ヒンドゥ教のシヴァテンプルを出て、通りに戻って来た。
次は隣のグルドワラ(シーク教の寺院)行ってみよう~!
え?ここ?こんな小さな入り口から入るの?しかも地下なの???
野良犬が昼寝中・・・
広いところに出た。中には温泉もあるから、湯気が立っていてモワッとしている。
床も暖かいところがあって、外は寒いからホッとするわ~。
広い靴置き場があったけど、私の靴は外の土産物屋さんに預かってもらったまま。
お寺はあの階段を上っていくみたい。
このグルドワラのトップって言ったかな?
シーク教のグルドワラに入る時には、男女共に頭を覆わないといけないから、私もストールを被って中に入る。
わぁ~~~~~美しい
でも、ここは写真撮影OKなのかな?念のため入り口の外に居た人に聞いてみよう。
「エクスキューズミー。中は撮影しても大丈夫ですか?」
対応してくれたのは、右のお爺ちゃん。
「ノープロブレム!撮れ撮れ。」
お爺ちゃんは私のストールを見ると、
「あーあー!!COME!!SIT!!」と言って、私の腕をグイッと掴んで自分の前に無理やり座らせると、
頭を覆うものを持参していない人に配る用の不織布の黄色い頭巾を被せてくれた。(別にストールでも可だと思うんだけど)
「センキュー。」
「ところで、キミはネパール人か?それともブータン人か?」
「あ、ジャパニです。」
「なに!!??ジャパ二か!!」とお爺ちゃんは目を丸くして、
「今までインドのどこに行ったことがあるんじゃ?」
「ラダック(最北端)からカニャクマリ(最南端)、ジャイサルメール(西)からコルカタ(東)まで、沢山の街に行ったことがあります。」
「ほう、そうなのか!!」
「じゃあ、中に入ります。」
再びお寺の中へ。美しい~~~
キラキラだ~
シーク教徒たちが次々にやってきて、お祈りを捧げている。
シーク教徒は、今いるヒマーチャルプラデーシュ州の隣のパンジャブ州に集中していて、
そこにインド国内のシーク教徒の8割近くが暮らしている。
インド全体では2%弱と少数派だけど、社会的に影響力のある宗教集団なんだとか。
シーク教について
・ヒンドゥー家庭に生まれたナーナクが、ヒンドゥー教を改革して15世紀に出来た比較的新しい宗教
・ヒンドゥー教のカースト制度、偶像崇拝を否定。一神教信仰。
・Kで始まる五つの掟
1. ケシュ(髪と髭を切ってはいけない)
2. カンガ(木製の櫛を携行する)
3. カラ(鉄製の腕輪をする)
4. カッチ(半ズボン状のゆったりした下着をつける)
5. キルパン(短剣を携行する)
・男性はライオンと言う意味の「シン」、女性は王女を意味する「カウル」と言う名字を持つ。
全信徒が同じ名前を名乗ることによって、ヒンドゥのカースト制度否認を示そうとしたもの。
(ヒンドゥ教徒は名字でカーストがわかる)
・イスラムの思想にもある「平等」「相互扶助」を教義に掲げている。
だからシーク教徒には物乞いはいないとされる。
って思って座っていると、5分もしないうちにさっきの爺さん
が中に入って来て、
「What are you doing!?COME!!!!」
と、私の腕をグイッと掴んで外に連れ出そうとしてきた。
「いや、何してるって、見てるんだけど。」
「COME!!COME!!」
と爺さんが腕を引っ張るから、え~私なんか悪いことした?まだ居たいのに。と思いながらも仕方なく立ち上がる。
外に出ると、インド人の若いカップルが居た。
インド中部から来た旅行者らしい。
爺さんは、どうやら私とそのカップルに館内を見せてあげたいらしい。
それはとっても有難いんだけど、
爺さんはスカーフの時から、やたらと私の腕やら背中やらに触って来るのが不愉快で。
腕を掴まれるのもすごく嫌だし、触る必要がないのにいちいち触ってくるから、とうとう
「ねーねー、私に触るの止めてくれる?
この人ずっと私のこと触って来るのよ。」と、カップルにも訴えた。
じじぃは、「なーに、彼女が日本からやって来たって言うから、オ〜、日本から遥々来たのか!!ってね・・・」みたいなことを言っている。
カップルの女の子は、「彼女は不愉快に感じているわ。」とじじぃに訴えてくれた。
「止めて」ってはっきり伝えたのに、その後も何度もいちいち触ったり強く掴んだりして来るから、
「ねぇ、何で触る必要があるの??触りすぎでしょ。彼女のことは触らないのに、何で私だけ触るわけ?
