ドニャーナ国立公園のバスツアーのあとは、Huelva ウエルバの町にくり出します。
かなり大きい町であることにびっくり。
まずは車をメルカドの駐車場に停め、目的の1つであるお買物をします。
これ、何を売っているお店かわかります・・・?
なんと、イカの専門店なのでした!!それにしてもイカ墨がすごい!
ウエルバといえば、なんと言ってもエビ!!
マドリッドでも、魚介の美味しいバルでは、“Gambas de Huelva”(ウエルバ産のエビ)が置いてありますからね。
ちゃばを始め、エビ大好き一家なもので・・・、ホテルで食べるためのゆでエビを買いに来たのです。
あった!やっぱりエビだけを扱ってるお店がたくさんありました!
エビの店は10店舗くらい?たくさんあるんだけど、ゆでエビはなかなか見つからない。
でも、なんとか1つのお店で見つけて、無事買うことが出来ました!
それにしても、マドリッドだったらゆでエビは必ず売られているけど・・・、こちらの人々はきっと、
そんなもの買わないんでしょうね、これだけ新鮮なエビが買えるんだから。なんともうらやましい!!
300グラムのエビをゲットして、これで安心して昼食をとることができます。
(メルカドは14時くらいで閉まってしまうので)
レストランを探しながら歩いた通り。とっても雰囲気がいいです。
テラサが気持ちの良さそうなレストランで食べることに。
ちゃば、今日は赤いモストを飲みます。ワインみたいでしょ。
突き出しで出てきたアロス。ちゃば、真剣すぎやしない?
これ、ちょっと珍しい感じですが、Revuelto なんです。とっても美味しかった!!
食べているうちに席が日なたに・・・。暑すぎる。スペインの夏を思い出しました・・・。
先ほども買いましたが、やっぱりここでも食べておきます。
これで10ユーロぽっきり。マドリッドに比べてなんて安いの!?ここに住みたい~!
これは、Choco(イカ)焼き。市場であれだけ見た後ですからね。食べておかなくては。
夕食のことを考えて少なめにしたつもりでしたが、かなりお腹いっぱいに・・・。
この後も歩き回ってカロリー消費しなくては。
Portichuelo
C/ Vazquez Lopez 15
959 24 57 68
http://www.restauranteportichuelo.com/
ウエルバでの目的はほぼ達成したとは言え、エビを買ったり食べたりしただけではまずいので・・・
ちょっとだけ町歩きもします。
レストランからすぐの広場、Plaza de Las Monjas に来ました。
この広場には、コロンブスの銅像が。ウエルバはコロンブスの航海の基点となった町ですからね。
広場を通り抜けて、さらに進みます。
本当に、ウエルバの街並みはきれい。
Iglesia Parroquial de la Concepcion
ウエルバは、1755年にあったリスボン大地震でかなりの被害があり、歴史ある建築物が
多く倒壊してしまったそうです。が、この教会は残ったらしい。
この建物は、Palacio Mora Claros
少しだけ中も覗いてみましたが、美しい~!!
