2024.5.2

旅行7日目 No.2 マクロードガンジ泊

 
 
早速チベットミュージアムに入ってみよう!2022年に新しくなったばかりなんだって。
 
入場料は外国人もたったの20ルピー=約38円。
チャイ一杯と同じ値段でこんなに立派なミュージアムに入れてしまうのね。
 
 
入り口で音声ガイドをダウンロード。
 
ここからアプリも落とせるよ。
音声ガイドも内部の様子がわかるバーチャルツアーもここから無料で!

 

入り口の映像では、ネパールや欧米、ダラムサラなどで暮らすチベタンたちのそれぞれのストーリーが紹介されている。
 
 
 
 
『チベットから逃れて亡命して来た人たちは、ほんの一部。
チベットの言語と文化を守るため、中国国内で何が起きているかを世界に伝えるため、目的をもって亡命している。』
 
 
このコーナーでは、チベット各地の素晴らしい寺院や自然などが紹介されている。
 
 
 
2007年にチベットを訪れたけど、私が今までに訪れた中でトップ5に入るくらい素敵な場所だったキラキラ
ダラムサラのチベタンたちに「チベットに行ったことがあるよ。」と言うと、喜んでくれる半面、
チベットに行ったことがない/これからも行ける可能性の低い亡命者もたくさんいるから、複雑な気持ちだろうなと思う。
 
 
今回初めて知った、The Lhakar Pledge。Lhakarは"White Wednesday"を意味する。
水曜日はダライ・ラマ14世が生まれた曜日であり、チベタンにとってはとても大切な曜日だそう。
 
<Lhakar Pledge>
・私は家族の中で純粋なチベット語を話します。
・チベット人に会ったらいつでも純粋なチベット語を話します。
・私は死ぬまで自分がチベット人であることを毎日思い出します。
・毎週水曜日はチベットの民族衣装チュバだけを着ます。
・毎週水曜日はチベット語しか話しません。
・チベット語を学びます。
・毎週水曜日は肉食をやめて菜食にし、より多くの功徳を積みます。
・チベット人に電話したりメッセージを送ったりするときはチベット語だけを使い、チベット語で話します。
 
 
毎週水曜日は、チベット語を話し、チベット料理を食べ、チベットの伝統衣装を着て、チベット人としてのアイデンティティを大切にすることによって、中国に対して非暴力的な(これはダライ・ラマの大切な教え)抵抗運動をする日なんだって。
 

 
チベットの伝統衣装
 
この男性は、ダライ・ラマの仕立て係だそう。
寒いチベットから暑いインドにダライ・ラマが亡命して来た後、
気候に合わせて僧衣の生地がそれまでのブロケード(錦織)からコットンに替えられたそう。
 
ダライ・ラマ14世の為にデザインされた新しい涼しい僧衣はテンジン・ゴレン(テンジンはダライ・ラマの名前)と呼ばれ、
のちにこれは他の僧や尼さんにも広まった。

 
チベットには、仏教徒の他にボン教徒、クリスチャン、ムスリムも居る。
それぞれの宗教に用いられる代表的なものが展示されているコーナー。
 
ここでは、チベットの伝統の主食『ツァンパ』について説明されている。
古代から伝わるツァンパはローストした大麦で、何世紀にも渡ってチベット人を支えて来た食べ物。
 
大麦を摺る道具だったと思う。
 
彼はスイスを拠点とするチベット人ラッパー、Karma Norbuで、別名はShapaley.
Shapaleyとはチベットのミートパイで、Shapaleyと言う曲が最初にヒットしたことから、彼もそう呼ばれるようになったそう。
 
この曲の名前は『ツァンパ』
私は一瞬でこの曲に引き込まれて、彼のラップに聞き入った。

 

良かったら聞いてみてね。

 

歌詞を一部抜粋下矢印

 

Tsampa eater!

