映画「欲望という名の電車」 | ほくとの気ままなブログ

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映画「欲望という名の電車」

 

 

1951年 アメリカ 122分

アカデミー賞 

主演女優賞(ヴィヴィアン・リー)、

助演男優賞(カール・マルデン)、

助演女優賞(キム・ハンター)、

美術賞

4部門受賞

 

<監督>

エリア・カザン

<原作>

テネシー・ウィリアムズの戯曲の映画化

<キャスト>

ヴィヴィアン・リー(ブランチ)、

マーロン・ブランド(スタンリー)、

キム・ハンター(ステラ)、

カール・マルデンハロルド) 

 

<内容>

港湾都市ニューオーリンズのうらぶれた下町。Desire(欲望通り行き)と表示された路面電車から、孤独な未亡人ブランチ・デュボワが降り立った。南部の町の傾きかけた名家に生まれたブランチは、家族の看護やその葬儀などで財産を使い果たし、身一つで妹のステラを頼って来たのだ。だが、妹の夫スタンリーは貧しい職工で、家もたった二間のアパートだった。ブランチの言動は情緒不安定な上にお嬢様気取りで、それがいちいち気に障るスタンリー。ブランチも、粗野で暴力をふるうスタンリーを嫌い、共に家を出ようとステラに訴える。だがステラは、それなりに自分を愛してくれるスタンリーから離れられず、子供も身ごもっていた。心の平静を失いかけながらも、スタンリーの同僚であるミッチとの結婚に望みをかけるブランチ。

だが、ミッチに荒んだ過去を知られ、更にスタンリーに襲われたことで、ブランチの精神は崩壊する。(ウィッキペディアより)

 

 

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原作はテネシー・ウィリアムズの戯曲なので、映画での展開も舞台劇のような感じです。

日本でも日本の俳優陣によって舞台が上演されていますね。

 

この映画は何度か観なおしています。素晴らしい俳優陣を使っていて個々の演技はもちろん素晴らしいのですが、なんといってもヴィヴィアン・リーの演技が格別です。

 

 

「風と共に去りぬ」のスカーレット・オハラとはまた違った魅力というか、鬼気迫る演技がみどころでもあります。

そして自身「双極性障害」だったようですので、もしかしたら演技というより地がでていたのかもと思わせるほど・・(後付けではありますが)。

 

 

とくに後半の精神が崩壊していくところは必見です

ヴィヴィアン・リーは、撮影終了後相当の精神疲労もあったようです。

自分の体が、演じたブランチ乗っ取られているとも話したとか。

 

 

 

舞台は観ていませんが、舞台では演じられている場面が、映画で表現できない部分もあったりしたようです。その内容で、色々とひと悶着あったようですが・・。

最後のシーンはその出来事を想像できますね(ネタバレになりますので、詳しくは書きませんw)。

 

残酷な結末ではありますが、人間や人生の複雑さをより感じ考えさせられる内容です。

重い映画でもあるので好き嫌いはでるかもしれませんが、俳優陣の演技をみるだけでも価値ありかと!

 

<こぼれ話>

舞台でのキャスト、ブランチ、スタンリー、ステラ、ハロルドはそのまま映画のキャストになっています。

若かりしのマーロン・ブランドの演技も、舞台で評価されただけに迫力はありました(しかし当時の風潮が彼のような演技を受け付けなかったようで、主演男優賞受賞できなかったともいわれています))。

そのマーロンブランド劇中で下着を普段着に着用していますが、その姿が若者にうけTシャツ文化が広まったそうです。

 

妹役ステラ演じるキム・ハンターはなんとあの猿の惑星のジーラでございます。

 

5点満点中4.2