他にも見てみたかった教会が2つあるのですが、微妙に離れていたこともあって、、断念しました。
この後も行かなくてはいけない場所があるので。。
車に戻って、ウエルバを後にしようとしたとき、
偶然通りかかった、La Casa de Colon コロンブスの家。
とは言っても、現在は映画祭の委員会本部として使われているようなので、まぁ通りかかるくらいでOKです。
次に向かうのは、ウエルバから程近い、El Monasterio de Santa María de la Rábida ラビダ修道院です。
ラビダ修道院は、コロンブスの航海立案などにものすごく関係の深い場所。
途中、車から見たコロンブスの記念碑。高さ34mもあるらしい。アメリカから寄贈されたものなんだって。
ウエルバから15分も走ると、もう修道院に到着です。
これが El Monasterio de Santa María de la Rábida フランシスコ会の修道院です。
イタリア(ジェノヴァ)で生まれたコロン(コロンブスのことをスペイン語ではこう呼びます)は、
結婚などを期にポルトガルに渡りました。
ジパングに憧れたコロンは、ポルトガル王、ジョアン2世に航海案と成功報酬などについて掛け合いましたが
理解を得ることが出来ませんでした。その失意からスペインに来ることを決意した、という説があります。
ポルトガルから、海路でウエルバに上陸したコロンは、5歳の息子を連れてこの修道院に来たそうです。
その過程には諸説あるようですが、コロンはカトリック両王に謁見し計画を伝えることに成功。
イサベル1世はその計画に興味を持ったものの、諮問委員会などに否決され、計画実行は先延ばしに。
サンタ・フェ契約(王室との取り決め。主に新大陸発見後のコロンの地位、報酬などについて)
が取り交わされたのは、初めてカトリック両王に謁見してから5年も後のことでした。
それまでの不遇な時期をコロンはこの修道院で過ごし、航海の計画を練っていた、ということです。
最初の回廊。ここにはコロンブスの半生を描いた絵画が展示されていました。
回廊から礼拝堂に入ります。
予想に反して、わりと大きい礼拝堂でした。
礼拝堂の中の、小祭壇。ここにあるマリア像は13世紀に作られたもの。
言い伝えでは、コロンはここに滞在中、毎日このマリア像に祈りを捧げていたんだとか。
次の回廊はまた全然雰囲気が違います。
この回廊の2階には会議室などもあり、なかなか見ごたえがありました。
回廊にあった、コロンブスの肖像画
ムデハルの美しい中庭。
回廊の2階部分は、珍しい様式。
2階にあった、コロンブスの臨終の場面の絵画。
この部屋が、参事会会議室。
ここで修道院長と、ピンソン兄弟(後ほど説明します)と、コロンが最後の打ち合わせをしたんだそう。
サンタ・マリア号の模型もありました。
2階部分にちゃばを連れて行くのは大変そうだったので、ひろたんとわたし交替で見学。
待っている間、ちゃばはパティオで遊んでいました。
落ちている花びらを集めて楽しそうにしています。
パティオの真ん中で、いいおかお!
やっぱりお花が気になって、眺めています。
ということで、わりと見ごたえのあった修道院見学はこれで終わり。
個人的にはコロンブスの“発見”と“大虐殺”に、どうしても嫌悪感を抱いてしまいますが・・・
歴史を知る、という意味ではとても興味深い場所でした。
修道院から出てきたちゃば。首からぶら下げているのは・・・たった今買ってもらったカメラです。
このカメラ、2.50ユーロだったので、まぁいいか~と買ってあげたのですが・・・、
なんとシャッターを押すと、ファインダーの中の画像(この修道院の写真)が変わるのです。
いい買い物だったわ。
次に向かうのは、Palos de la Frontera パロス・デ・ラ・フロンテーラという村。
(今見学してきた修道院も同じ村の中ですが、かなりはずれにあるので)
コロンブスが最初の航海に出発したのは、この村から。今日はなんだかコロンブスづくしです。
村の入り口。
現在は陸地になってしまっていますが、この村はかつて川畔にあり、港町だったんだそうです。
その港から、コロンブスが出航したんですね。
町外れにあった、コロンブスの井戸。
航海中につかう飲料水をこの井戸からくみ上げたそう。(かつてはこのあたりに港があったらしい)
3隻の船、La Santa María(サンタ・マリア号)、La Pinta(ピンタ号)、La Niña(ニーニャ号) に積み込まれました。
ここ、出港地パロスで、なかなか船員を集めることが出来なかったコロンブスですが、
先にもちょっと名前が出てきたピンソン兄弟により、船員90人を集めることに成功しました。
ピンソン兄弟はパロスで海運業を営んでいた家の3兄弟。長男マルティンがLa Pinta(ピンタ号)の船長、
次兄フランシスコはLa Pintaの水夫、末弟ビセンテはLa Niña(ニーニャ号)の船長をつとめました。
この3人の協力がなければ、コロンブスは出港すらできなかった、と言われています。
後に長兄マルティンが勝手な行動をとったため、コロンブスが訴えたりもしていますが、、すごい貢献です。
さて、次は、その3隻が復元・展示されている、Muelle de las Carabelas へ行ってみることに。
入口はこんなですが。
この建物の向こう側には・・・
どーんと船が3隻つながれていました。
そして、船に乗り込む前にちゃばってば、
先ほど買ってもらったカメラで、船を撮影。わたしみたい・・・。
ここの3隻の船は、それぞれ中を見学することが出来ます。まずはLa Niñaから。
ちゃば、乗り込みます!!
