全26話を鑑賞!!!
TVドラマ「スクール☆ウォーズ~泣き虫先生の七年戦争~」
<原作>
馬場信浩:「落ちこぼれ軍団の奇跡」
大映テレビ制作
TBS放映
放映期間:1984年10月~1985年4月
放映時間:土曜21時~21時54分
<キャスト>
山下真司、
岡田奈々、
松村雄基、
岩崎良美、
宮田恭男、
伊藤かずえ、
梅宮辰夫、
和田アキ子、
坂上二郎、
名古屋章、
下川辰平、
鶴見慎吾、
高野浩和(イソップです。現在は芸能界を引退してアートネイチャーで働いているようです)
<内容>
校内暴力や学園荒廃が社会問題になっていた時代背景にしている。
ラグビー全日本代表選手であった滝沢は、怪我で引退後、川浜高校の体育教師として赴任することになった。しかしそこは不良ばかりがつどう悪名高き高校だった…。
実在した伏見工業高等学校ラグビー部と、そこで教えた実在の教師(山口良治)をモデルにした馬場信浩の小説を元にドラマ化。
ラグビーを通して生徒を更正させようとする熱血教師・滝沢と、彼に反発しながらも次第に心を開いていく生徒たちの交流を描く。「信は力なり」をモットーに高校を荒廃から救い、まったく無名の弱小チームを全国大会で優勝に導くという偉業を成し遂げるまでの物語。生徒そして自らも成長してく青春ドラマ。
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ラグビーワールドカップ日本の活躍で本当に盛り上がりましたね。そして日本が敗退した後の準決勝の試合も面白かった。ガチンコ勝負、また国の名誉もかかった試合、ニュージーランドもウェールズも南アフリカもイングランドも素晴らしかったですね。
そして、昨日の決勝戦!南アフリカがイングランドにトライを許しませんでした。優勝おめでとうございます!
ということで、巷では35年前にヒットしたTVドラマがブームになっていて、レンタルで借りてみる若い世代、また懐かしく再度観る世代入り混じって観ているようですよ。そして衆力されたDVDボックスの注文も殺到しているとか!?
私はこのドラマの存在は知っていましたけれど、当時リアルで観ていなかったのです。
土曜日の21時放映ですから、裏番組の「ゴールデン洋画劇場」を観ていたのだと思います。
ということで今回、このラグビーワールドカップに刺激されてTVドラマ「スクール☆ウォーズ」全26話を鑑賞しました。
そして実際の花園での決勝戦も、フルに観てしまいました!
けっこうドラマは実際の試合を忠実に再現していましたよ。
あの脱臼する場面とか、タックルして目を負傷するシーンのエピソードなどもあの感じでした。
いやぁ~面白かった。
感動した!!
俺も泣き虫先生ではなく、泣き虫ほくとになっちまったぜw
ベタな青春ドラマ、ツッコミどころ満載、今となっては古臭いそして通用しないところもあるでしょうが、いまだからこそあの熱く燃えたぎる青春ドラマが必要かもと思った次第。
今の時代には、張本さんに喝!!
猪木に闘魂注入するしてもらうべき、熱い熱が欲しいのです。
たぶんこのブログを読んでいただいている方の中には、タイムリーで観ていた方もけっこういるのではないでしょうか?
個性的な役柄の登場人物が多かったですね。
川浜一の悪、大木演じる松村雄基が眼光鋭い。
色々と噂されている、穏やかなその後の顔とは違います。
もちろん若い。
↓
そして中華料理屋のマスタ(梅宮辰夫)と夫婦の和田アキ子が若い若い、和田アキ子意外に可愛かったぞw
そして滝沢の奥さん役の岡田奈々。
当時は個人的にはまったく興味がない女優さんでしたが、今観るとこれまた奇麗で可愛い。
マネージャー役の岩崎良美も、出生に色々と秘密があった伊藤かずえも個性的な役柄で良し。
そしてなんといっても、物語が進むにつれて人気がでたという、イソップ。イソップは確かにラグビー部の彼らが成長して行く中でのキーパーソンになっていましたね。
イソップなしにしてこの物語はないのかも?w
その他の面々についても同様にバックボーンが良いのです。
ドラマはラグビー部の活躍もさることながら、そこに在籍するまた関係する人々の生活生い立ちなどを掘り下げて、進んでいきます。
家が貧しくても一生懸命に家計を助け、そして部活にもエネルギーを注ぐもの。
父親が自殺してしまった過去に翻弄され不良の道に走ってしまった者、それぞれの歴史の中に色々と問題を抱えながらもラグビーを通じて成長していきます。
そして関わる人たちの中で、3人のキーになる人物が死んでしまうショッキングなできごともあったりします。
しかしその悲しみさえも糧にして、彼らはそして滝沢先生は成長していくのです。
実在の荒れていた高校に赴任した教師がラグビーを通じて、人として生きるていくために必要な事を伝えながら教師も成長する、
そしてラグビーの無名校だった高校を、全国試合で優勝するまでに作りあっげた奇跡の物語。
