今回は相当辛クチ。

ご存知、宇多田ヒカルのだんな様、紀里谷監督の壮大なるミュージックビデオ!!バックホーンの?椎名林檎の?宇多田の?誰のミュージッククリップかわからんが、反戦をテーマにした画像をだらだら流した綺麗な映像集にしか過ぎません。この作品を見ている間、3回もオチ(寝)た。

とことん監督の世界観を突き詰め、決して妥協を許さなかったということが見て取れるCG映像。無機質な背景と有機質な俳優陣の境界をなるべくスムースに違和感なく表現するためか、俳優の顔にもCGによる影などが入っている。それらのCG映像を見ていたら、伊勢谷、唐沢といった豪華な俳優を使う意味はあったのか?そもそも登場人物もCGで良かったのではないか?という気がしてきた。そこのところは話題性がほしいという商業的な意味合いが含まれているということか?それならば最初から「自分のしたいこと」だけじゃなくて「認められるもの、金に成るもの」を作る姿勢でいくべきだったのではなかろうか?と、公式サイトのインタビューを見て思ったぞ。「自分の描いたこの世界を気に入る人、いるでしょ?」みたいな姿勢で監督業をやっている限り、「宇多田ヒカルのだんな様」と言われ続けることでしょう。アーメン。

★そんなあなたにおすすめ★
映像クリエイターか、それを目指しているあなた。流し見ができる、夜中にNHKで流れているヒーリング映像が好きだけど、それにサブリミナル効果で心臓に悪そうな過激映像がたまに含まれてても平気と思うあなた。目がチカチカする映像好みのあなた。

公式サイト:http://www.casshern.com/
石で漫画を書く男・青木門とコスプレ好きのOL・証恋乃の純愛を描いた羽生生純の漫画「恋の門」。この作品を松尾スズキ“監督”が映画化!しかも、青木門を松田龍平が、証恋乃を酒井若菜が演じるという。
配役、ハマリすぎDEATH、松尾監督!!!門くんと恋乃のキモさをドンピシャリと演じていました。
基本的に、この映画は漫画を忠実に映画化したもの。でも、漫画を読んだことのある人は分かると思うが、そもそもこの異色の漫画を忠実に映像化するということ自体が難しい。初監督なのにすばらしいよ、松尾監督!しかも、漫画以上に楽しめた。思い切り笑えた。登場する女性はみんな巨乳で、描き方がエロいし。さすが、エロいよ、松尾監督!さらに、漫画家3人が新人賞に応募した作品が雑誌となって映画館の売店で売ってあるというこだわり様。もちろん、即買い。「笑の大学」も「貫一とお宮」の台本を売店で売る、そんな遊び心があってもよかったのでは。

さんざ、この愛の物語を満喫したあと、気分が良くなって、渋谷から家まで、1時間近くかけて歩いた。その途中、母から電話で、姉に子供ができた、と知らされた。門くんと恋乃の石のペンダントが重なりあって壮大な宇宙空間が広がるラストの映像、まんまですな。二重の喜び。

★そんなあなたにおすすめ★
アウトローでマイノリティーなあなた。巨乳好きなあなた。漫画好きのあなた。恋をしているあなた。かるく刺激と笑いを人生に求めているあなた。

★公式サイト★
http://www.koinomon.com/


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DVD: 恋の門



著者: 羽生 生純
タイトル: 恋の門 ハンディ版 (1)





CD: 恋の門 オリジナル・サウンドトラック



著者: 松尾 スズキ
タイトル: 恋の門 フィルムブック



著者: 松尾 スズキ
タイトル: 監督ちゃん――映画「恋の門」制作日記
1996年に狩撫麻礼が土屋ガロン名義で手掛けた漫画 「オールド・ボーイ」(絵/峰岸信明)を映画化したもの。カンヌ映画祭で、パルムドール(最優秀作品賞)に次ぐグランプリ(審査員特別大賞)を受賞したことでも話題。

浮浪者のような小汚い男がカマを振り上げる場面が印象的なこの作品は、それが載ったフライヤーを目にしたときから私に強烈な恐怖感を抱かせ、映画館に着いても(まだ映画を見ていないのに)ぶるぶる震えてました。ホラーとか、戦争映画とか心臓に悪そうなものはあまり好きではなく、好んで一人で見に行くことは無い。この映画もその部類に入る。一人では絶対見れない。一緒に行ってくれたHさん、ありがとう。