うんうん、ちゃばも楽しそうで何より。
お次は、La Santa María です。
おぉっ!マストに水夫がいる!!
この船には、乗組員がいました。どれも怖い・・・。
船の下層はこんな感じ。暗くて本当に怖かった。
一番高いところから、下で待っているひろたんとちゃばに手を振りました。
やはりサンタ・マリア号は一番立派!
もう一隻のLa Pintaは、以前一度見たことがあるし(⇒ガリシア地方のバイオナにて )中は見ませんでした。
さすがにもう疲れた・・・。
ここには、船だけでなく、歩きながら“新大陸”の様子を見て回れるような遊歩道があります。
たいしたことはないんですけどね。
インディオたちの様子なんかも。
こうして3隻が並んでいるのはすごい。美しいですね~。
外の見学の後は、ちょっとした資料室があったので覗いてみました。
当時の航海に用いた器具たち。
航路なんかの説明もあり、おもしろかったです。
最後に、巨大カトリック両王と記念写真!ちゃば、最初は怖がってたけど、この写真では楽しそうだわ。
長くなりましたが、これで今日の観光は終了!!いやぁ・・・非常に充実した1日になりました。
こんなにコロンブスづくしの観光になるとは、午前中ドニャーナ国立公園にいたときには考えられなかったな。
さてさて、カラベラ船をゆっくり見てしまったせいで、時間がなくなってしまいました。
猛スピードでパラドールに帰ります。今日こそサンセットを見なくては~!
パラドールに着いて、部屋に荷物を置いたら即海岸へ向かいます。もう沈んじゃった・・・?
夕焼けにそまるパラドール。ここはゆったりしてて子連れには最適だわ。
中庭とプールを抜けると、視界が広がりました。
よかった!ぎりぎり間に合いました!!
で、ここから海岸に行こうとしたのですが・・・
パラドールは崖の上に建っているので・・・こんなに長い階段を下りていかなくてはいけないのです・・・。
でも、ここはがんばりました。やっぱり海岸で見なくてはね。
本当にきれい。評判になるだけのことはあります。
沈む瞬間です。完璧なサンセットを見るのは、もしかすると初めてかも・・・。
ちゃばも、この景色を見て、“太陽が沈む”ということを完全に理解してくれました。
「朝になったらまた太陽出るんだよー!」と言っていたので、東西はわからずとも、かなり理解したはず。
サンセットの後は・・・
またこの階段を上らなくちゃいけません。しんどかった~。
夕食までまだ1時間ほどあるので、あとは部屋でのんびり&バルで一杯やることにしました。
部屋のバルコニーからの景色。三日月がきれいだったんだけど、やっぱり写真になるとよく見えない。。
時間を持て余したので、バルでビール。
ここでちゃばが「ちゃばちゃん、ねんねした~い!」と訴えたので、一度部屋に戻り、寝かしつけしました。
夕食がまだだったけど、、今日はさすがに疲れたんでしょう。明日の朝、たくさん食べてもらいます。
熟睡状態のちゃばをベビーカーに乗せ、ちょっと遅めの食事に行きました。
突き出し。
ひろたんの1皿目・・・何だったか忘れちゃった。あとで本人に確認します。
わたしは、ナスにチーズやエビがたくさん載ったお料理。美味しかったけど、これだけで満腹。
2皿目は、イベリコのソロミージョにしてみました。とっても美味しかったけど、食べきれず。。。
ひろたんは、昨晩わたしが食べたトロにしたので、写真なし。
食事中わざと余らせたワインを持って、部屋に帰ります。まだ食べなくてはいけないものがあるのです。
ちゃばをベッドに寝かせて、わたしたちはバルコニーで・・・
ウエルバで買ってきたエビを食べたのでした~♪
マドリッドで買うGambas Cocidasはかなり塩気が強いけど、こちらのは全く塩気がない!
本当に本当に美味しかった~。
明日はマドリッドに帰りますが、またまた予定のつまった1日になりそうです。