寺内先生  ほほえみの会講演会 第二回目を開きました。2/14

 今回の寺内先生のお話は、前回のテーマに基づいた、

 みなさんからのチャレンジ報告について。

 そのあと、 3人のお母さんからの体験談でした。


 第一部 寺内先生のお話


 共感の「ね」

 指示・命令の「ね」ではなく、

 共感の「ね」を使っていきましょう。

 顔を見て話さないと「ね」は言えない。

最近は親が子どもの顔を見て話すときは 叱るときになりつつあります。

いつも同じように「いい子だね」とか「上手に書けたね」ではなく、

親もボキャプラリーを増やすことが大切。

「いい子」というのは抽象的なので、子どもにはわかりづらい。


あいさつ


「おはよう」「おやすみなさい」「いただきます」「ごちそうさま」「どうぞ召し上がれ」

などの決まったあいさつの後にも、一言付け加えてみよう。

「どうぞ、召し上がれ。

 田舎のおばあちゃんが送ってくれたトマトよ」という具合に。


「?」 


親は子どもが外で何をして来たか知りたいために

質問が増えてしまう。質問攻めになる。

親の「?」が減ると、子どもの「?」 が増える。

子どもが発見したことを親も発見できるように。


絵を描く


いつも子どもに紙を与えておく。

B%程度のコピー用紙。1000枚でも、1000円しません。もったいなくない。

よく絵を描く子どもでは、幼稚園児で1年間に4000枚描いた記録がある。

カレンダーの裏紙もいいが、あまり大きいと作業になり

心の表出になりづらい。

塗り絵は依存心が強くなるのでオススメできません。



第二部  母親の体験談


ほほえみの会 I さん 「今日に乾杯!」

夕飯のとき、今日あったラッキーなことに乾杯しあう。

「夕焼けがきれいだったよ! カンパーイ」という具合に。

小さな幸せを発見できるようになる。


ほほえみの会 I さん 「家族の絵」

弟が描いた家族の絵を兄がほめてくれた。

弟はすごくうれしそうだった。


ほほえみの会 Kさん 「いたいいたいのおだんご」

子どもが転んだときに、いたいいたいのおだんごをつくる。

それをみんなにあげると 「にがいね」「辛いね」などの反応。

そのうち本人も「どんな味?」と痛いのを忘れて食べてみたくなる。



ご参加いただいたみなさん、どうもありがとうございました。

至らない点もあったかと思います。ご容赦ください。

私たちもみなさんと有意義な時間が持てましたこと、心から感謝しております。

今後ご案内がほしい方は、どうぞご連絡ください。

また 下のコメント欄をクリックして、感想をお寄せいただければ嬉しいです。


みなさんありがとうございました!


hanamaru40

 
寺内先生  1月17日 大田区池上にて

 寺内定夫先生の講演を中心とした

 「ほほえみの会」のはじめての講演会の

 第一回目が 無事終了しました。

 (2回連続)


久々にhanamaru40 が報告します。

(いつもお手伝いできずにすみません)


自分たちで講演会を開くというのははじめての試み。

会場の手配やポスターづくり、告知活動や

保育士の方の手配など、会の中の5人が中心となって

11月から準備を進めてきました。


講演会は一部と二部に分かれており、

一部は寺内先生のご講演。

二部は母親の発表と交流会です。


一部 まず寺内先生のご講演の報告-----

・いい絵本、いいおもちゃをたくさん与えただけでは何にもならない

  お母さんとの会話、かかわりが大事

 ・テレビからの情報量に勝つくらいお母さんがかかわりを持つ

 ・「ねっ」と一日20回以上子どもに話かける

 ・お母さんは子どもにとって教師ではない。一方的に話さない。命令しない。

 ・子どもと話すとき、ゆっくり話す。大声を出さない。


感想: いつもながら気づきの多い、寺内先生のお言葉でした。

    また心洗われ、心入れ替え、日常に戻れます。

    ゆっくり話すよう心がけます! 