ストーリーは、何らかの理由で15年もの間監禁された男の復讐劇&謎解き。その男の恋人を演じるユ・ジテが超かわいくて、かわいいからいじめられている姿を見るとものすごくかわいそうで、切なくて、言葉では言い尽くせません。ひどいわっ。主人公の監禁される男を演じるチェ・ミンシクはど迫力の演技で、すげええ~~と興奮しっぱなし。この映画をハリウッドがリメイクすることなったらしいけど、チェ・ミンシクが演じた、暴力的でかわい気という両面をもった難しい役を誰がやるのか、誰ができるというのか。

案の定、映画は最初から最後まで恐怖との戦いでした。ラストまでも救いようがなく、しばらくの間、気分は曇天の空並みにどんより。でも、傑作です。原作の漫画 がどこまで映画に反映されているのか気になるところ。近々読んでみようと思います。

★そんなあなたにおすすめ★
とりあえず映画好きなあなたなら、この映画のすごさを実感せざるを得ないでしょう。

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公式サイト:http://www.oldboy-movie.jp/
菊谷栄をご存知か?
第二次世界大戦中、検閲と戦いながらも「民謡六大学」など多くの脚本を世に送り出した劇作家。彼をモデルに描いた作品が「笑の大学」で、その内容も、クソ真面目な検閲官と「笑い」を追求する劇作家のやりとりを描いたコメディというもの。どう間違っても交わることのなさそうな、相反する二人のやりとりを描いたという一点を見ても、腹がねじれるほど笑わせてくれる映画なのでは?と期待が膨らむ。もともと96年初演舞台の映画化らしいが、そういったパターンも珍しいのではないかと思う。舞台には舞台、映画には映画の良さがあり、やり方があり、表現に対するアプローチの仕方が異なるからだ。

で、映画を観ました。
ぶっちゃけ結論を言っちゃうと、腹がねじれるほどは笑えないが、随所随所でくっくっと笑いがこみ上げてくる、そしてラストは涙がホロリ…、そんな映画だ。正統派映画とでもいようか、映画の基本であり鏡です。ゲラゲラ笑いを期待して行った分、正直あれれ?と思った点も否めないが、検察官と劇作家の作品をめぐる攻防以外にも、絶妙に「戦争」という重いテーマがちりばめてあって、その二重構造のストーリー展開に感服した。やっぱり、三谷幸喜はすごい。

★そんなあなたにおすすめ★
ぷしゅー、くつくつと笑っちゃうような、笑いを求めているあなた。山田芳裕「大正野郎」を読んで笑っちゃったあなた。(←漫画です)

公式サイト:http://warainodaigaku.nifty.com/
眉毛がくっついて一文字になった女性(フリーダ)のジャケットカバーに惹かれ、DVDをレンタルした。なぜ眉毛がくっついているの?作品を見終わってもそれについては何も触れていなくて残念だわー。

そんな冗談はさておき、この作品はなかなかいろんな見方のできる傑作でした。
メキシコが誇る情熱の女性画家、フリーダ・カーロの人生を描いたこの映画中に「私の人生で不幸が二つあるわ。それは交通事故とあなた(ディエゴ)と結婚したことよ」とフリーダが夫に向かって叫ぶシーンがある。夫はフリーダと同じ画家だが、絵のモデルである女性とすぐに関係をもってしまうとんでもない野郎。さらに、フリーダは18歳のときに遭った交通事故で背骨を折り、その後亡くなるまで30回もの手術をする羽目に。まさにこの二つが彼女の人生を狂わせたんだけど、同時に彼女の絵を生み出した原動力でもあったのです。彼女の作品「私の心のディエゴ」「折れた背骨」を含む多くの代表作の中にその苦悩は描かれている。映画の中にもたくさん作品が登場する。女性の活躍がさほど求められていない時代に力強く生きた女流作家の生き様を、映画『タイタス』でおなじみの女監督、ジュリー・テイモアが描いた色彩豊かな芸術作。

フリーダ・カーロの本物の作品も見てみたいね。やっぱりメキシコに行かなきゃ駄目??

