海外居住に起因する日本語の劣化について | 現役翻訳者が教える、世界に羽ばたく翻訳者になるレッスン

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在米英日翻訳者。英語・日本語教師。著書『写真で見る 看板・標識・ラベル・パッケージの英語表現』(クロスメディア・ランゲージ社)が発売中。翻訳者志望者・世界で輝きたい方・海外市場に進出したい翻訳者を応援します。

皆様、こんにちは。ランサムはなです。

 

今週からツイッター(@HanaKRansom)で皆様とおしゃべりを始めました。

よろしければこちらもご覧くださいね~♪

 

日頃、不思議に思っていたことや、自分の考えや・・・

 

そういったことをつぶやきはじめたところ、反応してくださる方が増えてきて、嬉しく思っています。

 

でね、先日、こんなことをつぶやいたところ・・・結構多くの方が「いいね!」してくださったんです!

 

こんなふうに思ってらっしゃる方って、私一人じゃないんだ!・・・って思って、嬉しかったですね~。

 

この現象に最初に気づいたのは、何を隠そう20ウン年前・・・。

 

最初にアメリカに来て、留学生として一年間テキサス州ヒューストンで暮らしたときです。

 

一年間という期間限定の留学だったので・・・

 

短い期間で、何としても英語をマスターしなければ!!・・・と、悲壮感にも似た気持ちを抱いて渡米した私は、

 

一年間、日本語を封印することにしたんです。

 

英語環境にどっぷり浸かることによって、英語習得を加速化させようとしていたわけですね。

 

おかげさまでその努力は実を結び、帰国する頃には英検一級に合格できるレベルまで英語が上達していました(←帰国後に受けたら合格だった)。

 

数値化して測定できたので、嬉しかったです。

 

が、しかし、その一方で・・・汗

 

一年日本語を完全に封印していた私は、日本語がおぼつかなくなっていることに大ショックを受けたんです。

 

「母国語なんて、体の隅々まで染みわたっているだろうから、すぐに思い出せる」

 

そんな認識が、過信だったことを痛感しました。

 

母国語であっても、他の外国語であっても、使わないと衰えてしまうんだ・・・。

 

ショックでしたねぇ。

 

まあ、海外在住で、日本語が多少劣化しても、お仕事に支障のない方もいらっしゃいます。

 

それはそれで、個性の一つにもなって、いいと思うんですよ。

ちょっとカタコトっぽい日本語を話すのも、魅力というか、キャラになるかもしれない。

 

だけど翻訳者は、ほとんどの対象読者様が日本在住なわけで。

いい仕事をするためには、日頃から日本語力を維持するために、努力することが必要だと思うんですよね。

 

私は2003年に日本に帰国したあと、2010年にまたアメリカに戻って来たときに、在米の方々数人に「日本語力をどうやって維持していらっしゃるんですか?」・・・って、聞いて回ったことがあります。

 

大部分の方は、ぽかんとこちらを見つめ返すだけでした。

話題を変えたりとか・・・。

 

言語のプロでない限り、こういうことって、あんまり気にならないんでしょうかね?

あるいは、見て見ぬふりなのか・・・?

 

そこは、突っ込んで質問しなかったので、わかりません。

 

だけど、プロの英日翻訳者として長く活躍していらっしゃる方々は、すごくこのことを意識していらっしゃって、

 

「日頃から日本語の本をたくさん読むようにしている」

「日本のテレビばかり見ている」

「日本人と意識的に話すようにしている」

「定期的に日本に帰るようにしている」

 

・・・など、具体的に即答できる方が結構多かったです。

ああ、やはり努力していらっしゃるんだな・・・と思いました。

 

一昔前は、「海外に暮らしているうちに、日本語を忘れてしまった」という方もいらっしゃいましたが、今はインターネットも普及しているし、いろいろな方法があると思うんです。

 

だから、日頃の努力の積み重ねが、結果的に大きな違いを生むと思っています。

 

私がこうしてブログを書いている理由の1つにも、「日本語力の維持」があるわけですが・・・

 

私の日本語も、これからも、もしもおかしいところがあったら、ご指摘いただけると嬉しいです。

 

「失礼になるかな?」なんて、絶対に思わないでくださいね。

裸の王様でいるのが、一番恥ずかしいことですので・・・。

 

・・・ということで、皆様、これからも、よろしくお願いいたしますね。

 

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