生保用語 「S」と「P」? | 保険屋あっくんのブログ

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保険代理店勤務のあっくんと申します。
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身近だけどよくわからない保険の話と「裏話」を特定されない範囲で(笑)発信していきます。
尚、更新は全くの気まぐれです(笑)

あっくんです。しれっと更新(笑)
 
暑いですねぇ。雨も降らないですし。
 
荒川水系では20%の取水制限が行われたそうで。
 
「取水制限」と「給水制限」の違いってご存知ですか?
 
まぁ読んで字の如く
 
「取水制限」は浄水場へ河川などから
 
水を引き入れる量を制限することで
 
「給水制限」は浄水場から各家庭などへ
 
供給する量を制限することです。
 
「取水制限」の段階ではまだそんなに弊害はないのですが、
 
「給水制限」となると、水の出が細くなったり、
 
時間によっては水が出なくなったりするそうです。
 
どちらにしても、節水を心がけましょう。
 
 
で、生命保険用語で「S」と「P」ってのがあります。
 
「取水制限」とは全く関係ないですが(笑)
 
日ごろ一般の人にはあまり聞きなれない用語だと思います。
 
「S」=Sum Insured 生保的には「保険金額」
 
「P」=Premium   生保的には「保険料」
 
となります。
 
「保険金額」とは簡単に言うと「死んだら出る金額」
 
「保険料」とはこれまた簡単に「支払う金額」
 
となります。
 

生命保険に加入する時にSとかPとか聞かないでしょうし
 
単純に「保険金額」「保険料」と言えば
 
話は大体通じます。

商品として「S建」とか「P建」とかいう場合も
 
ありますが、それはまたの機会にして
 
今回のお話は
 
日本の生命保険会社募集人の成績は基本「S」である
 
という事です。

外資系などとはまたちょっと違ったりしますが、
 
国内ツートップと言われる某生命保険会社は元より
 
所謂「日本社」と言われる保険会社は殆ど「S」。
 
サドじゃないです(ある意味当てはまってますが 笑)
 

これが何を意味するのかというと…

例えば、30歳の旦那さんが万が一の時のための
 
保険に入りたいという要望があったとします。
 
所謂「死亡保障」ですね。
 
死亡時の保障には色々な種類がありますが
簡単に大きく分けると「掛け捨て型」と「貯蓄型」に分かれます。
 
ここから試算。現時点での数字であり、私の所属する保険会社の
 
試算ですので保険会社によっては違いが出ると思いますので
 
あしからず。
 

「掛け捨て型」の代表である「定期保険」だと
 
保険期間 10年間 払込 10年 死亡保障1000万円で
 
月/2,290円

「貯蓄型」の代表である「終身保険(利変型)」だと
 
保険期間 終身 払込 65歳 死亡保障1000万円で
 
月/22,420円
 
となります。
 
およそ10倍違いますね。
 

勿論、それぞれ特徴があり例えば
 
「定期保険は掛け捨てだけど安くて大きい保障が買える」
 
「終身保険は高いけど、返戻金(戻ってくるお金)がある」
 
などと言ってしまえば一長一短です。
 

で、募集人は「それぞれの商品の特徴を生かして、
 
例えばお子様が独立するまでは大きめの保障を用意しましょう」
 
「うまく組み合わせる事が大事です」
 
といったセールストークをします。
 
私もします(笑)
 

結果どういった商品を選ぶのか、
 
どういった組み合わせにするのかなどは
 
商談の中で詰めていき、最終的にはお客様が決める事です。
 
ここまでは全く問題は無いです(無いですよね?笑)
 

ここからがぶちゃけです。
 
最近の傾向として「掛け捨て型」は
 
どちらかというと嫌われます。
 
だってお金が返ってこないんだから。
 
でも「貯蓄型」は高いんですよ。
 
じゃあどうしましょう?となった時、
 
むくむくと「S」評価の意識が出てきます。
 

「万が一の時の保障です。同じ保険金額であれば
 
定期保険が圧倒的にお安くなっております。
 
まずは10年間は「定期」で掛けて
 
10年後見直しましょう」
 
って…間違いじゃないです。確かに。
 
 
まぁこれは極端な例ですが、
 
「S」が成績評価の基準であれば
 
もうぶちゃけ「定期」だろが「終身」だろうが
 
募集人はどっちでもいいのです(極論)
 
同じ成績評価なら「安い」ほうが売りやすいですよ。
 
月2千円ちょっとなら「とりあえず入っておこう」
 
ってなってもおかしくないですよね。
 
月2万円超えると「おぉ・・・」って
 
身構えますよね。
 

言っちゃ悪いですが、お客様は保険の素人です。
 
我々はプロです。
 
募集人を教育する保険会社も
 
「S」至上主義です。
 
だって掛け捨てのほうが儲かるから。
 
そんな保険会社で募集人も日々、セールストークを
 
ロープレ(模擬商談)で腕を磨いてます。
 
うまく保険会社の「都合」に誘導されていきますよ。
 

「いや、俺(私)はそんなことは無い」
 
「ネットでちゃんと調べてるし、そんな事くらいわかってる」
 
などと言ってる人が一番のお客さんです
(失礼。でもここで「お客さん」と言ってる意味を考えて)
 

ぶっちゃけついでに。
 
所謂「振り込み詐欺」に引っかかる人のおよそ7割が
 
「私は絶対に引っかからない」と言っていたそうです
 
保険募集と振り込み詐欺を同列に並べるのは間違いですが
それだけ人は、特に日本人は「交渉」や「プロの言葉」に
 
弱いのです。

そして保険会社と募集人はその点に「猛攻」をかけるべく
 
日夜、牙を研いでいるのです。
 
 
「じゃあ一体どうすればいいの!」
 
って声が聞こえてきそうです。
 

保険なんて毛嫌いしないで、家の次に高い買い物と
 
言われる位なので、勉強しましょう。
 
そうでなければ
 
以前の記事でも書きましたが、
 
「信用できる人」「頑張ってる人」など
 
もう「人」で決めるしかない。
 

あっくんの考える「保険」と「貯蓄」ってのも
 
あります。
 
後日記事にしますが、
 
人によっては賛同頂けないかもしれません。
 
こうご期待(笑)