If people ask me who I am, I tell them this, I’m a Tsampa eater. The land of snow is where I come from.

I drink butter tea and eat jerky, I play dice and recite mantras. I move my hips to the right and left. 

I carry a tsampa bag. I feel so fresh! Thats right, I don’t need a car. When I go to work I ride my yak!

 

ツァンパイーター!

キミは誰だと聞かれたら、僕はこう答える ツァンパイーターだ 雪の国から来たんだ

バター茶を飲み、ジャーキーを食べ、サイコロで遊び、マントラを唱える 腰を右に左に動かす

ツァンパ袋を持ち歩く とてもフレッシュな気分だ!

そう、車はいらない 仕事に行くときはヤクに乗るんだ!

 

But it's also why I'm often late and sometimes it's even impossible to be on time.
Listen, I'm a nomade from the grassland,a son of the land of snow, a tsampa eater!

 

でもだからよく時間に遅れるのさ 時間通りなんて不可能
だって僕は草原の遊牧民、雪の国の子供、ツァンパ・イーターなんだから!

 

Let me tell you what tsampa eaters are like
I’ll explain it. Tsampa eaters ain’t the ones who are deceitful…
the ones who lie and cheat
Honesty and warm-heartedness is our attitude
love and compassion the basis of our soul

 

ツァンパイーターはどんな人か教えてやるよ
説明しよう ツァンパ・イーターはウソをついたり、人を騙すような奴じゃない
正直で温かい心が僕たちの態度
愛と思いやりが僕たちの魂の基本


Our parents gave us tsampa
so we’ll give it to our kids
the Tibetan spirit will always remain
You can threaten us, but we keep doing our thing
I’m sorry
you can’t stop us!

Tsampa Eater, I’m From Tibet!

I’m a tsampa eater from Tibet.

I’m a child of the land of snows.


親は僕たちにツァンパを与えた
だから子供たちにもツァンパを与える
チベットの精神はいつまでも変わらない
あなたは僕たちを脅すことができる でも、僕たちは自分たちのことをやり続ける
悪いけど僕たちを止めることはできない

ツァンパ・イーター、僕はチベットから来た!
僕はチベットから来たツァンパ・イーター
雪の国の子供

 

Even though we have a long way to go let's walk with our heads high
Even if the sky is dark behind the clouds the sun still....

 

たとえ先は長くとも、頭を高く上げて歩こう
たとえ雲の向こうの空が暗くても、太陽はまだ......

 
 
何てストレートで、チベタンのアイデンティティーを強く感じさせる歌詞なんだろう。
これこそ平和的な抵抗運動の一つだよね。グッと来た~~~悲しい
 
 
このコーナーでは、中国がチベットを侵略してダライ・ラマが1959年にインドに亡命してくるまでの流れがわかる。
 
 
 
 
 
 
チベットが元々独立した国であったことを証明する、ナショナルジオグラフィックの記事。


一つの国としてチベット国旗が描かれている。
 
チベットの国旗と通貨
 
ダライ・ラマについてのコーナー
 
『ダライ・ラマ14世は、15歳のころから600万人以上のチベット人の指導者として活動して来た。
チベットの自治を求める際の暴力の行使に一貫して反対し、寛容、対話、敬意に基づく平和的解決を奨励した』
 
 
 
『私は自分自身をインドの息子であると考えています。
なぜなら私の脳細胞のあらゆる部分が古代インドの知識で満たされており、
私の体はインドのお米とダルで出来ているからです。』
 
『ラマ僧や寺院に祈りを捧げたりお金を寄付するだけでは十分ではありません。
お金に余裕があれば本に費やし本を読みましょう。
私は80歳(現在は88歳)ですが、今でも出来る限り勉強しており、出来る時はいつも本を読みます。』
 
『私に愛情の大切さを教えてくれたのは、先生ではなく母です。母はとても親切で温かい人でした。
文字も読めず教育を受けていない普通の農民でしたが、とても温かい人。私の慈悲の心は母親から受け継いだものです。』
 
