映画「第九軍団のワシ」 | ほくとの気ままなブログ

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映画「第九軍団のワシ」

 

 

2011年 イギリス、アメリカ合作 114分

 

<監督>

ケヴン・マクドナルド

<原作>

ローズマリー・サトクリフ

 

<キャスト>

チャイニング・ティタム、

ジェイミー・ベル、

ドナルド・サザーランド、

マーク・ストロング、

タハール・ラヒム、

 

<内容>

西暦120年、ローマ帝国はブリタニア(現在のイングランドとウェールズ)への侵略を進めながらも、北端地域に君臨するカレドニア(現在のスコットランド)の部族の抵抗に手を焼いていた。ローマ軍最強といわれる第九軍団の兵士5000名はフラビウス・アクイラ指揮の下、黄金の“ワシ”を掲げてカレドニアに進攻したが、霧の中で忽然と姿を消し、再び帰ってくることはなかった

激怒したローマ皇帝ハドリアヌスは、ブリタニア人の南下を防ぐため防壁の建設を命じる。“ハドリアヌスの長城”と名付けられたこの防壁はやがて、ローマ帝国の支配圏における最北端の境界線“この世の果て”と呼ばれるようになる。20年後、誇り高きローマ軍人として成長したアクイラの息子マーカス・アクイラ(チャニング・テイタム)は、父の影を追うようにブリテン島(イングランド)の南西部に位置する小さな砦に赴任する。赴任して間もなくのある夜、先住民族に砦を襲われ勇猛果敢に戦ったマーカスは、その功績を称えられたものの、足に重傷を負い軍人生命を絶たれてしまう。

 

生きる目的を失い、絶望の淵に追いやられたマーカスは、伯父(ドナルド・サザーランド)の屋敷で傷を癒しながら憂鬱な日々を送っていた。ある日、マーカスは観戦していた剣闘試合で、奴隷戦士のブリタニア人青年エスカ(ジェイミー・ベル)の命を救う。エスカは命の恩人であるマーカスに忠誠を誓い、奴隷として仕えることになる

そんなとき、ブリテン島北端の神殿に“ワシ”があるという噂を聞いたマーカスは、父の汚名を晴らすため、また自らの生きる誇りを手にするため、エスカを従え、危険な北の荒野へと“ワシ”を取り戻す旅に出る。果たしてマーカスとエスカは、消えた父と5000名の兵士の謎を解き明かし、“ワシ”を取り戻すことができるのか。想像を絶するほど広大で厳しい荒野で、2人を待ち受ける真実とは……。(Movie Walker)

 

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この物語、イギリスの歴史上で5000人もの部隊が忽然と姿を消してしまった、第9軍団ヒスパニアの出来事をモチーフにして書かれた、歴史冒険児童小説が原作。

 

映画は、命より大切な「名誉!誇り!」によって行動した男の冒険物語なのです。

 

大スペクタクル映画ではないのですが、歴史的出来事を題材にした物語でなかなかでした。

原住民との闘い(小競り合い)がありますが、その原住民の姿は歴史上の人物カエサルがイングランドに上陸した際に、体中緑色に塗りたくった原住民が襲ってきたと記載されているガリア戦記」に登場した部族をモデルにしたのかもと思ったりしましたが・・。

 

 

前述したように大スペクタクル映画のような派手な戦闘シーンはありませんし、CGも使用したりせずの映像が逆にリアルに息遣いを感じさせ、危機迫るものが感じられました。

とはいえ大迫力には少々かけますが、でも地味でもないですよ。

いったいどうなんだ?Ww

 

 

ブリタニアの深く霧にかこまれた森、寒風吹きさす蛮族の村、よどんだ空模様など辺境の地の様子が見事に描かれています。

 

そして音楽もケルト音楽のような?個人的にはリバーダンスの音楽を思い出してしまいましたが・・。

 

 

映画に出てくる、体中塗りたくっている先住民はやはりピクト人かな?中世ヨーロッパの歴史も調べていくと大変面白そうですが・・・。

 

しかしいつも思うのですが、勝者の側にたった物語なんですよね。

祖先から引き継いでいた土地を奪われ、家族を殺された先住民の気持ちはどうなのよ!って言いたいですがw

まぁ、この辺はどの国の歴史にもある闇の部分でしょうね。

 

5点満点中3.4