★そんなあなたにおすすめ★
男と女の性について悩んでいるあなた。夫が(妻が)浮気して悩んでいるあなた。映画に美しさを求めるあなた。異国情緒に触れたいあなた。気持ちは常に美術専攻のあなた。

公式サイト:http://www.frida.jp/
ジャック・ブラック演じるニセ教師が、小学校で子どもたちにロックを教える痛快コメディ。ストーリー展開は想像通りで、ロック版「スウィングガールズ」。でも、トータルとして、「スウィングガールズ」より面白い。
この映画の見どころは大きくわけて2つ。
まず、ジャック・ブラックの水を得た魚のような熱演っぷり。実生活でもバンドを組んでギターを弾いている彼にとって、ロックにひたむきに向き合うという役柄は打ってつけですな。また、レッド・ツェッペリン「移民の歌」が流れる車中でのシーンをはじめ、ジャックの顔は随所随所でめくるめく七変化を成し、どれも強烈なインパクトを残す。かっこいい。痺れます。
次に、バックに流れる音楽たち。ザ・フー、ドアーズ、ラモーンズなどのクラシック・ロックが中心で、現在30~40代の方にとったらたまらんだろう。私は20代だが、クラシック・ロック好きなので、サントラを買った。T-レックス「ボールルームス・オブ・マース」。これがなかなかいい曲で、思わぬ発見でした。

映画の中で、ジャック・ブラック演じる教師がロックの歴史を黒板に図式化し、熱く説明するという授業の場面がある。音楽に詳しい友人が、俺ならもっと上手に図式化できるぜ~!と威張っていましたw。どっちでもいいので、私はその授業を受けたいです!

★そんなあなたにおすすめ★
コメディとロックを愛して止まないあなた。いつだって合言葉は「ラヴ・アンド・ピース」なあなた。

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公式サイト:http://www.schoolofrock-movie.jp/
芥川龍之介、竹久夢二、羊羹、ほうじ茶、仁丹、黄金の蝙蝠、煙管、浅草、理髪店、カルピス、懐中時計、銭湯、ホッピー、亀の子たわし、浴衣、フルーツ牛乳、七厘…。
ああ、懐かしいなあって思っちゃう、昭和の子供におすすめ。

山田芳裕の幻のデビュー作「大正野郎」は昭和62年の作品。同時期にどんな少年漫画があったかというと、「キン肉マン」「キャプテン翼」「ハイスクール!奇面組」など。そんな、まだまだ漫画はひよっこな人向けだった時分に、「大正野郎」はどんな立ち位置だったのだろうか。

どう考えても少年漫画界では異彩を放っていたに違いない。肉厚の墨で描くタッチ。昭和の時代に大正浪漫をこよなく愛する大学生・平君のこだわり生活を描くという独特の切り口。擬音語の多用っぷり。口を開けてがはがは笑うと言うよりは、随所随所でくっくっとこみ上げてくる笑い…。

発売当時もいまも「これが大衆漫画です!」とは決して言えない。でも、めちゃめちゃ面白いんだよね~。古風な平君のいじらしい恋愛が特にいい。沈む夕日をバックに接吻をする二人は美しい。

騙されたと思って読んでみて。きっと、読み終わったあとは心があったかーくなってるから。
ある日、あなたが会社(学校)から戻ると、部屋にボブ・ディランがいた…。
としたらすごいよね!びっくりだよね!
この漫画は、主人公であるミュージシャン・中島の部屋にディランがやってくるところから始まります。思い描いていた理想のロックと、ロックはビジネスという現実の狭間で苦悩する中島は、ボブ・ディランに導かれながら、自分のロックとは?アイデンティティとは?という答えを見つけていく…という内容。

みうらじゅんの自叙伝的要素が大きいと思う。妙にリアリティがあります。考えさせられるし、泣ける。私はこの「24歳」編が一番気に入ってる。昨年公開の映画(峯田和伸(元・GOING STEADY、現・銀杏BOYZ)、麻生久美子、中村獅童ら出演)もここを元に描いたもの。

