JR北海道が今日発表したのですが、再来年(2024年)春にKitacaエリアを拡大し、函館本線の下記区間でもKitacaが利用できるようになります。
- 岩見沢~旭川間
- 函館~新函館北斗間
今回のエリア拡大は、Kitaca史上初のこと。
現在のKitacaエリアは
- 【函館本線】小樽~桑園~札幌~白石~岩見沢間
- 【札沼線】桑園~北海道医療大学間(全線)
- 【千歳線】沼ノ端~南千歳~白石間
- 【千歳線支線】南千歳~新千歳空港間
- 【室蘭本線】苫小牧~沼ノ端間
となっており、岩見沢~旭川間はエリア拡大、函館~新函館北斗間は飛び地エリア化となります。
この「函館~新函館北斗間」での導入により、東京駅から函館駅まで、ICカード1枚で列車で行くことができるようになります。
【東京~函館間 ICカード導入履歴】
- 2016年3月26日:北海道新幹線の新青森~新函館北斗間が開業。この時点では、ICカードは利用できず。
- 2017年3月25日:函館バスが函館市電と共にnimocaを導入。函館バスが設定している函館~新函館北斗間のバスでICカードが利用できるようになった。
- 2020年3月14日:JR東日本の新幹線全線+北陸新幹線+北海道新幹線で新幹線eチケットサービスがスタート。東京~新函館北斗駅間でICカードが利用できるようになった。
- 2024年春(予定):函館~新函館北斗間でKitacaを導入。東京~函館間全区間の列車でICカードが利用できるようになる。
新幹線で函館へ向かう際、新函館北斗駅の乗り換え改札で「この先ICカード使えません」の表示を見て驚き、泣く泣く切符を買う(しかも券売機も窓口もICカード非対応)…というのが再来年春からはなくなるわけです。
新幹線eチケットサービスの導入から実に4年、nimoca導入から7年の時を経て、ようやっと「はこだてライナー」含む函館~新函館北斗間JR線でICカードが使えるようになるのです。
Kitacaもnimocaも「交通系ICカード全国相互利用サービス」対応カードですから、どちらを使っても良いわけです。
ただ、Kitacaには乗車ポイントシステムがありませんから、JR北海道を使う上ではどちらを使っても支払金額は全く同じになります。
函館近郊ではnimocaを函館市電や函館バスで使えばポイント貯まりますから、いくらKitacaを導入したからといってあまり函館では枚数出ないのではないかと思っています。
(おそらくですが、JRの定期券は磁気かKitacaで発行されることになるので、nimocaとの2枚持ちが面倒になりそうで不安です)
来年ではなく再来年の話になりますが、無事に導入されることを願うばかりです。
(写真は2022年6月に函館駅で撮影した「はこだてライナー」。2024年春からは、この「はこだてライナー」にもICカード1枚で乗れるようになります)