ミュージカル映画「マイ・フェア・レディ」午前十時の映画祭13 | ほくとの気ままなブログ

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午前十時の映画祭13 

ミュージカル映画

「マイ・フェア・レディ」

 

 

1964年 アメリカ 170分

<監督>

ジョージ・キューカー

<キャスト>

オードリー・ヘプバーン、

レックス・ハリソン、

スタンリー・ホロウェイ、

ウィルフリッド・ハイド=ホワイト、

グラディス・クーパー

 

アカデミー賞8部門で受賞

(作品賞、監督賞、主演男優賞、撮影賞、衣装デザイン賞、美術賞、編曲賞、録音賞)

 

<内容>

言語学が専門のヒギンズ教授(レックス・ハリソン)はひょんなことから、下町生まれの粗野で下品な言葉遣い(コックニー英語)の華売り娘イライザ(オードリー・ヘプバーン)レディに仕立て上げるかどうかをめぐってピカリング大佐(ウィルフリッド・ハイド=ホワイト)と賭けをすることになる。

 

 

イライザの父親、怠け者のドゥーリトル(スタンリー・ホロウェイ)が殴り込んできたり前途多難。なかなかh音を出すことができない上に、【ei】を【ai】といってしまうため、矯正のための詩「スペインの雨」がなかなか発音できない。

どうにかできるようになって「踊り明かそう」を歌う。

 

 

 

 

試しに淑女たちの社交場であるアスコット競馬場に行ってみる。そんなイライザに富裕階級のフレディーは恋をしてしまい、「君に住む街角で」ぶらつき歩く。

 

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「運が良けりゃ」と歌っていたドゥーリトルは皮肉にも金持ちになってしまう。

ヒギンズ教授は初めから義務感でつきあっていたものの、徐々に彼女のことが忘れられなくなっている自分に気づく。

 

 

しかし、イライザは言葉と同時に自分というものを得ていく。まだまだ階級社会の文化が色濃く残るイギリス社会を舞台に繰り広げられるロマンティック・コメディ。

 

(ウィッキペディア一参考、一部修正)

 

**********************

 

(序曲)

 

 

過去にレヴューしているかと勝手に思っておりましたが、書いたつもりで書いてはなし。初記事です。

でも、皆さんご存知の作品だと思いますので、ちょっとした裏話的なことを書き記しておきましょう。

 

4月29日、TOHOシネマズ上大岡「午前十時の映画祭13」にて鑑賞。

同名ミュージカル作品の映画化作品

オードリー・ヘプバーンの代表作の一つでもあります。

 

 

冒頭から、身なりの汚い花売り娘演じるイライザ役のオードリー・ヘプバーンの姿が映し出される。

もうそれだけで、感極まってウルウルしてしまう私でしたw

オードリー・ヘプバーンに関してはパブロフの犬状態なのでしょうね。この感覚お判りいただけますでしょうか?でも私だけかと思いきや、当日の映画館では、私と似た感じの方が数人いたような気配を感じたのでありますw

 

 

物語は結構単純で、ロンドンの下町に住む粗野な花売り娘イライザと言語学者ヒギンズが偶然にも出会い、その花売り娘を立派なレディに仕立てられるか友人と賭けをする。

 

映画の紹介『マイ・フェア・レディ』 | ランド速報

 

教授の家に住み、徹底的に正しい発音喋り方から作法まで身につけさせられ、社交界でデビューを飾るのですが、自分がただの賭けの対象になっていたことを知り教授の元を去っていく、イライザ。

 

 

いなくなって初めて知る彼女への思いが・・・。

というようなお話です。

 

 

そこに数々の素晴らしいファッション、素晴らしい音楽がイライザいや、オードリー・ヘプバーンを引き立てるのです。

もう貴婦人へ変身した時のイライザは別格でしたよね。

観客は魅惑のナンバー、さらにセシル・ビートンのデザインによる豪華絢爛たる衣装に目を奪われること間違いなし。

 

 

思う存分音楽とファッション、そして物語を堪能いたしましょう。

 

ただ欲を言うと本当はこの物語、英語の下町言葉などその違いがしっかりわかると、より楽しめる事でしょうが、英語にそんなに精通しているのではないのでそこはしかたなしです。

 

さてストーリーの事はさておき、音楽の事や裏話なども書いておきましょう。

 

 

イライザが猛特訓の末、きちんと発音できるようになった時に歌う歌、

「躍り明かそう」

(I Could Have Danced All Night)、

この曲は別格。

この映画のテーマ曲といってもいいくらいです。

 

 

 

その他数ある素晴らしい楽曲の中で私が好きなのは、イライザの父親アルフレッド・ドゥーリトル演じるスタンリー・ホロウェイ。彼が歌って踊る

「運がよけりゃ」

(With A Little Bit of Luck)

 

 

スタンリー・ホロウェイこの時74歳くらいでしょうか、踊るといってもフレッドアスティアのように優雅に踊るでもなし、ジーンケーリーのように力強く踊るでもなし、ヒップホップやブレイキンのような現代の踊りでもなしw、

 

だれでも踊れるようなリズムに合わせて、ちょっと身体を動かす程度の踊りなのですが、あれがなんとも味わいがあっていいのです。

わかるかなぁ~この説明で?