交流会


二部の3人のお母さんの発表と交流----(写真は交流会)

 ・お母さんが足をけがしたときに描いてくれた絵のこと。(ほほえみの会・Kさん)

 ・指をはさんだ友だちの隣で、「痛いねー」と言ってずっと背中をなでていた

  幼稚園のこどもの話。 (八王子より Nさん)

 ・子どもはテーブルにこぼした牛乳を見て「あっカバだ!」と見立てることもある。

  そこにお母さんがどうノッテいくか。これがファンタジー。(八王子より Uさん)


感想: 3人とも、話がお上手ですね。びっくりしました。プロ顔負けです。

    しかもほんわかと暖かく、やさしいお母さんぶりが伝わりました。

    ほほえみの会らしいぬくもりあるお話でした。ありがとうございました!


中でも、八王子のUさんは、小学生の男の子が二人いるそうですが

家でゲーム機を買っていないそうです。

ケームがない家庭の話をはじめて聞きました。

これは大人で携帯電話を持っていない人くらい希少価値ですね。

素晴らしいです。ゲームがなかったら、どんなにいいだろうと思うけれど

うちの子はもう、ゲームがなくて友達と遊べるとは、とても思えません。

深く反省しました。ゲームに関しては手遅れですね。


講演会にご参加くださったみなさん、ありがとうございました!

行き届かない点も多々あったと思います。

また次回に生かしたいと思いますので、感想なども含め

書き込みドシドシお願いします !


なお、次回は2月14日9:30から同じく池上文化センターを予定しています。

お待ちしています!


全体




下の欄のコメントをクリックすると、どなたでも書き込めます。

寺内定夫先生子育て講演会大田区家庭・地域教育力向上支援事業)

                            主催 大田区教育委員会・ほほえみの会


■ 日 程 :第1回 2008 年1月17日(木) 第2回 2月14日(木)

■ 時 間 :AM9:45 ~ 11:30 (開場AM9: 30)

■ 場 所 :池上文化センター(第一集会室)

■ 対 象 :幼児の保護者 ※*両日参加ができる方*

■ 参 加 費 :無料

■ 保 育 :300円程度(1 歳半以上 15 名 保育ネットワークBEARが担当)

■ 定 員 :30名

■ 内 容 :第1回「語らいの子育て」

         最も心の柔らかい幼児期に親としてどんな関わり方をしたらよいのでしょう。

         ご家庭でも語らいの子育てにチャレンジしてみませんか?

         お子さんが自由に描いた絵があれば、お持ちください。

         (裏面に①描いた状況や会話②描いたお子さんの名前③描いたお子さんの年齢を明記。)

        第2回「子どもの絵を聴く・チャレンジ記録」

         提出いただいたお子さんの絵と記録のなかから子育てのヒントを探ります。


11月15日(木)参加者:11名


テーマ:落ち葉語り、樹形の空想、手の平を上手に使う


先生のお話より......


中学生が生活の言葉(語彙3000語)を習得するのは家庭だったが、今は家庭でないところで学んでいることが分かって来た。学ぶのは、先進国は家庭からと、学校からと思っているのは中国や日本も....


子どもの方に発言の機会を増やさないと語彙力は増えない。
質問だと答えることが面倒になる、子どもは自分が主体にしゃべりたい。
子どもに対して自分の文化をさらけ出せること。
例えば「ママだって木登りしたよ、その時○○○だったよ」など自分の経験を語ると喜ぶ。
教え口調でなく自分もやりたいな~と思い、話せることが大事!!


