今年で、もう13年目の受講になる京都芸術大学(旧京都造形芸大)の
公開講座「日本芸能史」。
その「日本芸能史」(毎月曜日の午後)に加えて、一昨年から6~7回の
短期だが、木ノ下歌舞伎主宰の木ノ下裕一さんが講師を務める
「伝統文化論」(毎火曜日の午後)も受講中。
講座受講後に大学近辺の北白川界隈の新緑を求めて歩いた。
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◇京都芸術大学(瓜生山学園)
大学のシンボル大階段も美しい新緑に覆われている。
大階段を昇った先に、春秋座で宮川町の「京おどり」が開催された
先月(4月)中旬から、ヤノベケンジ教授作の大きなネコが鎮座。
◇北白川疎水道
銀閣寺の西、吉田山の麓から高野橋北側まで2km弱の疎水道が
通称「北白川疎水道」。
広い範囲にわたって整備された歩道では、時折、散歩中の人と
出会いはするが、観光客の多い「哲学の道」とは大違いの静寂さ。
久しぶりに、伊織町付近(東鞍馬口通)から南の御蔭通りまで歩いた。
木々の新緑の下を流れる水も美しい。
◇銀月アパートメント
京都芸術大学から東鞍馬口通りを西へ少し行った北白川疎水沿いの
近くに建つレトロな建物が「銀月アパートメント」。
築80年~100年とされる古い洋館で、過去に取り壊しの話が何度も
出ているが、独特の風情があり、現在も賃貸物件として人気がある
ので、何とか解体を免れているらしい。
因みに、このアパートは映画「鴨川ホルモー」、「クローズドノート」
のロケ地。
「鴨川ホルモー」では、主人公・安倍(山田孝之)の下宿先として使われ、
かつては大島渚監督や画家・竹久夢二が住んでいたのだという。
玄関の前には、結構立派な枝垂れ桜も。
その銀月アパートメントのすぐ南側に建つのが「駒井家住宅」。
◇駒井家住宅
我が国の動物遺伝学、動物分類学に大きな功績を残された、
京都大学名誉教授・駒井卓博士(1886~1972)の私邸として、
昭和2年にヴォーリズ建築事務所の設計で建てられた住宅。
大正末期~昭和初期に、「学者村」といわれた北白川の閑静な
住宅地にあり、比叡山を一望できる東側に庭が広く設けた
洋館建築。
今回は、見学の予約もしていなかったので、外観のみを撮影。
住宅の東側の生垣越しに見る駒井家住宅。
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人も少なく、静かな時の流れを感じさせてくれる北白川疎水道。
春の桜や秋の紅葉の季節も、とても素敵だけれど、この新緑の時季こそ
オススメの散策路。