鶴橋の翌日、大晦日の話です。
 
 
今日は神戸にあるシーク教寺院、GURU NANAK DARBARに行ってみよう。

 

シーク教について下差し 

 

・ターバンを着けているのが特徴的で、インドで2%以下

 

 

・ヒンドゥー家庭に生まれたナーナクが、ヒンドゥー教を改革して15世紀に出来た比較的新しい宗教
 
 
・ヒンドゥー教のカースト制度、偶像崇拝を否定。一神教信仰
 
 
・Kで始まる五つの掟
1. ケシュ(髪と髭を切ってはいけない)
2. カンガ(木製の櫛を携行する)
3. カラ(鉄製の腕輪をする)
4. カッチ(半ズボン状のゆったりした下着をつける)
5. キルパン(短剣を携行する)

 

 

男性はライオンと言う意味の「シン」、女性は王女を意味する「カウル」と言う名を持つ。
全信徒が同じ名前を名乗ることによって、ヒンドゥのカースト制度否認を示そうとしたもの。
(ヒンドゥ教徒は名字でカーストがわかる)
 
 
・イスラムの思想にもある「平等」「相互扶助」を教義に掲げている。
だからシーク教徒には物乞いはいないとされる。
 
 
シーク教徒の80%が住むパンジャーブ州のアムリトサルに、聖地の黄金寺院があるよ。
 
2007年に黄金寺院を訪れた時の写真
 
とーってもピースフルで素敵な場所だった。
 
 
外国人もドネーションだけで宿泊できる施設が併設されているよ。
まぁ、このレベルですけど(笑)今の私は泊まれないなアセアセ

 
世界では2500~3000万人、日本にも2000人ほどのシーク教徒が住んでいるんだって。
 
 
JR灘駅から歩いて住宅街の坂をどんどん上がっていく。
 
15分ほど歩いてグルドワラ(お寺)に到着!
スカーフで髪を覆い隠して中に入る。
 
毎週日曜日の12〜13時まで礼拝が行われて、シーク教徒じゃなくても見学が可能。
 
私は2014年の12月にも一度ここを訪れている。
その時は、チャイとジャムパン、インドのお菓子をいただいて、
 
この人と結婚すればいいとしきりに勧められた泣き笑い(当時独身でした)
 
 
それ以来初めて来たからちょっと緊張しながら、
「おはようございます。今日見学させて貰っても大丈夫ですか?」と聞くと、
 
 
日本語がペラッペラのとっても明るくて感じの良いインド人男性が、
「だいじょぶだいじょぶ!入って!」と言ってくれた。
 
 
一階には食堂があって、その男性は礼拝の後に参加者に提供される食事を用意していた。
 
「日本語ペラッペラですね。いつから日本に住んでるんですか?」
 
「先週来たばかりよ。」
 
「えっ???ポーン何でそんなに日本語うまいんで・・・」
 
「冗談冗談。もう30年以上住んでるよ!」
 
ですよねー真顔
 
 
西宮の門戸厄神のインド料理やさんのオーナーだそう。

 

当然シーク教徒なのかと思ったら、ヒンドゥなのにいつもお手伝いに来ているんだって。
 
 
多分開祖のグル・ナーナク
 
シーク教関連の本がたくさん。
 
オレンジ色のターバンをしている二人はここでは『お坊さん』と呼ばれていたけど、
『シーク教には聖職者はいない』と書いてあって、実際どういう位置づけの人たちなのかよくわからない。
 
まだ時刻は11時20分。早く来すぎちゃったから、先に上を見学させてもらおう。
 
まだ誰もいない。
 
この真ん中の部分には、シーク教の聖典である「グル・グラント・サーヒブ」が納められていて、
聖典は特別な布(ルマーラ)で包まれ、厳重に保管・管理されているそう。
 
 
10代目グルの息子たちが皆ムガール帝国との戦いで戦死したため、
それ以降は人間のグルはいなくなり、この聖典が11代目かつ永久グルなんだって。
 
 
 
お参りに来た人が持って帰っていいみたい。粟おこしだったけど(笑)
 