ニュアンス通じますかね。

動画を張り付けておきましょう。

 

 

 

この方、ブロードウェイミュージカルでも、映画でも同じ役柄を演じております。ですからもう、音楽とダンスが身体に染みついていたことでしょうね。

 

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

タイトルに隠された秘密!!

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さて、この映画のタイトル「マイ・フェア・レディ」ですが、今までとくに何とも思っていなかったのですが、このタイトルにまつわる情報を色々調べてみたら面白い事がでてきました。

 

通常は「My Fair Lady」「私の 美しい 貴婦人」という感じでしょうか。

 

タイトルの由来としてロンドンの高級住宅にメイフェア(Mayfair)という所があるそうです。

それを下町訛で発音すると「マイフェア」になるようです。

この映画タイトルは「My Fair Lady」ですから高級住宅地に住む下町のレディって事になりますね。

少し皮肉が入った題名になっているのかもしれません。

 

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そしてもうひとつ!

 

マザーグースの歌詞から作られた童謡「ロンドン橋落ちた」

 

カトウ・ニニ。 on Twitter: "英国の童謡「オレンジとレモン ...

 

誰でも小さい頃に一度は歌ったことがあるのではないでしょうか。

ロンドン橋は、記録に残っているテムズ川にかかる最古の橋だそうで、その橋を歌った歌。

その歌詞の中に出てくるマイフェアレディがイライザのモデルのなったともいわれているようです。

 

London bridge is falling down, falling down, falling down, London bridge is falling down, My fair lady.

ロンドン橋落ちる、 落ちる、落ちる、 ロンドン橋落ちる、マイフェアレディ。

 

この歌、一番の歌詞くらいしか知りませんが、全部の歌詞を見ると、橋が落ちてしまったから、「木と泥」で作りなさいから始まって、木と泥は流れてしまうから「レンガとモルタル」で作りなさい。

レンガとモルタルは崩れるから「鉄と銅」で作りなさい。

鉄と銅は折れ曲がるから「銀と金」で作りなさい。

金と銀は盗まれるから最後は、

Set a man to watch all night, watch all night, watch all night, Set a man to watch all night, My fair lady.」

「一晩中見張る人間を置きなさい、 一晩中、一晩中、一晩中見張る人間を置きなさい、マイフェアレディ」

 

のような内容になっているんですね。

私も初めて知りました。

この歌詞の中にあるように、橋がどんどん素晴らしい材料で作り替えられていく、それが下町の花売り娘から淑女に変身したとイライザに重ねたというようです。

大発見でしたw

こんなことも知りながら作品を観ると、また楽しいかもしれませんね。

 

そして、どうでもいいことなのですが、オードリー・ヘプバーンはけっこう年上の方との共演も多いのですが、今作品のレックス・ハリソンもそうです。ただ今回思ったのが、キスシーンがありませんでしたね。他の年配の方との共演では、まずあったかと思うのですが?

今回はなぜキスシーンがなかったのか?

レックス・ハリスンと相性が悪かったか?

どちらかが拒んだか?

 

「踊りあかそう」などのオードリー・ヘプバーンが歌う歌のほとんどは吹き替え、あの伝説の最強ゴーストシンガー「マニー・ニクソン」が吹き替えております。

ただし、劇中の中で、オードリーヘプバーンが実際に唄っている歌もありますのでお見逃しなく。

 

ちなみにマニー・ニクソンは王様と私」ではデボラ・カー、「ウエストサイド物語」ではナタリー・ウッドの吹き替えなど数多くの吹き替えをしています。そしてあの映画サウンド・オブ・ミュージック」では初めてスクリーンに登場しています。

修道女ソフィアの役で、ナチスの車のエンジンを外しトラップ一家の亡命を助けていました。

 

さてこの映画に出演できなかったジュリーアンドリュースの事やら、まだまだこの映画にまつわる事を書き始めるときりがないので、この辺にしましょう。

 

ツッコミどころも色々とありますが、オードリーの演技など見どころ満載。

そして華麗なる七変化は必見ですよ!

 

 

ラストの終わり方もお洒落でしたね。

 

まだ観たことがない方には、お勧めの作品です。

 

5点満点中4.0

(画像全てお借りしました)