いとも簡単にケンシロウに背後を取られたシンであったが、それでも自分の優位を疑わない。
強者の驕りとでも言うべきか?
しかし、現実は酷である。
ケンシロウはすれ違いざまにシンの肩の防具を破壊していたのである。
シンはようやく悟る。
まともに戦ってもケンシロウには勝てぬことを。
「フッ・・・逃げ足だけは速くなったようだな」
「バ・・・バカな」(肩の防具を破壊されて狼狽するシン)
「安心しろ 秘孔ははずしてある」
「これ以上はむかわんほうが身のためだぞ」
(「北斗の拳」原作より抜粋)