実母と40年ぶりに再会し、私はだいぶ舞い上がっていたみたいです。
自分ではかなり冷静だったと思っていたのですが、少し時間が経った今考えると、そうではなかったみたいです。
最初に母に会った時、母の宗教に対する気持ちがトーンダウンしていると勘違いしてしまったのも、自分の希望からそう思おうとしていたのかもしれません。
母に電化製品を買い、現金を渡してしまったのも、(もしかしたら)という期待が大きかったからです。
あの後母にラジオも送りました。
帰り間際に「一日中ラジオを聴いているが、壊れていてNHKしか入らない。」と母が言ったからです。
2回目に会った時も、ウチにあったトイレットペーパーなどの消耗品を山ほど持って行きました。
ところが4時間ほど話をしてみると、母の信仰心は全然変わっておらず、むしろ前より更にパワーアップしていて、相変わらず母の判断基準は何事も宗教なのだということがよくわかりました。
私はすっかり忘れていたのですが、25年前に縁を切るまでは、私は電話で夫が昇給したとか、年収が◯◯になったという話もしていたみたいで、母が今さらその部分を何回か話題にしてきたことに違和感を覚えました。
(あれ?もしかしたら夫のお金を当てにしてる?)
例の50万円の時も、その年収なら50万円くらい貸してくれるだろうと思って私に電話したというような話ぶりでした。
そしてあろうことか、母は私が買った電化製品の不満を口にしたのです。
•自分はポットが欲しいと言ったのに、私が電気ポットを買った=電気代がかかる。
•ラジオは電池しか使えない=電池が高い。
私が知っている母は、こんな人ではなかったはずなのですが、40年以上も自分の死んだ後のことばかり考えて生活してきたことと、83歳と言う年齢も関係があるかもしれません。
母とこれからどのように付き合っていくかまだわかりませんが、残念ながら心を許した付き合いはできそうにありません。