航空機墜落から考えるあれこれ | 慢性骨髄性白血病(CLM)の記録メモ

慢性骨髄性白血病(CLM)の記録メモ

2012年4月に慢性骨髄性白血病と診断されました。副作用で薬を変えるなど紆余曲折を経て、グリベックで2014年8月、分子遺伝学的効果(MMR)を達成しました。なかなかよい結果が出ずにいらっしゃる方々の励みになればと思います。(2014年10月ブログ開設)

 ドイツの航空機の墜落は、大きな衝撃を社会に与えています。まだ捜査の途上とはいえ、27歳の副操縦士の健康上の問題が浮上しています。


 最近、「慢性骨髄性白血病は分子標的薬の登場によって、仕事をしながらでも、治療が続けられるようになりました」ということが言われます。

 でもそうでしょうか。副作用のこと、体調のこと、精神面、無理はできないという意識から、これまでどおりの仕事を続けられなくなった人は多いはずなのです。


 私の場合、独立していますので、無理をしないよう、自分で仕事量をコントロールしながらやってきました。家族にカバーしてもらうこともあります。ただ、時間が自由になる反面、当然、仕事量を減らせば、それだけ収入は減ってしまうという問題があります。

 

 どんどん稼いで、どんどん自分のしたいことにお金を使って、・・・そんな人生の道はもう描けません。

 ここはもう、お金では得られない価値を求めていくことにします。

 とはいえ、病院や薬局の支払額が多くて、お金の感覚が麻痺していることが怖いですね。


 航空機のパイロットって、花型の仕事ですよね。

 きっと、夢に破れた時、そのギャップも計り知れないほど大きいでしょう。

 もちろん、そんな個人の人生で、他の多くの人の命が犠牲になることは、絶対にあってはならないことですが...


 これから医療が発達すると、若いうちから、自分の将来が決まってしまう人たちも増えるのではないでしょうか。それでいて、若い人も減っているのに、社会の仕組みは高度になって、仕事はどんどん若い人の肩にかかってもきます。

 また、格安航空会社ができて、多くの人が移動し、仕事も、レジャーも、大きく変化しています。


 若い副操縦士の責任はもちろんのこと、今の社会が置かれた問題を考える時、他人事ではないことがわかります。