午前十時の映画祭11
映画「ロミオ+ジュリエット」
1996年 アメリカ120分
<監督>
バズ・ラーマン
<キャスト>
レオナルド・デカプリオ、
クレア・デインズ、
ジョン・レグイザモ、
ハロルド・ペリノー、
ピート・ポスルスウェイト、
<内容>
ヴェローナ・ビーチで最も権力のある二大マフィア、モンタギュー家とキャピュレット家は毎度のこと抗争が絶えず、街を巻き込む銃撃戦が絶えなかった。
そんな中、モンタギュー家の一人息子ロミオはロザラインという女性に思いを馳せていた。一方でキャピュレット家の一人娘ジュリエットは親が決めた相手との縁談を間近に控えていた。
そんな中、ロミオは敵対するキャピュレット家でパーティーがあると聞きつけた親友マキューシオに誘われ、仮装してパーティーに乗り込み、そこで出会ったジュリエットに一目惚れをする。
この時までロミオはあのキャピュレット家の娘、ジュリエットであると知らず、真実を知りショックを受ける。しかし、想いを断ち切れないロミオは引き留めるマキューシオを振り切り、パーティー後キャピュレット家に行き、ジュリエットに愛の告白をする。
二人は相思相愛となるが、この二人の恋が、両家の争いに大きな変化を与えることとなる。
(ウィキイペディア)
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言わずと知れた、シェイクスピアの「ロミオとジュリエット」を現代に、そして両家をマフィアの抗争(モンターギュ家とキャプレット家)に置き換えられた物語。
午前十時の映画祭11にて、6月13日初鑑賞。
映画「ロミオとジュリエット」と聞くと、1968年制作、ジュリエット役にオリヴィア・ハッセー、ロミオ役レナード・ホワイティング、そして音楽ニーノローターのあの作品を思い受けべる方も多いのではないでしょうか?
私も1968年版が強烈な印象に残っていましたので、まずはそれを越えることは無理だろうと今作品が公開された時は、あえて観ていませんでした。
また今回午前十時の映画祭11にラインナップが決まった時も、何でデカプリオ主演の1996年のほうなの???という感じだったのですが・・・。さてものは試しに鑑賞してきました。
まぁ、ストーリー展開はご存知のロミオとジュリエットです。
ご存知の方も多いとは思いますので、結末も書いてしまいますね。
仮装パーティでお互い惹かれあう二人。
ある時に争いを止めようとしたロミオでしたが、親友がキャピロット家の者に殺害されてしまう。
そこで逆上したロミオが、その人物を殺してしまいます。
署長の恩赦で死刑は免れるのですが、ヴェロ・ビーチは追放されてしまいます。
その間にジュリエットは親が決めた相手と結婚することになってしまったために、ロレンス神父(ピート・ポスルスウェイト)に相談して命を懸けた計画を実行します。
それは24時間仮死状態になる薬を飲み、ジュリエットが目覚めた時に連絡を取ったロミオと共に生きていくという計画でした。
急ぎその計画を、神父はロミオに知られるために手紙を送ります。
しかしその手紙が届かなかった。
ジュリエットが死んでしまったという、間違った情報を聞きつけたロミオが教会へ。
ジュリエットに最後の口づけをする。
ジュリエットのかすかな動きに彼は気が付かない。
絶望した彼は毒薬を飲む。
と同時に、ジュリアっとが目覚めるのです。
あぁ~時間の経過がなんと無慈悲なことなのか。
もう数分、いやもう数秒毒薬を飲むのが遅ければ・・・。
目覚めたジュリエットは時すでに遅し。
ロミオが持っていた銃によって、自ら命を絶ち彼の後を追うことになりました。
そうして2人の愛は永遠になったのでした。
若き日のデカプリオの演技、そしてスリリングでエンターティメントあふれる展開は、あっというまに時間が経過してなかなか面白かったです。僅か数日の恋の物語をうまく作り上げていたと思います。
そして現代版ではありますが、シェイクスピアのあの美しいセリフも原文のまま満喫できます。
両家の確執については1968年のほうが深堀していたように思えました。
一言で言えば、ディカプリオありきの作品だったとも言えますね。
比べても仕方ないですがw、やはりジュリエットは、
オリヴィア・ハッセーのあの初々しさ、純真さ可愛らしさがどうしても頭から離れません。
そして音楽がマッチングすると、さらに物語がステージアップすることを、痛感しました。
それは1968年のニーノ・ロータのあの名曲がこれまた素晴らしいのです。
ですから、今後も個人的には映画ロミオとジュリエットといえば、真っ先に1968年作品をあげることになるでしょう。
このロミオとジュリエットしか観たことがない方がいたら、ぜひ1968年作品も観てほしいものです。
(1968年作品)
5点満点中3.6
(画像すべてお借りしました)
1996年作品