 
ダライ・ラマへの108個の質問コーナー。
私、ザッとだけどこれぜーーーーーんぶに目を通した(笑)
 
Q.中国人のことをどう思いますか?
A.とても尊敬しています。彼らは5000年の歴史のある文化を持ち、とても教養のある勤勉で現実的な人々です。
 
Q.怒りを感じたり、激怒したことはありますか?
A.もちろんです。私は人間ですから。もし全く怒りを表さない人が居たとしたら、何かがおかしいと思います。
 
 
Q.人生の目的は何でしょうか?
A.人生の目的な幸せになることです。物質的なものから得られる幸福は一時的なものです。
私たちは正直で誠実であることによって、内なる幸福を探す必要があります。
有意義な人生を送るためには、他人を大切にし、人間の価値に注意を払い、心の平和を培うように努めなければいけません。
 
 
Q.今までに、ダライ・ラマではなく普通の人間になることを考えたことがありますか?
A.若い頃は時々、「あーこれは負担だ。自分が無名のチベット人だったらよかったのに。そうすればもっと自由になれるのに。」と思いました。
でも、後になって自分の立場が他の人にとって有益なものであることに気が付きました。
最近私はダライ・ラマでよかったと思っています。それと同時に、私は自分が特別な人間であるとは決して思いません。
 
 
Q.中国人に対しての個人的なメッセージはありますか?
A.中国の兄弟姉妹の皆さん。私はチベットの分離を求める気は全くないと断言します。
私の最大の関心は、チベット民族の独自の文化、言語、アイデンティティの存続を確保することです。
 
 
Q.あなたは最後のダライ・ラマになると思いますか?
A.現時点では、ダライ・ラマ法王の機関はチベット文化とチベット人にとって有益なので、
もし私が今日死ぬとしたら、チベット人たちは新たなダライ・ラマを迎えることを選ぶと思います。
将来、ダライ・ラマの制度が意味を持たなくなったり、役に立たなくなったりしたら、ダライ・ラマは存在しなくなります。
 
 
などなど、興味深い質問がいっぱいあった。
 
 
『ダライ・ラマの精神的、政治的な力は中国共産党から恐れられている。
ダライ・ラマの写真を持つことはチベット内で禁止されており、
チベット人はそれを掲げたことで、定期的に逮捕または投獄されている。』
 
『このような基本的人権に対する攻撃に対して団結を示すために、
世界中の支持者や信者からダライ・ラマの写真と共に撮った写真が送られてきた』
 
ってところまで見ていたら、突然電気がバチン!!バチン!!バチン!!と、どんどん消され始めた。
昼休みだ煽り
 
 
昼休みがあるのは知っていたけど、入館が出来なくなるだけだと思ってた。
中の人も一旦出ないといけないのねアセアセ
 
 
一旦出まーす。
 
本当に立派なミュージアムになった。でも、ガラガラだったよ。
私の他に欧米人が数人程度。みんなサーーッと見ておしまいだし。
 
斜め向かいにはこれまた新しくなったと言う図書館が。
 
図書館の前に座って撮った360度動画
 
何だかまるでチベットに居るみたいな気分だわ。
 
 
中国語の図書室もあった。
 
あ、食堂がある。でもあれってミュージアムや図書館で働いている職員さんたちのための食堂かな?
と思って聞いてみると、「ううん、誰でも食べていいんだよ!」って言ってくれたから、ここでお昼にしよう。
 
チベタンベジターリー(140ルピー=約266円)にしたよ。
 
中華のお惣菜とインド料理が混ざったような、今までに食べたことのない感じだったけど、優しくて美味しかった。
 
パパイヤ、バナナ、ブドウ、りんご入りのフルーツヨーグルト付きだった。
 
14:00になったらまたミュージアムに戻ろう。
 

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