TポイントがたまっていたのでYahooでこんな商品を買いました。
要は、
小さな機械で、遠隔操作によりボタンを押す
大きな機械は、その小さな機械をネットワークにつなげる
という代物です。
さて、この発送について、運送業者のヤマト運輸は次のように通知してきました。
■ご依頼主:Amazon.co.jp
え?私は確かに「Yahoo! ショッピング」で購入したはず。
なぜにAmazonから?
ということで調べると、以下の2つのパターンがあることがわかりました。
- Amazonに在庫の管理や発送を委託する「FBAマルチチャンネル」を使用している
- 自前では在庫を持たず、注文が入るたびにAmazonにギフト扱いで発注している
上記1.は問題ない手法(Amazonから発送するため、Amazonに個人情報を提供する旨を、注文確定前に明示していれば)ですが、上記2.は「詐欺に使われる恐れが高い」として各モール側で規制している内容となります。
仮に上記1.に該当する場合でも、Amazonに個人情報を提供する旨を、注文確定前に明示していなければ個人情報の扱いとしては不適切です。
その店舗のプライバシーポリシーによれば、「お客様の同意がない限り、個人情報を第三者に開示することはありません」とのことですが、このケースにおいてはAmazonは第三者となりますから、同意を得ていないということでこのプライバシーポリシーに反している可能性があります。
ということで、
- FBAマルチチャンネルなどを利用しているか
- Amazonへの個人情報の提供は「個人情報を第三者に開示すること」に当たるのではないか
というのを主軸とした問い合わせメールを送ったところ、そのおよそ30分後(21:30頃)に店舗から電話があり、以下のことを確認しました。
- FBAマルチチャンネルを使い、Amazonの倉庫から発送している
- 発送しているのはすべて自社の在庫であり、自社の在庫をAmazonに預ける形である(他の出品者に発注することはしていない。なお、同社はAmazonにも出店している)
- Amazonへの個人情報の提供は「個人情報を第三者に開示すること」に当たる。今後はプライバシーポリシーなどに「Amazonから発送するため、Amazonに個人情報を提供する」と記載する
- こちらは商品を無事に受け取ったので、今回の注文について返品などは行わない
夜遅いにもかかわらずこういった対応がすぐにとれるのは素晴らしいと思います。
実は自社でもYahooと楽天に店舗を出店しています(ただし私が担当しているわけではありません)。
ただ両店舗とも、自社からではなく第三者からの発送となりますが、プライバシーポリシーにおいて業務委託先(ただし、自社と同等以上の個人情報保護水準であることを条件に、機密保持契約を結んでいること)に対して個人情報を提供することがある旨記載しています。
しかし今回の店舗ではそういったことが記載されていなかったので、プライバシーポリシーに反しているのではなかろうか、そして「無在庫営業」となっていないだろうかということで問い合わせた次第です。
(自社店舗では、発送業務を委託している会社と在庫情報を密に連携しておりますので、「注文したけどものがない」という事態は避けられています)