B級マカロニウエスタン2本!!
映画「荒野の棺桶」
1966年 イタリア 92分
<監督>
マリオ・カイアーノ
<キャスト>
アンソニー・ステファン、
エドゥアルド・ファヤルド、
アルマンド・カルボ
<内容>
1880年、メキシコにほど近いテキサスのある町に、シェナンドー(A・ステファン)という男がやって来た。その男の謎めいた微笑をたたえた不敵な面魂。飢えた狼のような鋭いまなざしからは、ひと目で拳銃頼りに渡り歩くガンファイターと知れた。
その頃、テキサス中に猛威をふるい、軍隊でさえ手を焼いている山賊の一味がいた。ルーペ・ローホ(A・カルボ)が率いる三十人からなる大ギャング団は、町や村を襲い、その残虐さは目をおおうものがあった。
シェナンドーが着いたその夜、町の銀行が一味によって襲われた。その時シェナンドーは傷ついた山賊の一人を激しい銃撃戦の中から救い出し、それを手土産に山賊一味の仲間入りをしてしまった。
彼のこの不思議な行動の謎はすぐ解けた。
彼はもと保安官をしていた時、自分の花嫁がギャング一味の何者かに暴行され、あげくのはてに殺されてしまい、復讐を誓って、その一味を探し歩いていたのだった。
そしてついにつきとめたのである。
やがて一味は大牧場主ウィルソンを襲って、馬を売った大金を奪おうと計画した。こともあろうに、ウィルソンはシェナンドーの友人であり、唯一の味方であった。シェナンドーは一味の隠れ家を脱け出し、ウィルソンにことの急を告げ、またまいもどってきた。だがシェナンドーのこの行動は、ローホの片腕マードック(E・ファヤルド)の目にとまった。次の日の夜、ローホ一味は予定通り牧場を襲ったが、失敗に終った。
ついにシェナンドーの裏切りはローホの知るところとなり、リンチを受け監禁されてしまった。
だが彼はその時妻を殺した犯人をつきとめることが出来た。マードックだった。
町に逃げたマードックを追ったシェナンドーは、手練の早業でマードックを倒した。
(Movie Walker)
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ギャオにて初鑑賞。
冒頭からマカロニウエスタン定番の哀愁ある音楽と歌!内容も定番の復讐劇。
お決まりの小汚い悪党ども。
何やらはじまりそうなワクワク感!?
そして酒場のマドンナなどの女性陣も登場するかと思いきや、登場することは登場しますが、どうもイマ3くらいの女性。
もうちょっと奇麗な方いなかったのかと思ったほどでしたw。
悪党どものところにいる情婦もイマ3なんですよww
ガンマンファイトの迫力工夫も今一、出演者もなんだか印象が薄かったような・・・。
荒野のなんちゃらとつければヒットするかと思った時代の作品ですねw
しかしタイトルの、荒野の・・・棺桶って笑えちゃいますw
お金を払って、劇場で観るほどのものではなかったですが、無料ならぜひご覧くださいといった感じでしょうか。
ただですね、調べてみたら、主人公のアンソニー・ステファンって、マカロニウエスタンではけっこう有名な俳優さんだったんですね。
イタリアのクリント・イーストウッドと呼ばれていたようでびっくりでした。
5点満点中2・7
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
映画「風の無法者」
1967年 イタリア 101分
<監督>
ジョルジオ・ステガーニ
<キャスト>
リー・ヴァン・クリーフ、
アントニオ・サバト、
バット・スペンサー、
ライオネル・スタンダー
<内容>
南北戦争が終って間もないアメリカ西部の開拓地。
無法者カドリップ(L・バン・クリーフ)は、説教師になりすました老人と黒人アルを手下に無法を働いていた。
そんなある日、鉱山の作業員に払う給料を奪うべく説教師とアルは駅馬車にのりこんだ。その金を運んでいたのがノバック(A・サバト)である。計画は成功した。
そのことがきっかけとなって、カドリップとノバックは親しくなった。翌日、ノバックは盗まれた金にかけてあった保険金を受取りに町へ出かけることになり、カドリップは同行を誘われた。カドリップはしぶったが、もう一度その金を奪おうと説教師やアルにそそのかされて同行した。同じような鞄をとりかえるという計画は成功したが、ノバックは金を肌につけており、企みは失敗した。
数日後、鉱山では銀の延べ棒を送り出すことになった。
それをめがけて、バートン盗賊団がおそって来た。人質となった女子供を助けるため、銀を一時はバートン一味にわたしたが、カドリップとノバックはすぐにその後を追い、激しい銃撃戦の後、無事とり返した。
だが、説教師とアルがピストルを持って銀の延べ棒を渡せとカドリップにせまった。
その前にノバックがたちはだかった。
ノバックと長年の相棒との板ばさみになったカドリップ。
しかし、彼はノバックを射つことはできなかった。
彼の拳銃は・・・・・・・・。
(Movie Walkerより抜粋)
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これまた、今回ギャオにて初鑑賞。
小悪党3人組が泥棒をしたところ、本物の強盗団が現れ、なんともいやはやその3人組が街のために一肌脱ぐ物語。
泥棒の主人公リー・ヴァン・クリーフは保安官になってしまうんですから、もぅびっくりです。
あの映画「夕日のガンマン」などでも有名な、鷹の目を持ったリー・ヴァン・クリーフが、今作品では若い娘との恋愛コメディーのような、はたまた恋する少年のような演技をする場面がありますので必見ですよ!
彼の出演する映画を多く観ているわけではありませんが、寡黙で悪だったりの渋いイメージが先行していたので、けっこう意外で新鮮でした。
そして悪の仲間の偽牧師を演じるライオネル・スタンダーがこれまた、いい味を出してくれます。
癖のある笑い方と、とにかく唾をはきまくりです。
今のご時世だったら、要注意でしょうww
給料を奪われた青年(A・サバト)と、奪った悪(リー・ヴァン・クリーフ)の間に、奇妙な友情が芽生えます。
そして、新しい友情と昔からの悪仲間、ラストはその狭間で苦しい選択をして、とんでもない結末がまっています。
毎度のことですが、そこは見てのお楽しみ!!
夕陽のガンマンまでの面白さには達しておりませんが、意外にも面白かったです(荒野の棺桶のあとに観たので、余計面白かったです!。
とにかく、なかなか多く観られない?リー・ヴァン・クリーフの演技が新鮮で注目です!!
音楽なども含まると、マカロニよりもちょい西部劇ぽいかも!!
5点満点中3.4