映画「子熊物語」&書籍「人びとのかたち | ほくとの気ままなブログ

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映画「子熊物語」&

     書籍「人びとのかたち」

 

 

映画「子熊物語」

 

1998年 フランス 94分

 

<監督>

ジャン=ジャック・アノー

<キャスト>

チェッキー・カリョ、

ジャック・ウォーレス、

子熊、

ヒグマのバート(沈黙の要塞やザ・ワイルドなどにも出演)

 

<内容>

春が訪れたロッキー山脈のふもとで、新しい季節を謳歌する動物たちの中に、生まれてすぐに母親を失った一匹の子熊の姿があった。

やがてエサを獲ることも身を守ることも知らない子熊は、森の中で出会った孤独な雄熊を本当の親のように慕い、大自然の摂理を身につけてゆく。

 

しかしいつも猟師たちに狙われている雄熊は、夏のある日ついに追いつめられ、二頭の熊たちは離れ離れになる。しかし捕えられた子熊は、年若い猟師トム(チェッキー・カリョ)からミルクを与えられ、次第に人間に対する恐怖や警戒心を薄めてゆくのだった。そんなある日、トムは武器をもたず水を汲みに入った谷で雄熊とはち合わせしてしまうが、雄熊は無防備な彼を見逃した。そしてトムは銃を持って追いかけ、至近距離から雄熊に狙いをつけるが、引き金を引くことはできなかった。やがて秋になり山を降りてゆく猟師たちの後を追う子熊に、トムは野性に戻れと叫ぶのだった。冬になり、暖かい穴の中で冬眠につく雄熊の傍らに、ほんの少したくましくなった子熊の姿があった。(Movie Walker)

 

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子熊の母親との別れから、雄熊との出会い、そして猟師の出現出会いをドキュメンタリータッチで撮られた作品です。

 

 

子熊が主人公ですから、会話はほとんどありません。

とにかく熊の演技は素晴らしいです。

とくにヒグマのバートは演技賞ものです。

だてに他の作品にも出演しているだけありますねw

 

子熊が蝶と戯れたり、ハチの巣からハチミツを食べる姿は微笑ましく可愛い限り。

そして毒キノコを食べてヘベレケになった様子など、どのように撮影したのかが不思議なくらい良い演技していましたw。

 

そうそう、子熊がカエルに興味を持つのですが、夢見るシーンにもカエルが登場します。

夢の世界がアニメになっていたりします

 

ドキュメンタリータッチの映画の中に、うまくファンタジーの世界を織り込んでくるところなんか、フランス流?

なんともお洒落でした。

 

 

途中でピューマがでてきて子熊が襲われそうになったり色々あるのですが、動物には一切気概が加えられてはいないようなのですから、不思議です。

 

そもそもこの映画を観たきっかけが、読書好きそして映画も好きな知人が、ほくとさんは昔の映画なども好きだから、この本は読む人を選ぶと思うのでたぶんお薦めですよといって貸してくれた本。

 

塩野七生さんの「人びとのかたち」を読んだからです。

 

塩野さんイタリア在住の歴史作家・小説家です。

「チェーザレ・ボルジア」「ローマ人の物語」などが有名なんでしょうか?まったく読んだことのない作家さんでした。

 

内容は映画エッセイなのですが、彼女なりの視点で映画を題材にバッサバッサ斬っていますw

 

映画「モロコ」などけこう昔の作品などが登場します。

私が知らない題名の映画も何作か出てきましたが、割合題名を知っている映画が多かったのでスムーズに読めました。

確かにこの本に紹介される映画や俳優さんたちを、知らないと面白くないのかも?と思った次第。

 

塩野七生さん嫌いな女優さんは、メリル・ストリープそしてまたダスティン・ホフマン、ジャック・ニコルソンとロバート・デ・ニーロの三人がアメリカ映画をだめにしたと思っているようなんです。

理由は演技力がありすぎて気に食わないよう

演技力ある人は、脇で映画を盛り上げるほうが良いと考えているようですね。

 

そして好きな男優さんは、ゲーリー・クーパーやマレーネ・ディートリヒ

なんか演技力の事で大根役者と言われていたゲーリー・クーパーなので妙に納得ww

なかなか面白く読ませていただきました。

 

ということで、目次のなかの「夢をみること」のなかで子熊物語の事が書かれていたので、どんな映画なのかと今回初鑑賞した次第でした。

 

何度も書きましたが本当にドユメンタリータッチで撮られた映画で、熊さんたちの演技に脱帽です。

 

テーマは、動物と人癌の共存や家族愛ということになるのでしょうか?

なかなかほっこりする映画でした。

 

5点満点中3.5