こんにちはセキセイインコ青

およそ35年という歳月をかけて新しい街づくりが進められた大型複合施設「麻布台ヒルズ」が、11月24日についに開業を迎えました。その中心としてそびえ立つ森JPタワーは地上64階建て、高さはなんと約330メートル。大阪の「あべのハルカス」の300メートルを超える日本一の超高層ビルが誕生しました。

 

麻布台ヒルズは、「人々が自然と調和しながら、心身ともに健康で豊かに生きることを目指す街」ということで、約8.1ヘクタールの広大なエリアに、約24,000平方メートルの緑が広がり、オフィス、住宅、商業施設、文化施設、教育機関や医療機関など、便利な都市機能がぎゅっと備わっています。

 

本日は、麻布台ヒルズ内で楽しめる「北欧」に着目しつつ、注目のスポットを中心にお届けします。

 

森JPタワー52階(オフィス最上階)からの眺め
 

 


 

 

 


■麻布台ヒルズギャラリー/ガーデンプラザA MB階

麻布台ヒルズの特色として掲げたいのは、街全体がミュージアムのような広大な文化施設になっているところ。その中核として美術館仕様の設備を持つ麻布台ヒルズギャラリーは、アート、ファッション、エンターテイメントなど、多様なジャンルの文化の発信地として注目されています。

 

その中にある麻布台ヒルズギャラリーで開館記念展として開催される展覧会が、北欧にルーツを持つ、アイスランド系デンマーク人アーティスト、オラファー・エリアソンの展覧会「オラファー・エリアソン展:相互に繋がりあう瞬間が協和する周期」(2024年3月31日迄)

彼の作品は、インスタレーション、絵画、彫刻、写真のほか、建築、公共空間との関わり、美術教育、政策立案、気候変動対策など多岐にわたります。動きや色彩、光などを用いて、私たち鑑賞者を新たな知覚体験へと誘い、問いかけています。

そのアプローチはとてもユニーク。オラファー・エリアソンがなぜ世界で話題になっているのか、ぜひこの機会に体験してみてください。それぞれ異なる動きや素材、見た目なのですが、全て共通点があることがわかります。

 

麻布台ヒルズ内には、オラファー・エリアソンのパブリックアートも!


《蛍の生物圏(マグマの流星)》2023年
エントランスを抜けるとすぐに展示されている作品。


会場風景


《瞬間の家》2010年
明るいところから黒いカーテンを抜け、本当に真っ黒な空間へ!筆者は前が見えなくて、歩みを進めるのが怖かったほど(笑)目〔光〕と足元〔暗闇〕、両方に気を付けて進んでくださいね。不思議体験!

 



■麻布台ヒルズギャラリー カフェ&麻布台ヒルズギャラリー スペース/ガーデンプラザA B1階(神谷町駅5番出口直結)

アート鑑賞の前後に立ち寄れるカフェ「麻布台ヒルズギャラリー カフェ」は、展覧会やイベントとコラボレーションした特別なカフェとして営業(神谷町駅前のカウンターでもテイクアウトのドリンクを提供)。

「麻布台ヒルズギャラリー カフェ」は、2024年3月31日まで、スタジオ・オラファー・エリアソン・キッチンとコラボレーションしたカフェ「THE KITCHEN」として会期中限定オープン。また、「麻布台ヒルズギャラリー スペース」では、展覧会グッズが並ぶポップアップショップになっています。

 

ディナーメニュー(4,620円〔税込〕):本日のスープ(ビーツのスープ)、野菜のタルト、人参のラぺ、わかめの梅風味、黒豆のチリ、グリーンサラダ、ヴィネグレットとレモンフムス、酒粕とヨーグルト、味噌のカボチャサラダ、ピーマンと切り干し大根の塩麹きんぴらカレー風味、レモンケッパーソースと甘味噌ソース添え、本日のパン、玄米と黒豆のおにぎり、本日のケーキ(この日は、パンプキンキャロットケーキ、ミックスベリーとズッキーニ、ナッツのケーキ、レッドビーツのチョコレートケーキとドライチェリー、静岡産有機和紅茶
※ランチメニューは、ディナーメニューから「野菜のタルト」を抜いた内容で3,850円〔税込〕。


 



オラファー・エリアソンが手掛けたパブリックアートは、森JPタワーのロビーで見ることができます!


《相互に繋がりあう瞬間が協和する周期》2023年/森JPタワー オフィスロビー

 

 

 

 


■ニコライ バーグマン フラワーズ & デザイン(フラワーショップ)/タワープラザ B1階
■ニコライ バーグマン ノム(フラワーカフェ)/タワープラザ B1階


北欧のデザイン性と日本のディテールにこだわる感性が融合した独自のフラワーデザインを展開するニコライ バーグマン。麻布台ヒルズでは、既存店舗にはないフラワーミュージアムのような空間でニコライ バーグマンの世界を楽しむことができます。

 

麻布台ヒルズ限定のオリジナルフラワーボックス販売はもちろん、ニコライ バーグマン氏本人がキュレーションする花器、Artにフラワーデザインを施した1点物の作品も多数展示販売。デザイナーによる住空間にマッチしたアートピースの提案サービスも。



また、ニコライ バーグマンのカフェ「Nicolai Bergmann NOMU」がフラワーショップに併設されています。自家製ライ麦パンをベースに日本の食材を取り入れたスモーブロー(オープンサンド)やスイーツを楽しむことができます。

 



スモーブローは定番の「エッグ&シュリンプ」をはじめ、「アップルチキンサラダ&ヘンプシード」、ベジタリアンメニューの「ローストマッシュルームと季節のフルーツ、ブルーチーズ添え」、ヴィーガンメニューの「フムス、ビーツとキャロットのロースト、ハリッサ添え」、「マッシュポテトとカリフラワー、ソイマヨネーズ」の5種。キャロットケーキやバナナケーキなどのオリジナルスイーツも。


ショップの入り口の壁に飾られた幅3メートルのフラワーアート(右側壁)もチェック!