この他、続編が2作あります。「27歳(マリッジ)」は恋愛がストーリーの主題になっていて、中島を後押しするミュージシャンもジョン・レノン&オノ・ヨーコという、"Love"の代名詞的ミュージシャンが登場。そして、この間の7月に発売された第3部「32歳」では再びディランが登場し、人生を説きます。みうらじゅんは相当のディラン・フリークとは聴くが、本当に好きなんだねえ…

昨日、映画「アイデン&ティティ」をDVDで見ました。ディラン役と、著作権の問題が絡むであろう、ディランが漫画で歌うたくさんの楽曲をどのように表現するのか楽しみで。その答えは、これから映画を観る人のお楽しみということで書きません。が、映画も◎です。満足、満足。エンディングに流れる「Like a rolling stone」も気分を盛り上げるよ~。

★そんなあなたにおすすめ★
ロック好きなあなた。ボブ・ディランとジョン・レノンが好きなら尚よろし。
ヤングマガジンで連載中の「シガテラ」を読んだことがあるか?
「最近の古谷実作品っていまいちピンとこないのよねー」「そうそう、稲中の頃が一番よかった~」なんて言っているあなた!にぜひ読んでもらいたい。古谷実は本作で、リスタートしました。完全復活でっせ。

まず、そもそも「シガテラ」って何?というところからはじめたいと思います。シガテラ(ciguatera)とは、医学用語で、熱帯および亜熱帯海域の主としてサンゴ礁の回りに生息する毒魚によって起こる死亡率の低い食中毒の総称です。日本だと沖縄で、この症状にうかかる方は多いらしい。

で、ストーリーは、いじめられっこのオギちゃんと超~~~イケてる彼女のラブ・ストーリー。これが話の大黒柱。そこに、インターネット、引きこもり、自殺、殺人未遂事件などの現代病が絡んで…。なんせ、まだ3巻までしかコミックでは出てなくて、ヤンマガで連載中なので、話がどうなっていくのかまったくわかりません~。でも、この話の面白いところは、大黒柱である二人の恋物語が遅々として進まない点!いじこめられっこの彼とイケてる彼女が付き合うところで1巻は終わり、キスするところで2巻は終わり、エッチするかー!(でも失敗)ってところで、3巻が終わる。

じれったーい!こっちがシガテラにかかっちゃいそうだよ…!(←意味不明?ここでは“病”という意味で使っています)

★そんなあなたにおすすめ★
恋愛中のあ・な・た。刺激がほしいあ・な・た。元気がほしいあ・な・た。
矢口史靖監督の前作「ウォーターボーイズ」が私が観た青春映画でトップ5に入るくらいの傑作だったので、「スウィングガールズ」に期待しすぎたかな。今回はフツー。フツーに面白い。それ以上でもそれ以下でもなし。

監督もインタビューで「見終わったら誰もが音楽をやりたくなる、そんな楽しい映画を目指して作りました」と言っていた通り、やりたくなったことはやりたくなったけどそれって音楽の力では…?ということで、音楽はイイヨー。ジャズ、ビックバンド入門編としては最適だと思うので、サントラはおすすめ。

どこがどのようにこの作品をフツーたらしめたのか?
まず、映画じゃなくて連続テレビドラマの方がよかったんじゃないの?ストーリー展開に無理があるよ…と突っ込みたいところがいっぱい。編集カットしすぎなのか、そもそも脚本に無理があったのか…?ありえないことばかり続くから共感ものめり込みもできなかったの。あと、主人公のともこ役を演じた上野樹里は演技が下手で、見ててハラハラした。おかっぱあたまのなおみ役の豊島由佳梨とか、ロッカー2人組(関根香菜、水田芙美子)は雰囲気あってよかった。

★そんなあなたにおすすめ★
この作品をいいと思う人はきっとモー娘とか好きな人ではないかと思う。所謂、女の子が頑張っている姿がかわいいと思える方。まあ、結局「ウォーター・ボーイズ」もその男版にすぎないと言われればそれまでかもしれないが。

公式サイト:http://www.swinggirls.jp/

★関連作品★



DVD: スウィングガールズ スペシャル・エディション





DVD: スウィングガールズ プレミアム・エディション




DVD: スウィングガールズ スタンダード・エディション




CD: SWING GIRLS オリジナル・サウンドトラック