【グローワーム】
英名より。
生物発光を行う幼虫や幼形成熟した雌の成虫をグローワームと呼んでいる。
地域によって定義があいまいで、ヨーロッパではホタルの雌やその幼虫も「Glowworm」と呼ぶが厳密にはwormではない。
オーストラリアではハエの幼虫を指している。
ここでは多摩動物公園にも展示されているヒカリキノコバエの幼虫について記載する。
【萤火虫(yínghuǒchóng)】
この中国語訳には異議を唱えたい。
英語ではGlowwormがホタルのことを指すこともあるが、上記の通りホタルはworm(蠕虫)ではない。
そしてホタルには「firefly」という立派な英名がある。
なので本来なら「firefly=萤火虫」となるべきであるが、辞書では本種とホタルどちらも「萤火虫」となっている。
「ヒカリキノコバエの幼虫」という意味合いで訳すなら「小真菌蚋的幼虫(xiǎozhēnjūnruìdeyòuchóng)」が無難な訳であると言えよう。
また、本種が観光資源ととなっているオーストラリアでは黄色に光るホタルと区別し「蓝光萤火虫」としているようだが萤火虫としている時点でしっくりこない。
【Glowworm】
そのまま訳すと「Glow(発光する)」「worm(蠕虫)」。
蠕虫はミミズやヒルのような脚がなく蠕動により移動する虫。
【メモ】
多摩動物公園にはヒカリキノコバエの幼虫が展示されているのだが、中国語版園内マップには堂々と「萤火虫」と書かれている。
これではホタルが展示されているものだと勘違いする中国人も多いと思うのでやめた方がいいと思う。
「小真菌蚋的幼虫」にしよう!
※画像はhttps://www.waikatonz.comより抜粋。
オーストラリアやニュージーランドでは本種を観賞できる洞窟がたくさんあるようだ。