映画「スーパーの女」
1996年 東宝127分
<監督、脚本>
伊丹十三
<キャスト>
宮本信子、
津川雅彦、
三宅裕司、
小堺和樹、
伊東四朗、
六平直政、
柳沢慎吾、
高橋長英、
伊集院光、
原日出子、
アゴ勇、
あき竹城、
松本明子、
金田龍之介、
矢野宣、
ヨネスケ、
渡辺正行、
迫文代
田嶋陽子、
柴田理恵、
岡本信人、
佐藤 蛾次郎、
不破万作
<内容>
スーパー好きの主婦が、売れないスーパーを立て直そうと奮闘するコメディ。
スーパー“正直屋”の専務・小林五郎(津川雅彦)は、商品も売れず、店員も覇気がなく困り果てていた。
ある日、五郎はライバル店へ調査に出向いたところ、偶然幼馴染みの井上花子(宮本信子)と再会する。五郎はスーパー好きである花子の鋭い視点を買って、花子を正直屋で雇う。花子は早速問題の解決に取りかかるが、プライドだけは高い職人たちの協力を得られず苦労する。それでもめげない花子は的確な改善策を提案し成果を上げ始めるのだが……。Allcinema ONLINE
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今作品は初めての鑑賞。
まぁストーリー展開はオーソドックス。
肩の力抜いて楽しめる作品でした。
伊丹十三作品ではお馴染みのメンバーで、安定の面白さ!
単純に面白いのです。
なかなかわからないスーパーの裏側を丁寧に描いています。
今はどうかはわかりませんが、当時としてはあんなことして肉や魚をパック詰めしているの?利益優先で消費者を欺いているなどなど、ビックリするような裏側が暴露されています。
たぶんどこぞのスーパーでは行っていたのでしょうね!
少し脱線しますが、伊丹作品●●シリーズではけっこう業界の裏側を鋭く描いていました。
ただ描き過ぎたことが、伊丹監督にとっては自らの命を削ってしまったのかも?
64歳で突然の死(投身自殺)をむかえてしまうのです。
ただその死も、反社の人達によって仕組まれた殺人事件ともいわれていますからね。
出演者は濃いキャラの面々ばかり。
あぁこの人、そして今では懐かしい人もちらほら出演しています。
そして今作でも伊丹夫人、宮本信子さんをうまく使っています。
今から24年前の作品。
出演者の皆さんは若いのも当然ですが、柴田理恵さんは今とほとんど変わらないのにびっくりですw
この作品もすごいところは、スーパーの裏側という社会問題に切り込んだ内容を、喜劇性もからめたヒューマンドラマ&エンターティメントの作品に仕上げているところがすごいところでしょうか。
そこには人間のエゴや醜さも描いているのですが、その描き方がコミカルなのが気軽に鑑賞できることなんですよね。
まさに伊丹作品の真骨頂でしょうか。
5点満点中3,7