■ザ・コンランショップ 東京(ホームファニシングショップ)/タワープラザ 3階
■オルビー(レストラン)/タワープラザ 3階 ※日本初展開


英国のデザイナー、テレンス・コンラン卿によって1973年にロンドンでスタートし、世界中から厳選した家具や照明、インテリア小物を取り揃えるホームファニシングショップ「THE CONRAN SHOP」。

 

ザ・コンランショップ東京では、日本の美や工芸にフォーカスしたこだわりのアイテムが揃っているのがポイント。レストランも併設され、「衣・食・住」をトータルで提案。もちろん、北欧ブランドも並んでいます。



ディレクションおよびヘッドシェフには、日本のナチュラルワインの名店、三軒茶屋「UGUISU」、西荻窪「ORGAN」の店主である紺野真氏。ワインと旬の素材を自由かつ、創造性あふれる手法で仕上げたメニューで楽しませてくれます。



■パブリックアート(アート)/中央広場

人々の交流や憩いの場となるオープンスペースの中央広場。芝生エリアにはパブリックアートが点在し、アートを身近に楽しむことができます。

パブリックアートには、空間の壮大なスケール感とヒューマンスケールを融合し、人間と宇宙の繋がりを感じられ、「麻布台ヒルズ」で生成される自然界のエネルギーを可視化するような作品が、森美術館のキュレーションにより選定されました。


奈良美智《東京の森の子》2023年

この角度だと、「奈良美智《東京の森の子》」(右奥)と「ジャン・ワン《Artificial Rock.No.109》2006年」(手前)と東京タワーの3ショットが!

また、アートだけでなく、果樹園や菜園も設置。ブルーベリー、レモン、モモなど11種の果樹をはじめ、ハーブやエディブルプランツなど、約320種の植物が植えられます。

 

 

 

 


■森ビル デジタルアート ミュージアム:エプソン チームラボボーダレス(アート)/ガーデンプラザB B1階(※2024年2月開館予定)

森ビルとチームラボが共同で手がけ、開館から1年で世界160以上の国と地域から約230万人を動員した「森ビル デジタルアート ミュージアム : エプソン チームラボボーダレス」が、東京・お台場から移転オープンします。新たな作品や日本未発表作品も多数加わり、人気作品も大幅にアップデートされる予定。



■集英社マンガアートヘリテージ(マンガアートギャラリー)/ガーデンプラザB B1階


尾田栄一郎『ONE PIECE』、久保帯人『BLEACH』、池田理代子『ベルサイユのばら』などの作品を見ることができる、集英社のマンガアートギャラリー。2021年よりウェブサイトのみで展開していた「集英社マンガアートヘリテージ」が、初めてリアル店舗として出店します。



■麻布台ヒルズ マーケット(ショッピング街)/ガーデンプラザC B1階(※2024年1月下旬オープン予定)


「中央広場」の地下には、大規模なフードマーケット「麻布台ヒルズ マーケット」が誕生します。厳選された食材や東京の豊かな食文化、美味しく健康的なライフスタイルを築くヒントになる34の専門店が立ち並びます。


まるでガウディ建築のような柱にも注目。

■アラビカ東京 B1(スペシャルティコーヒーロースター)/ガーデンプラザB B1階(※4階にも店舗あり)

「京都から世界へ」をスローガンに、日本人の味覚、ミニマルなデザイン、勤勉性で世界で勝負をかける「アラビカ」。あまりにも良い香りがするので、そのまま通り過ぎることが出来ず(笑)、白を基調としたシンプルでスタイリッシュな店内に誘われるように入店。注文した「キョウト ラテ」は、ほんのり「練乳」が隠し味。優しくマイルドでとても飲みやすかったです。



■日本橋 千疋屋総本店(フルーツパーラー)/ガーデンプラザB B1階

天保5年(1834年)の創業以来、伝統を守りながら時代に合わせて革新を続けてきた「日本橋 千疋屋総本店」。麻布台ヒルズは、新たな美食体験ができる次世代のフルーツパーラーとしてオープン。店内のきらきらとしたフルーツのショーケースに思わずテンションが上がってしまいます。カウンターでは、フルーツサンドを作ったりするところも楽しめます。


フルーツサンドをいただきました。取材で歩きまくった体に優しく染み入るフルーツ&クリームの上品なお味。フルーツサンド自体、とても久しぶりにいただいたのですが、バランスが素晴らしく感動的でした。ぜひ海外から来日したお客様にもおすすめしたい一品です。

麻布台ヒルズ
〒106-0041

東京都港区麻布台1丁目3-1 地図

https://www.azabudai-hills.com/index.html

<今後のスケジュール(予定)>
2024年1月下旬:麻布台ヒルズ マーケット開業
2024年2月上旬:森ビル デジタルアート ミュージアム:エプソン チームラボボーダレス開館
2024年2月:ジャヌ東京(ホテル)開業
2024年2月以降:ラグジュアリーブランド10店舗順次開業