ハルモニウム
 
お手伝いに来ていた若いパキスタン人の女の子と話すと、彼女はイスラム教徒だった。
宗教に関係なく、色々な人が集まっているんだね。
 
 
まだまだ時間があるからまた下に戻る。
ちょっとこれでも読みながらグル・ナーナクについて学んでみようか。
 
うん、思ったより文字が多かったからやーめた真顔
 
12時になった。
タブラとハルモニウムを演奏しながら経典の言葉や讃美歌が歌われる。
 
横のスクリーンに歌詞と英訳が出ていてよかった。
 
虫でも払ってるのかと思ったら、納められている経典グル・グラント・サーヒブを仰いでいるんだって。
 
長時間聴いていても全然飽きない。
 
歌なしの説法的なものもあった。
 
最後は参拝者たちも一緒に歌っていた。
最終的には30人ほど(日本人は5人)が集まっていたよ。
 
最後にティッシュの箱が回ってきて、みんな1枚ずつ取っている。
その後、一人ひとりの手のひらにこれが載せられた。
Karah Prashadと呼ばれるものらしく、温かくて甘くてとっても美味しかった。
 
あまりの美味しさに目を丸くしている私を見て、隣のインド人女性たちが笑ってた。
 
 
さあ、お待ちかねのランガル(会食)が始まるひらめき
富める者も貧しき者も同じ席で食物をとることによって、ヒンドゥ教のカースト制度を破るという意味があって、
どこのグルドワラ(寺院)でも行われる。
 
 
アムリトサルの黄金寺院では、毎日ボランティアの手によって10万人分もの食事が用意され、無償で提供されている。
 
 
以下2007年に黄金寺院を訪れた時の写真。
 
このホールで一斉に食事をいただく。
 
 
 
ゆなちゃん、明けましておめでとう。今年もよろしくねニコニコ飛び出すハート懐かしいね。
 
その時にいただいた食事。質素だけどおいしかった。
チャパティ、ダル(豆のカレー)、ココナッツが入った甘いミルク粥。
 
ボランティアがお皿を洗っている様子。
 
私たちは何もお手伝いせず、タダ飯だけいただいて帰っちゃったアセアセ
 

この黄金寺院のランガルのドキュメンタリー映画がこちら。今はアマプラで見れるみたい。

 

神戸のグルドワラに来たのは二回目とはいえ、ランガルをいただくのは初めてで戸惑っていると、
とっても明るくて感じのいい日本人女性Мさんが案内してくれたひらめき
 
 
Мさんは、映画『聖者たちの食卓』にハマって何度も繰り返し見て、
神戸にもシーク教寺院があると知って以来、毎週日曜日に来てるんだって。
来ているインド人全員と顔見知りみたいで、いろんな人と喋ってたよ。
 
 
私も列に並んで食事をいただいてきた。
 
シークの肉食は本人の自由に任されていて、パンジャブ料理店に行くとお肉料理はたくさんあるけど、
寺院での食事は、菜食主義者に敬意を表して肉は提供されない。
 
 
どれもとー-----っても美味しかったし、
一人の私を気遣ってМさんが一緒に座ってくれて、インドの話をしながら食べて楽しかった!
 
今日はさすがにタダ飯だけってわけにもいかないから、椅子を片づけたりテーブルを拭いたりくらいはしたよ。
ちゃんとお布施も千円入れてきた。
 
 
あ~一瞬だけインドに戻った気分に浸れて幸せだったラブラブ
 
 
さて、灘駅に戻りましょう。
神戸のこの古い高架の雰囲気、好きなんだよね~。
 
 
お次は三宮へ。
 
そして北野の元同僚のカナダ人の友達のお家へ。
 
昨年来た時は工事中だったけど、まるでモデルルームみたいに素敵なお部屋が出来てたキラキラ
 
 
2時間ほど滞在して、そろそろ両親の待つ実家に帰りましょ。
 
 
北野の風見鶏の館
 
北野天満宮
 
夜は久々に実家で年越しそばを食べ、紅白を見たよ。
 

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