*次回の課題について*

1.樹形(葉が落ちて枝になるからわかりやすい・・・)

2.冬芽を見つけてみる(新芽は春と思われがちだけど冬。寒さの中から出てくる芽をみつけてみる。)

3. 言葉のリボン(子どもにプレゼントするとき、に商品のリボンだけでなく親の言葉でリボンをかけてプレゼント   する。メッセージをつけるか、語りかけるか・・・)


4. 家族評価(人間評価)・・・到達目標の無いものへの評価、通信簿の所見欄にあるような学校の評価でなく、親の評価に自信を持つ家族。自分に自信を持った子どもに育てたいということ。通信簿にとらわれている子どもに「でもね。。君には○○○○こうゆういいところがあるよ」と。

小さいお子さんには・・・

* 発見・・・発見のすばらしさを知ると「あっ!危ないダメ」というより「そうゆうふうにするのかすごいね!」と評価できる。子どもの新しい動きに共感できる。


先生より提案・・・ 木の友達をつくるといい.

そこに行くと語りかけたくなるような木、地域に根ざす木に 親しみを持って欲しい



婦人之友社から発売された季刊誌「かぞくのじかん」 (VOL.1 9月5日発売)に寺内先生のコラムが掲載されています。

連載予定で、ほほえみの会のチャレンジ記録についても載っています。ぜひお読みください。

次号は12月発売です。    

                 オドリママ星


① 落ち葉語り

落ち葉を見ていろんな話をしてみましょう。


余裕があれば、こんなことも…

 〈葉っぱの押し花作り〉…その日に落ちたばかりの葉を集めて新聞紙に挟んで重しをのせる。

                 2週間くらいの間に1、2度新聞紙を取替える。

                 → これを使って見立て遊びができます。

② 樹形の空想

木の全体の形や枝ぶりを見て空想します。


③ 手のひらを上手に使う

手のぬくもりを使った会話をしてみましょう。  

さあ、やんわりとした手で子どものどこを触り、どんな話をしますか。

どんな手の使い方をしますか。

  ・ひざに手をのせる(安心感を与える)

  ・ギュッとする

  ・頬に手をやる(少し頬から離す感じで。輻射熱があるので温かみを感じることができます)

  ・子どもの手を包み込む

  ・手がほほえみあっている握り方とは…?

     

* 次回語らいの会(勉強会)は10月18日(木)、先生をお招きしてのほほえみの会は11月15日(木)です。

              オドリママ星

【愛しいもの】


「愛しい」は自分より弱く小さな存在で、さらに自分が支えてきた経験があるものに対して使う言葉です。

深い関わりをもってくるとそれに対する切ない気持ちも芽生えてきます。

つまり大事にしてあげなくてはいけないという気持ちです。



「愛しい」は子どもには少し難しい言葉です。

しかし、お母さんの好きな言葉として記憶させるといいでしょう。

例えば、「すがすがしい」「凛とした」など、いい言葉だと思ったら自分のものにして子どもに伝えてみましょう。

子どもの心に残る筈です。


   オドリママ星

 9月27日(木)

参加者:13名

テーマ:宝物・愛しいもの


【宝物】

宝物というテーマで先生が興味深い二つのエピソードをお話してくださいましたので、ここに紹介します。


「小さな手袋」


15、6年前、女性の美術教師が6年生に「家族の大切なものを入れる箱」を木工作させた時のことだ。先生は生徒の様子を見て、子どもたちが家族の大切なもの(宝物)を持たない、あるいは範囲が狭いということに気がついた。

そこで先生は「うちの子はどうだろうか?」と、二十歳の娘に「あなた宝物ってある?」と聞いてみた。すると、「あるよ」と机の引き出しの奥から小さな手袋を出してきた。それは、娘が4,5歳の時に編んでやった手作りの手袋だった。その頃保育園では手袋をこすり合わせてキュッキュッと鳴らせる遊びが流行っており、手袋をせがんだ娘に編んでやったのだ。ところが、毛糸の手袋ではこすり合わせても音は出ない。娘は「こんなの嫌だ」と拒否したが、お母さんに諭されしぶしぶその手袋を園に持っていった。その後その子が手袋をどうしたのか、お母さんである先生は全く覚えていない。しかし、15年たった今でも娘は小さな手袋を宝物として大切にとっていたのである。