私が夫と一緒じゃなくて一人だから?それとも外国人だから触っていいと思ってるの??
インド人の女性をこんな風に掴んだりしないでしょう???
」
と、じじぃの手を振り払いながらピシャリ。
女の子が「私がブロックしてあげるから、私の後ろを歩くといいわ。」と言ってくれて、
じじぃにも「Please stop. She is not comfortable.」ともう一度言ってくれた。
ここには無料で宿泊出来る巡礼者用の宿もある。
雨が強くなってきていたけど、屋根のあるところまで私たちを連れて行くと、じじぃは去って行った。
バイバイ
親切は親切なんだろうけど、マジで触りすぎ。
そこから見た景色。左側にモクモク煙が出ているのは、温泉。
さて、この後はお待ちかねのランガル(会食)だ。
富める者も貧しき者も同じ席で食物をとることによって、ヒンドゥ教のカースト制度を破るという意味があって、
どこのグルドワラ(寺院)でも行われている。
2023年に、神戸のグルドワラでもランガルに参加させてもらった。
さっきのカップルが一緒に座ろうと誘ってくれて、お皿も取ってきてくれた。
一人だとさすがにここでは居心地が悪いし、一緒に食べられて嬉しい
バケツで食べ物が配られる。
豆のカレーと、ヨーグルトの酸味がある何かと、ご飯、これにチャパティも貰えた。
とてもシンプルだけど、ありがたく美味しい食事だった
食べ終わった食器は、自分で軽くここでゆすいだ後、
ボランティアさんへ。
ランガル用のお布施ボックスがあったから100ルピー(約190円)を入れたけど、今時100ルピーじゃ少なかったかな?
カップルはもう帰るみたいだったから、お礼を言ってバイバイした。
トイレは個室が6~7個あったけど、ひどく汚れていて使えるものはたった一つだった。
私は見てないけど、前の人たちが個室の中を覗いてはすんごい顔をして「汚い」って戻って来てた
トイレの中は温泉の湯気でホカホカと暖かい。
並んでいると、後ろから来た若い女の子が「他の使えないの?」と確認しに行って、
顔をしかめた後戻って来るのかと思ったら、そのまま使用中のドアの前に立って、空くとサッと入ってしまった。やられた!
しばらくして、おばちゃんがやってきてまた抜かされそうになった。
次は譲るものか。
「私が先に並んでた!!!!」と言って、おばちゃんを制して無事トイレに入ることが出来た。
ほんっとインド人って平気で順番抜かすよね。
ここは女性用の温泉。
端の方に入浴している女性が何人か居たけど、これはちょっと私は・・・無理かなぁ・・・
雨が更に強まって来て、寒い。
もっとお寺の中でゆっくり過ごしたかったけど、あのじじぃが居ると思うと戻る気にもならないし、もう帰ろう。
来た時と同じ狭い通路を通って、
シヴァテンプル前のシーク教のお土産物屋さんへもどる。
お土産物屋さんには、シーク教とヒンドゥ教グッズが一緒に売られていた。
そう言えば、グルドワラの中にもキリストやマリア、ブッダ、ヒンドゥの神様の絵がいくつも飾ってあって、面白いなと思った。
シーク教ならではだよね。
私に100ルピーでお供え物を売りつけたおじさん(笑)
でも、ちゃんと靴を守ってくれていて助かった!監視のいないお寺の靴置き場では、盗られないか心配になっちゃうもんね。
「ねぇねぇ、これ返されちゃったんだけど、どうしたらいいの?」ってお供え用の砂糖菓子を見せると、
『まず手を洗って、袋から直接食べるんじゃなくて、手に少しだけ取って食べて、また手をきれいに洗ってからから色んな人に少しずつ配るんだよ。』と、何故かジェスチャーで教えてくれた。
もう一人の店主さん。やっぱりシーク教の男性って、ターバン姿が絵になるね
最初にバスを降りたところまで戻ろうかと思っていたけど、グルドワラを反対側に抜けたところからもバスに乗れるそうだ。
わ~~~寒い・・・寒いよ~
ダウンを宿に置いて来てしまったことを後悔・・・
とっても素敵な場所でした
(じじぃ以外)
続く。
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