フクロナガサのハンドルにテープを巻いてみた | 北欧ナイフでお気軽アウトドア

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さて、ツイッターのほうでは、ちょっと画像も出したりしたのですが、フクロナガサの4.5寸のものに、テープを巻いてグリップを作ってみました。
 

本当に色んな方に、色々なやり方をご示唆頂き、またお店でいろいろとチェックしてみました。
その節は本当にありがとうございました!!


で、結局「忍者テープ」なる自己癒着テープを使用してみることにしたのです。

  決め手は、比較的廉価で、且つ「べたべたしない」というところでした。
ナガサにビニールの絶縁テープを貼る人は多いのですが、あれ、経年により相当ベタベタするんですよね。


忍者テープおよび自己癒着型のテープは、「自己癒着」のため、ベタベタしないらしいのです。
熱で収縮する釣りなどで使用するタイプのグリップもあったのですが、なぜか売ってなかったので、手っ取り早く忍者テープを試してみた、というわけ。


さて、「自己癒着テープ」という言葉で、どういうものをイメージしますでしょうか?
私は、「確かにべたつかないのかもしれないけど、うまくくっつくのかな?」とちょいと疑問に思ったりもしていました。


んが。
テープを見てみてびっくり。なんとテープそのものが、透明なフィルムによって保護されていたのです。


フィルムをはずしてテープとテープをくっつけてしまうと、速やかに自己癒着がはじまるため、まき直しなどが出来ない、なんて書かれてもいました。


半信半疑ながら一発勝負で巻いていくと……確かにテープ同士がすぐにくっついて、しかもはがれません。
自己癒着、という言葉が割とマイルドなので分からなかったのですが、なんていえばいいんだろう……テープとテープをくっつけると、そのままテープ同士が「同化する」という感じでしょうか。


で、実際今日もフキノトウをちょいととってきたのですが、
 

グリップ力が上がり、ナガサの使い勝手がさらに向上しました!
手でむしれるようなものなら、それはそれでいいんですが、無理にむしろうとすると、身が崩れてしまうようなものもあるので、そういう時はナガサの先端を土に入れてカット。

 

4.5寸のナガサは、こういう山菜取り的な作業に抜群にいいですねぇ。
片刃で、若干焼きが甘目ではありますが、そのままナイフとしても使用できますからね。
ただ、山刀的に「ガンガン叩く」作業にはあまり向かないかな。


6寸以上のものになると、よりハードなシチュエーションにも対応するはず。
サイズや刃の厚み、コンセプトによって、微妙な違いがある、ってことです。

 
ちなみに、自分が使ってみた印象では、「フクロナガサ」はナイフ的な使用に向き、木の柄のものはナタ的な使用に向く、という感じでした。


フクロナガサのほうが、ナイフとしてのバランスに近く、取り回しが楽です。
木の柄の方は、バランスがナタ的ですから、取り回しはいまいちですが、パワフルな使用に向いてます。


閑話休題。
ともあれ、テープを巻いてグリップを作ってみたのですが、一つだけ残念な点があります。
それは「カラーの自己癒着テープ」がなかったことです!!


カラーっていっても、自然の中で落としても分かりやすい「黄色」とかそういうやつ。
絶縁テープは、色んな色があるんですけどもねぇ。なかなかうまくいかないものです。


ともあれ、まずはこの自己癒着テープを使い込んでみて、次に熱収縮するものを試してみようかな? と思ってます。


自己癒着テープのいいところは、ハンドルは鉄(つまりテープ以外であれば)で、そこに巻いてある限り「ベタベタしたり癒着しない」んですよね。なので、はがす時は切れ込みを入れてやればすぐにはがれるはず。


また、耐久性なんかも含めて、自己癒着テープの性能を追ってレポートしたいと思います!!