早いものでもう8月下旬ですね。
お盆休み明けの憂鬱な気分を振り払うべく、仕事をされている方も多いのではないでしょうか?
お盆休み中は子供たちと川やプール遊びをして、しっかりリフレッシュできました。
川遊びも楽しかったのですが・・・・・・・ふと立ち入った佐川美術館(滋賀県守山市)で開催されている「ミュシャ展」に感銘しました。
普段はまったく美術館には近寄ることもなく、絵心の無い私ですが、非常に感銘しましたよ。
ちなみに、恥かしながら、私はミュシャを全く知りませんでした。
チェコ生まれのアルフォンス・ミュシャ(1860-1939)です。
彼は、若い時はドイツやフランスの美術院等を通います。
その後、フランスで彼の出世作となる「ジスモンダ」。大女優サラ・ベルナールから依頼を受けて描いた舞台ポスターです。
たまたま、専属の画家が不在で、急遽、彼にポスター作成依頼が舞い込み、その作品に大女優が惚れ込んだそうです。その後は、大女優サラ・ベルナールの専属となり有名となっていきます。
また、1900年のパリ万博の一館の内装デザインを手掛けるなど、商業ポスターのデザイナーとして地位を不動のものとします。
晩年にはチェコに戻って、民衆のために芸術を生かすことに決め、政府から依頼があった国章や切手・紙幣などのデザインを無償で引き受けたといいます。
「ミュシャ展」の感想ですが、彼のデザインは、色鮮やかな植物に囲まれ、きらびやかな装飾品を身につけた艶のある女性像が多く、その作品自体にも目を奪われるのも確かでした。
しかし、それよりも彼の芸術に対するスタンスに対して感銘を受けました。
象徴する言葉が展示場に書いていました。
それは、「私は芸術のための芸術を創るよりも、大衆のための絵の制作者でありたい」。
その言葉通り、ミュシャは石版画に作品を描き、一般民衆でも購入しやすい価格で装飾パネルを販売したそうです。
公益のために生かす考え。
現代社会(個人や企業)から失われている言葉かもしれませんね。
ちなみに、「ミュシャ展」は今年9月24日までとのことです。
是非、お近くにお立ち寄りの際にはどうぞ。