京の街の各神社で、「夏越の祓」の茅の輪潜りが行われていた
先週末(6月下旬)。
護王神社での「茅の輪くぐり」で、足腰の無事を祈った後、
京都御苑内の南西角に建つ閑院宮邸跡を訪ねた。
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毎年、二~三度は立ち寄ってはいるが、ほとんど庭園の拝観が
中心で、建物の内部を訪ねたのは久しぶり。
◆閑院宮(かんいんのみや)邸跡
閑院宮家は伏見宮家・桂宮家・有栖川宮家と並ぶ四親王家の一つ。
1710年に東山天皇の皇子直仁親王を始祖として創立され、公家町
南西部のこの場所に屋敷を構えた。
創建当初の建物は天明の大火(1788年)で焼失、その後再建された。
明治2年の東京遷都に伴って、閑院宮が東京に移られてからは、
華族会館や裁判所として一時使用され、御苑の整備が一段落した
明治16年、宮内省京都支庁が設置されている。
第2次世界大戦後の昭和24年、京都御苑が国民公園となってからは、
厚生省、のちに環境庁の京都御苑管理事務所などに使用されていた。
平成18年(2006)に改修工事を終え、京都御苑の自然と歴史についての
写真・絵図・展示品・解説を備えた収納展示室と庭園などが無料で
開放されている。
受付のある玄関前で蓮が咲いていた。
建物の南側庭園で目に留まった「ハンゲショウ(半夏生)」。
館内の案内の女性から教えていただいた「ノジトラノオ」。
桔梗もチラホラ。
そして、久しぶりの館内見学だが、その狙いはこれ!!
もう10数年前に、京都へ戻って久々に訪ねた際に、気づいた
「床もみじ」。
当時から、京都で「床もみじ」または「床みどり」としては
実相院門跡が有名ではあったが、一切の撮影が禁止されて
いて残念な印象が強かった。
その頃、たまたま訪ねた閑院宮邸跡で、この「床みどり」に
出会って感動。友人・知人にも紹介させてもらった。
閑院宮邸の庭園を訪ねると、必ず迎えてくれるのが、
アオサギくん。
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閑院宮邸跡を訪ねたあと、寺町通を南に下って、境内で
蓮の花が咲き始めたとの情報をもらった行願寺(革堂)へ。
次回は、その行願寺の蓮の「今」を紹介予定。