菊谷栄をご存知か?
第二次世界大戦中、検閲と戦いながらも「民謡六大学」など多くの脚本を世に送り出した劇作家。彼をモデルに描いた作品が「笑の大学」で、その内容も、クソ真面目な検閲官と「笑い」を追求する劇作家のやりとりを描いたコメディというもの。どう間違っても交わることのなさそうな、相反する二人のやりとりを描いたという一点を見ても、腹がねじれるほど笑わせてくれる映画なのでは?と期待が膨らむ。もともと96年初演舞台の映画化らしいが、そういったパターンも珍しいのではないかと思う。舞台には舞台、映画には映画の良さがあり、やり方があり、表現に対するアプローチの仕方が異なるからだ。

で、映画を観ました。
ぶっちゃけ結論を言っちゃうと、腹がねじれるほどは笑えないが、随所随所でくっくっと笑いがこみ上げてくる、そしてラストは涙がホロリ…、そんな映画だ。正統派映画とでもいようか、映画の基本であり鏡です。ゲラゲラ笑いを期待して行った分、正直あれれ?と思った点も否めないが、検察官と劇作家の作品をめぐる攻防以外にも、絶妙に「戦争」という重いテーマがちりばめてあって、その二重構造のストーリー展開に感服した。やっぱり、三谷幸喜はすごい。

★そんなあなたにおすすめ★
ぷしゅー、くつくつと笑っちゃうような、笑いを求めているあなた。山田芳裕「大正野郎」を読んで笑っちゃったあなた。(←漫画です)

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