントください。よろしくお願いします。


8月31日追記

 この写真は先の施設を出たすぐのところにある崩れた橋から写した川の模様です。白で囲ったところに髑髏のような、ミイラのような顔があります。
 って、これはまあ、シャレみたいなもんで、別に自分は何も感じないんで、たまたま黒い丸の部分が四つあるんで顔に見えるというモノだと思っているのですが。
$不思議なできごと-どくろ?