その出来事を通して、先生は子どもたちにはきっと宝物があるはずだと確信したのだった。

「自分の靴」


10数年前のこと。


美術教育の全国大会で県の代表として「心のこもった絵」の実践報告をすることになった九州の先生の話である。

 先生は2年前に卒業したK君の「自分の靴」の絵をどうしても紹介したいと考えた。ところがK君は卒業後2度も引越しをしていた。それでも何とか彼の住所を捜し当て電話をかけた。

電話でお母さんに絵のことを尋ねると何のことやら全く分からない様子である。ところが、K君はすぐに机の引き出しからその靴の絵を出してきたという。


それは、こういう絵だ。

遠足での山登りを前にして先生は不安だった。K君は障害があり足が悪いからだ。K君に意思を確認すると「登りたい」との答え。そこでクラスのみんなに尋ねてみた。すると、「いいよ、手伝ってあげるよ」K君が登るのを助けるから一緒に登ろうという。

そこで、K君は何人かの友達に付き添われ山に登った。ところがやはり、集団からずっと遅れてしまった。やっとの思いで頂上に着くと、クラスの全員がK君を拍手で迎えてくれたのである。

 その後、授業で「自分の靴を描こう(自分の靴は自分にとってどんな意味があるか考えながらスケッチをする)」という課題を出した。多くの子は自分の靴を紙いっぱいに描くのだが、K君は違った。自分の靴を真ん中に描いてその周りにクラス全員の笑顔を描いたのだった。


 K君のお母さんは障害をとても苦にしており、彼の絵には全く興味がなく、いつもゴミのように捨ててしまっていた。K君はお母さんに渡すと捨てられると思ったのか、何度引越してもその絵はちゃんと大切にしまっておいたのだった。


 



 「宝物」とは、「心がこもったもの」「心が包み込まれたもの」です。

 


 

2学期が始まりました。朝晩は涼しさを感じる季節になりましたね。

夏休みはいかがだったでしょうか?


昨日、会員だけの勉強会を行いました。

(参加者12名)

「愛しいもの」「宝物」という課題への取り組みの状況と、6月、7月に参加したフォーラムの報告等が主な内容です。


久しぶりに集まると「やっぱりほほえみの会はいいよね!!」と私も含めてみんなリセットされた感じです。

前回のほほえみの会から2ヶ月以上も経っていますものね…。

(間があくと、ダメママに戻ってしまうのは私だけ~?)

ともあれ、今日も充実した語り合いができました。



「“宝物”の課題が難しい」「子どもに直接聞いていいのだろうか?」

という声に

「“宝物”という課題を出した先生の意図はなんだろう?」

カモパンさんが言いました。

「子どもが大事に思っているものに親が目を向ける、ということが大切なのではないだろか?

親にしてみれば“こんなもの”と思っても、なぜそれが宝なのか見つめることが必要なのでは。」





また、「フィルムカメラを渡して自由に撮らせると楽しいよ」とカモパンさんから提案がありました。


「自由に撮っていいよと言っても何を撮るかはじっくり考えるはず。

撮ったものを時間を置かずに現像して、子どもが何を見つめているのか知るのはとても楽しいこと。

普段は知ることのなかった子どもの一面に気づくかもしれない。

道路の写真ばかりでもいいじゃない。失敗したと思えるような写真が実は子どもは好きだったりするよ。

そして、なにより楽しいよ。」





子どもが何を宝物と思っているかは家族文化が反映されます。

これを機会に家族の価値観についてもう一度考えてみるのもいいかもしれませんね。


次回ほほえみの会は9月27日(木)10;00~ オドリママ宅(10:00に始められるように来てください)

絵の提出期限は9月18日(火)

レポートの締め切りは9月20日(木)です。

よろしお願いいたします!  


                       オドリママ星









① 宝物 ・・・宝物を通して子どもにものの価値感を持たせる。

② いとしいもの
・・・「いとしい」は普通の「愛する」とは少し違います。どんないとしいものが見つかるでしょうか。

次回勉強会は9月13日(木)
先生をお招きしてのほほえみの会は9月27日(木)です。

                             
                        オドリママ星