弟3(緊急手術) | アルコール依存症のなれのはて

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アルコール依存症で何年もまったく交流のなかった独身、一人暮らしの 弟が脳出血で倒れ、高次脳機能障害を発症しました。

朝6時頃、家のことが気になるのでいったん帰らせてもらうことにしました。
病院の先生からは、9時前には絶対に病院に帰ってくるよう念を押されました。
朝一番で弟の今後について話し合いが行われるので、その際家族がいなければならないとのことでした。

家に着き、子供達を学校へ送りだし、実家への連絡、犬の世話、洗濯などしていたらあっという間に8時半を過ぎてしまいました。
9時前に病院へ着くには、遅くとも8時20分までには家を出なければなりません。
でも全く危機感のない私は、ちょっとくらい遅れてもいいやぐらいの気持ちでいたので、慌てることなく病院へ向かいました。

途中で、病院から「緊急手術に入らなければならなくなった。あとどれくらいで病院へ到着するか。」と電話が入りました。多分9時頃だったと思います。あと15分くらいだと伝えると、待っているのでとにかく早く病院へ来てくれとのこと。
それでも全く慌てることなく病院へ向かう私。

私が病院へ着くなり書類にサイン、弟は手術室へ。

書類にサインしている間もずっと心の中で、「先生、救わなくていいですよ。」とつぶやいていた私。
手術を担当する医師の手がすごくきれいだったとか、そんなことに気をとられていた私。

手術は4~5時間かかるとのことで家族控え室を案内されました。
私はそんなに長くかかるなら、いったん家に帰ろうと思ったのですが、控え室で待機するように言われてしまいました。

2時過ぎにようやく手術が終了。
手術は成功し、弟は命を取り留めました。