弟2 | アルコール依存症のなれのはて

アルコール依存症のなれのはて

アルコール依存症で何年もまったく交流のなかった独身、一人暮らしの 弟が脳出血で倒れ、高次脳機能障害を発症しました。

弟のことを書こうと思っていたのに、すっかり間があいてしまいました。
この約1年半の間、本当に色々なことがありました。
当時のことから現在のことまで、少しずつ思い出しながら書いていきたいと思います。

2012年2月1日早朝、病院へ呼び出された私は、ICUで弟と何年ぶりかの再会を果たしました。
脳出血を起こし、今は取りあえず安定しているが、いつ何時急変するかわからないとのことでした。
病院としては、家族である私に今までの病歴とか聞きたいようで、色々と質問されましたが、「交流がなかったので詳しいことは全くわかりません。ただお酒はよく飲んでいました。」としか答えられませんでした。

久しぶりに会った弟はむくんだ土気色の顔をしており、酸素吸入器をつけられていました。
時折目を開け私の方を見たりするのですが、焦点が定まっておらず、自分の置かれた状況も理解していないようでした。

私はこういう状態の弟を目の前にしても、嫌悪感しかありませんでした。
早く家に帰りたいとしか考えませんでした。