2022.11.3➁
さぁ、モーニングチャイを飲んだ後は、
今回コルカタを再訪するにあたって絶対に見に行きたかった場所へ!
2000年からコルカタを訪れるといつも泊まっていたホテルパラゴン。
私よりずっと前の時代のバックパッカー大先輩たちも泊まって来た伝説の宿で、
常に世界中のバックパッカーたちで賑わっていた。
安宿もたくさんあり、ネット屋さん、旅行会社、両替屋など外国人旅行者に必要な物がすべて揃っていた為、
以前は殆どの外国人バックパッカーがここサダルストリートに集まっていた。
バンコクで言うと以前のカオサンロードみたいなもの。
ところが、Booking.comなどを利用して他の地域にも宿泊する人が増えたこと、
チケットの手配や情報収集がスマホで出来るようになり、
わざわざサダルストリートに宿泊するメリットがなくなったことなどが理由で、
コロナ以前から既にサダルストリートには以前のような賑わいはなく、
インド人やバングラ人はお断りで外国人のみを受け入れていたホテルパラゴンも、
出稼ぎのバングラ人がメインの宿泊客になっていると聞いていた。
今回どうしても内部がどうなっているのか見てみたくて、もし『宿泊客以外はお断り!』って言われたら、
従業員に賄賂を握らせるか、内部を見るためだけにチェックインすることも考えていた。
「お~~ボンドゥ~~~~!!!(友達)」と私を覚えていてくれた彼。
「ノープロブレム!!中に入って自由に見て行っていいよ!」ってあっさり入れてくれた
いざ!ホテルパラゴン2022ツアーへレッツゴー!
お、おぉぉぉぉぉぉ・・・・これはもう既に廃墟ではないか・・・・
一階のドミに入る階段も壊れてた。
一階のドミは、三部屋とも閉鎖されていた。隙間から撮った内部はこんなことに・・・
冬のシャワー用の湯沸かし器
トイレは昔からこんなもんだったかも?
一階トイレ前のシンク、割れちゃってるよ・・・
一階階段横のシンク
階段を上ってみよう。
階段の途中のこの部屋にも泊まったことあるな。
階段を上って左に曲がると、
2000年代前半に私がよく長期で泊まっていたシングルルームがある。
思い出だらけのルームナンバー31は・・・・
遺跡になってた
(なぜかここで脳裏にラピュタの歌が流れる。♪あのちーへいせ~ん~♪)
夜な夜なバックパッカーたちが酒盛りやゲームを楽しんだテラス。
三階のダブルルーム。
三階の一番奥のドミ。ここにも一ヶ月くらい泊まったことがある。
この事件が起こったのはこのドミだ
アンティークな家具が・・・
ドミの中のシャワールーム。
かつては、旅行者たちの干した洗濯物でいっぱいだった。
完全に壊れてしまった給湯器。
突き当りはシャワーとトイレ。
入口付近。
てっきりバングラのおじさん数人しかいないのかと思っていたら、
二階のテラスにひょっこりと中国系オーストラリア人の男性が現れた。
私よりいくつか年上くらいだろうか。
驚いたことに、まだ彼も含め三人ほどの外国人が泊まっていて、
夜はこのテラスで相変わらず酒盛りをしていると言う。
ドアの前の空き瓶は最近のものなんだって。
彼も私と同じく昔はボランティアで毎年のようにコルカタに通い続けていて、
ここホテルパラゴンに宿泊していて、懐かしくて戻ってくるんだそうだ。
二人で「昔はこうだったね、ああだったね。」と思い出話をし、
「よかったら夜ここで数人で飲んでるからキミもおいでよ。」って誘ってもらった。
(お酒飲めないし、気が進まなかったから行ってない。)
「もう次に来るまでには崩壊してるかもね。」なんて話してバイバイした。
若い頃の思い出がいっぱい詰まったホテルパラゴンの衰退振りを見て、とても寂しい気持ちになった。
同じく伝説の宿だった隣のホテルマリアも閉鎖して、看板もなくなっている。
一つの時代が終わったんだな・・・
でも、パラゴンで出会った人たちとの思い出の数々は、
永遠に私の心の中にも、みんなの心の中にもあるはず
一階のドミにて。
私の誕生日の時。
三階のドミにて
一階のドミでダハブゲーム中。
パチカって打楽器がめっちゃ流行った時期。一階のドミにて。
二階テラスにて
2009年 二階のドミにて。
2009年 世界一周終盤の頃。
あー本当にいい時代だった。
ありがとう。バイバイ、ホテルパラゴン
(まだ営業してるけど。)
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