↑実際の優勝写真
実際の伏見工業高校は全国大会の花園出場2回目で、全国制覇します。それは最短記録だったようですね。
3回目でしたら目黒高校がありました。目黒高校はあの松尾さんの母校です。
何しろ実在の人物をモデルにしているので、そこがすごいです。
有名なところでは、劇中では平山ですが平尾誠二ですよね。
伏見工業高校から同志社大学、そして日本代表また代表監督も歴任しました。若くして病に倒れ亡くなってしまいました。
先月日本代表の南アフリカ戦が行われた10月20日は彼の命日でした。
前にブロ友のgonzalezさんから、ブログ記事に対してコメントをいただいた中にも、このドラマの名セリフを書かれていましたが、とにかく名セリフのオンパレードです。
監督滝沢が所属していたオールジャパンの元監督・大北達之助の名言(回想シーン):
ラグビーにおいて最も基本的な心がまえは、「one for all、all for one」。一人一人がチームのために己を捨て、各々の責任を全うしてこそ初めて勝利がうまれてくる。
そのために最も必要なものは勇気である。
その勇気の源は使命感であり、仲間への連帯感。
使命感と仲間を信じる心から奇跡は生まれてくるのだ(第1回『それは涙で始まった』より)
この「one for all、all for one」は、今回のワールドカップラグビーでの解説などでもけっこう言われていました。
相模一高に歴史的大敗109対0をしたあとの部員たちとの会話。
滝沢
「いいか、殴られた痛みなどは三日で消える。だがな、今日の悔しさだけは絶対に忘れるなよ!」
「お前たち悔しくないのか?それでも男か」
負けた事よりも生徒たちの無気力さを許せなかった滝沢。
その後に森田が
「悔しいです」
そしてあのシーンです。
「俺はお前たちを今から殴る」
といって涙をこぼしながら一人一人を殴っていくのです。
今だったら大問題でしょうw
暴力を肯定はしませんが、指導者の熱が生徒たちに通じたシーンでもありましたね。
タイトルは当初「落ちこぼれ軍団の奇跡」だったようですが、それでは差別的な要素も感じられるとのことで、映画「スターウォーズ」をもじって作られたのがこのドラマのタイトルになったそうです。
↓悔しいです~俺はお前たちを殴る名場面
オープニングのタイトルナレーションが変わって行きます。
「この物語は、ある学園の荒廃に闘いを挑んだひとりの教師の記録である。高校ラグビー界において全く無名の弱小チームが、この教師を迎えた日から、わずか7年にして全国優勝を成し遂げた奇跡を通じて、その原動力となった愛と信頼を、余す所なくドラマ化したものである。」
オープニングナレーション第1話2話
第1話オープニング映像
「この物語は、ある学園の荒廃に闘いを挑んだ熱血教師達の記録である。高校ラグビー界において全く無名の弱小チームが、荒廃の中から健全な精神を培い、わずか数年で全国優勝を成し遂げた奇跡を通じて、その原動力となった信頼と愛を、余す所なくドラマ化したものである。」
(オープニングナレーション、3話以降)
★ドラマの中での役名、名称(役者名)⇒モデルになった実在の人物、実在の高校名など
川浜高校⇒京都市立伏見工業高等学校
相模第一高等学校⇒花園高校
城南工業大学付属高等学校⇒大阪工業大学高等学校と国学院久我山高等学校
滝沢賢治(山下真司)
⇒山口良治(ラグビー元日本代表・伏見工業ラグビー部監督)
大木大介(松村雄基)
⇒山本慎吾
(京都一の悪として、弥栄の慎吾と恐れられていた不良、伏見工業ラグビー部~ラグビー高校日本代表にも選ばれる、奈良朱雀高校保健体育教諭ラグビー顧問)
森田光男(宮田恭男)⇒小畑道弘(伏見工業ラグビー部~建設会社経営、少年ラグビーチームのコーチ、花園高校に歴史的大敗0対112をしたときに本当に悔しいと叫んだようです))
平山誠(四方堂 亘)
⇒平尾誠二(伏見工業ラグビー部~同志社大学~神戸製鉄で活躍した言わずと知れたミスターラグビ)、
矢木純平⇒大八木淳史(名前のモデル、伏見工業ラグビー部~同志社大学~ラグビー日本代表)
勝又欽吾:相模一校ラグビー部監督(倉石功)
⇒川勝主一郎(花園高校ラグビー部監督)
江川恭司:城南工大ラグビー部監督(番哲也)
⇒荒川博司(大阪工業大学高校ラグビー部監督:帽子にサングラス、ダウンジャケット、ドラマのままのいでたちです)
2代目のマネージャの一人、西村明子は本名、坂上亜紀で坂上二郎の実の娘。親子共演でしたね。
川浜市は架空の都市ですが、「川崎」の「川」と「横浜」の「浜」を合わせたようです。
鑑賞したばかりなので書くことがありすぎる感じですが、まぁこのくらいにしておきましょう。
ぜひ熱くなってください!
そして泣き虫先生のように泣いてください。
涙はストレスを流すともいわれていますよね。
お勧めのドラマです。
↓花園決勝戦の試合をドラマと実際の映像を組み合わせて比較しています。