上野広小路亭で「神田伯山」に魅了される! | ほくとの気ままなブログ

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GWは上野広小路亭で

「神田伯山」に魅了される!

 

 

GWもあっという間に終わり、すでに1週間経過。

私のGWのお楽しみは、5月3日チケット予約した、

初めてのお江戸上野広小路亭

そこで演芸を楽しんできました。

 

講談を生で聴くのは初めて。

 

(写真お借りしました)

 

いやぁ~生の神田伯山すごいわ!

チケット取れないの納得!

観て聴いて上手街道~~!

大満足でした!!

 

と勝手にのたまっておりますが、何のことかわかりませんよね。ご存知ない方の為に!

神田伯山とは、いま人気絶頂のチケットが日本一取りにくいと言われる講談師でございます。

 

そんな伯山のチケットですが、ブロ友にd9nchanさんという謎の人物がおりましてw、このお方そんなチケットをすんなりとゲットして、あちらこちらの伯山の独演会などを楽しんでおるのです。羨まし~~w

 

ちょっと時を戻しましょう!

今回上野広小路亭へ、演芸を鑑賞しに行ったわけですが、それは講談師「神田伯山」目当て。

前述したように独演会などのチケットはまず取れないという、超人気講談師。TVにも時々出ておられるので、知っている方もいるのではないでしょうか。

 

私は講談は全く詳しくはないのですが、伯山の講談は一度ぜひ生で聴いてみたいと、何度か伯山のチケット予約をチャレンジしたものの、予約開始時刻と同時に本当にすぐに完売状態だったのです。これって本当に予約取れるのって感じでございました。

 

GWは毎年帰省していたのですが、今年は4月に母親のお見舞いで帰省したのでGWの帰省はなし。せっかくのGW休み、どこか近場で楽しめるところないかと探しておりましたら、なんと上野広小路亭定石で演者の中に、「神田伯山」が出演するのを発見。

ダメもとで電話かけたらなんとまぁ、チケット予約ができてしまったんですね。

珍しく家内も行きたいとのことで2名予約です。

予約は広小路亭への電話予約のみだったから、それが幸いしたのでしょうか?

 

もうGWはこれが一番の楽しみと指折り数えて過ごしておりました。と前置きがいつものように長くなってしまいましたが、

 

 

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さぁさぁパパン、パン、パン、パン!

 

 

 

上野広小路亭は東京都台東区上野にある演芸場でございます。

JR御徒町駅から徒歩3分、銀座線広小路駅では徒歩1分とアクセスはとっても良い場所に位置しております。

また終わった後は飲み屋さんも食べものやさんもいっぱいありますから、広小路亭で楽しんだ後も胃袋も満喫できること間違いなし!

 

ここは本当に小さな小屋で、座席数も70席ほどでございますから演者との距離が本当に近くて、息遣いも感じることができるとかできないとか。

 

 

 

一番太鼓が流れて、11時30分さぁ開場です。

予約順に呼ばれて木戸銭を払って受付をいたします。

入り口で靴を脱いで2Fのロッカーに履物を入れ、3Fの演芸場へ入ります。

年配の方ばかりかと思いきや、けっこうお若いお嬢様方もおりまして、ビックリの満席状態。

 

 

今回は、「上野広小路亭定石27周年特別興行」だとのことで、木戸銭は2000円。

それでもこの値段、お安い事まちがいなし!

なぁんと、昼12時から夕方4時過ぎまで楽しめるのですから、文句が出るはずはなし。

 

さて当日の出演者は写真のとおり。

講談の前座さんから始まって、主任(トリの事です)の神田伯山まで、講談、落語、コントに紙切りや漫才など13組の出演者が楽しませてくれました。

しかも大トリの伯山は「長講」となっておりますので、どのくらいの時間「読んで」くれるのかと期待大。

 

 

 

出演者

・神田 松麻呂(講談)、神田 鯉花〈講談)、三遊亭 遊七(落語)、コント山口君と竹田君コント)、三遊亭 遊雀(落語)、三遊亭 遊吉(落語)、マグナム 小林(バイオリン漫談)、神田 松鯉〈講談)、東 京太・ゆめ子(漫才)、三遊亭 遊馬(落語)、桂 歌春(落語)、林家 今丸(紙切)、神田 伯山(講談)

 

このブログをお読みいただいている皆様方の中で、当日の演者の名前で知っている方が4人以上いたら、けっこうの演芸通でしょうか(勝手に思っておりますw)。

コント山口君と竹田君、昔TVによく出ているときに観ておりましたが、年取りましたねwでもあの時のパワーは健在。笑わせてくれました。

さて、演者全ての感想を書きますと、このブログが相当長くなってしまいますので割愛させていただきますw

 

