被害者４倍
異常者４０倍
危険度４００倍
良識ゼロ！
もっと、たくさん
つ・な・げ・て・み・た・い
映画「ムカデ人間２」
２０１１年 イギリス・オランダ ９１分
＜監督＞
トム・シックス
＜キャスト＞
ローレンス・R・ハーヴィー、
アシュリン・イェニー（ムカデ人間１にも出演）、
＜内容＞
知的障害を持つ小柄な青年マーティンは、ロンドンの地下駐車場で夜間警備員として働きながら、母親とペットであるムカデ1匹と暮らしていた。
そんな中、マーティンは映画『ムカデ人間』のDVDを繰り返し鑑賞している内に自分もムカデ人間を作ってみたいという欲望にかき立てられる。
その結果、マーティンは夜の地下駐車場を訪れた人々を拳銃やバールで気絶させ、拉致して倉庫に監禁。更に映画の出演者の1人で、劇中でムカデ人間の真ん中を担当していた女優のアシュリン・イェニーをクエンティン・タランティーノの映画のオーディションと偽り倉庫へ連れ込もうとする。
ところが、その計画の進行中にムカデ人間についてまとめたファイルを母親に見られてしまう。
幼い頃、父親が彼を性的虐待して逮捕・投獄された事もあり、かねてから息子の存在を疎ましく思っていた母親は激しく罵り、ファイルとペットであるムカデを処分しようとするも、それを見て激昂したマーティンに惨殺されてしまう。
歯止めが効かなくなった彼はエスカレートしていき、ついには12人もの人間が倉庫に集められる。
そして、マーティンは映画を参考にオリジナルのムカデ人間の製作に取り組んでいく。
（ウィッキペディア）
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
この作品を観る時には、1作目の「ムカデ人間」を観て、間髪入れず２を観ると良いでしょう。
とにかく冒頭のアイディアは良かった。
前作『ムカデ人間１』の直接的な続編ではなく、前作の映画を鑑賞した主人公が、映画の内容を自分で実行するという狂気へと呑まれるというストーリー。
前作はあれは映画だったのだというところから始まるのですから、なかなか巧い続編へのつなげ方でしたね。
その「ムカデ人間１」の作品を、悦の境地に入りながら鑑賞する今作品の主人公マーティ（ローレンス・R・ハーヴィー）、その容貌から不気味さは前回のハイター博士以上。
まじ怖ろしいほどの不気味さです。
本当に演技ではなく、異常者じゃないかと思えるほど。
そしてこの作品はモノクロなのですが、大正解ですね。
とにかく拳銃で撃ち殺したり、バールで気絶させる。その都度血まみれになるのですから・・。カラー作品だったら怖ろしいですね。
それと、もちろん突っ込みどころも多々あり。
全くの素人が、映画を観ただけで結合手術できるのか？
もう結合するときには何やらホチキス止めのような感じで、あれよあれよと12人も結合させてしまうのですから、開いた口がふさがりませんｗ（ここほくとのジョークです）。
そして、排便を促すように下剤注射をして楽しむ主人公。
便意を催すような音が聞こえると、ニヤリとするその表情は不気味。
そしてムカデの最後尾の人からは、大量の便が放出するのです。前述しましたが、モノクロ映像で大正解です。
スプラッター、スカトロ愛好家の映画？と思わさせるような作品、もう観る価値無しといっていいくらいの狂気の世界。
これは前作を遥かに超えています。
ムカデ人間２は凄いですよ。
そんな作品ですが、ただしラストシーンがあれ？という含みをもった終わり方でした。
ここは良かった。
そうそう、主人公喘息があるようで絶えず、治療薬の吸入をしていますが、あれは頻繁に使いすぎる良くないはず。良い子の皆さんはマネしないようにでしょうか。
とにかく今作品の主人公マーティン演じる、ローレンス・R・ハーヴィーの怪演が凄すぎです。
この映画は彼に尽きるでしょう。
そして「ムカデ人間１」があってこその「ムカデ人間２」、狂気の世界は遥かに１を超えていました。
半端なく凄いですよ。
（おまけ）
過激な内容のため映倫からオリジナルのままでは日本国内での上映禁止と判断され、修正してようやくR18+での上映にこぎつけたようです。「ムカデ人間 完全連結 ブルーレイBOX」には、カラー版が収録されているようです。
5点満点中２．３
（画像すべてお借りしました）