だいたい皆さん15分ほどの尺で演じておりました。

そして面白かったのは師匠方が枕で、最後の主任をとる伯山のことをけっこういじるのです。

 

上野広小路亭で満員御礼になるなんて、いまだかつて見たことがありません。あれもこれもみんな伯山先生のおかげです」

とか

中入りで女子トイレで行列ができたのは見たことがない。やっぱり伯山効果でしょうね」

 

実際当日の女子トイレで行列ができ、中入り後の公演が10分ほど押してしまいました。

ある落語家の師匠などは、

「みなさん本日のお目当ては伯山だと思いますので、それまで他の演者の時は寝ていてください。一人一人真剣に見ちゃいけません。疲れるだけですからwエネルギーは伯山の為にとっておきましょう」

なんて言ったりしておりました。

会場はその都度、笑い声に包まれておりました。

こういう雰囲気、演芸場ならではのライブ感、たまりませんね。

 

そしていよいよ神田伯山の登場です。

お囃子が流れ、お姿が現れると、いやぁ~会場の空気がやはり変わりました。オーラーがあるというか。

 

枕としては10分ほどでしょうか、穏やかな表情で前座時代、上野広小路亭での思い出話。出演者が来なくなってしまったので、なんとか自分が必死で穴をうめた話など、興味深く面白く話しておりました。

 

そして前座時代の枕から本題へスイッチが入ります。

ここで穏やかな表情から一転、

時に眼光鋭く、さらに観客を飲み込んでいく様相に、

叩く張扇の音が会場に響き渡り空気がさらに一転。

 

(写真お借りしました)

 

演目は徂徠豆腐」(そらいどうふ)

という落語でも演じられる人情噺。

 

「パパン、パン、パン、パン」

釈台を叩く張扇の音がこれまた他の方々とは違う。

私は生の講談を聴くのは初めてでしたが、なんと申しましょうか、他の方と比べるととにかく切れがある、勢いがあるのです。

いまや飛ぶ鳥をもおとす伯山ですから、さもあらん!!

 

前座さんの講談は、話の画が全く浮かんでこない、まさに台本を読むような感じでしたが、そこへいくと伯山の場合は登場人物や風景が浮かんでくるのです。

そして「伯山の徂徠豆腐」の世界に類なるパワーで引き込まれてしまうのです

このかた落語を噺ても、絶対面白いのではと思ったりして聴いておりましたが、どうも落語芸術協会で前座修業をしたことがあるとかそらいゃ~上手いのも納得納得!!

 

もっと年を重ねると、さらに深見も増すことでしょう。

とにもかくにも、

枕を含めて約45分ほどのお時間、

時に笑い、

時に涙し、

至福の時を過ごすことができました。

 

落語は時々見たり聴いたりもしておりましたが、講談はまったく無縁。しかし、なかなか面白い。

いや伯山だからでしょか?

 

ナマ神田伯山、流石でございました。

 

 

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(おまけ)

 

落語と講談の違いについて

(ユーキャン通信HPから)

 

落語は江戸時代、市井の人たちが、おもしろおかしい話を持ち寄って、笑いあったところから始まりまったようです。。日常生活の中のおかし味、人々の暮らし、庶民の中から起こった笑いと人情を語り聞かせるのが落語です。

講談は、武士や学者、僧侶、神官などの江戸の知識人が、「太平記」や「源平盛衰記」など、昔からある本を読み聞かせました。
落語が「話す」、浄瑠璃が「語る」、漫才が「喋る」、浪曲が「唸る」と表現されるように、講談は「読む」といわれます。本来は釈台の上に本を置いて、読み聞かせを行っていました。だから、「読む」なのです。

 

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徂徠豆腐の簡単な内容(ネタバレ注意)

 

空腹で瀕死の状態だった儒学者のところに偶然豆腐屋七兵衛が通りかかり、豆腐を与えることになった。儒学者の荻生徂徠毎朝一丁の冷奴だけを食べて一日をしのぎ、学問に明け暮れていた。貧乏であっても人柄がすばらしい徂徠に感心した豆腐屋七兵衛はオカラを毎日届けることにする。

 

ある時七兵衛が風邪で寝込んでしまい、オカラを届けることができなかった。

 

風邪も治り起きることができて徂徠の家を訪れると、空き家になっていた。

その晩、七兵衛は火事で焼け出され一文無しになってしまう。そして幼なじみの家にやっかいになる。

すると「ある人物の言いつけで十両を届けにきた」という大工が現れ、「家も建て直すように言われている」と語る。

幕府に取り立てられた徂徠が七兵衛に恩返しをする心温まる一席でございます。