来週の仕事のために、ドヴォルジャークの「新世界」のピアノ版を弾いています。

第2楽章の旋律、「遠き山に日は落ちて」で知られるそのメロディ、

大きな天災の爪あとに、ひっそりと染み渡っていくような錯覚を覚えます。

離れていても、聞こえない音、想いは届く。。。



テレビに映る信じられないような光景に、ただただ涙がこみあげて、

恐怖、同情、不安、絶望感、無力感に手綱を渡そうとしていました。

1995年に父と瓦礫の中を果てしなく歩いた、神戸の光景を思い出して、動悸がして。

でもいろんなひとたちの書き込みを見ていて気がついた。

被災していない私たちがめげてしまってどうするのだ。。。


みんなの気持は見えない世界でつながっている。

自然からの大きなメッセージに真摯な気持で向き合うこと。
生かされている日々の営みに感謝をすること。
心を恐怖と不安に明け渡さない、 ニュートラルに現実と向き合って、

いつも海の底のように平和で静謐でいること。



私たちの全体意識が、未来を決めるのかもしれない。
自然から、試されているのかもしれない。


みんなでがんばるとき。
きっと誰も無力ではない。


ラ・クチーナ・ディフジイさんでのソプラノりっちゃんとのディナーコンサート、満員御礼ありがとうございました。おかげさまで13回目となるコンサートも楽しく終えることが出来ました。


フジイ店内、花はりっちゃんのアレンジ。


光の音 闇の音



寒い一日でしたが、春を先取り気分のプログラムでお送りいたしました。さくらさくら、さくら横丁、O Primaveraなどの歌曲と、オペラアリアを数曲。りっちゃんのお召し物も桜色です。


終演後の一枚。

光の音 闇の音




・・・・・・・・・・・・・・はい、さて。




ここからが本番というわけではありませんが、まかない。

前菜盛り合わせ。牡蠣のムースやホタルイカのバジル和え物(ってなんていうんでしょうね、横文字で。。)など、どれも絶品です。


光の音 闇の音


パルメザンチーズのリゾット。また食べたくなってきました!パーフェクトなアルデンテなんですよ、コメが!


光の音 闇の音



ほかにもなぜか、うなぎの押し寿司などもいただきました。

ありがたや、、、。


次回のオペラディナーコンサートは6月4日の予定です。

今後ともどうぞよろしくおねがいいたします。




光の音 闇の音


発掘された日本列島という展示にいってきました。


入ってすぐに縄文式土器の展示。


光の音 闇の音-jomon


すぐ隣で年配の女性(70代?)とその娘らしき女性が土器を見ていました。母親が感嘆して言いました。


「ねぇ見てこれ、縄文時代やのにちゃんと模様がはいってるわぁ」


※土器に縄目の文様が入っているから「縄文時代」という。。。笑


すると娘が深くため息をつくように、こう言いました。



「こんな時代から、キレイに模様をつけて。。。


 美意識っていうのは、人間に生まれながらに備わったものなんやねぇ。。。


!!!!!


なにげなく女性が発したこの言葉に、強く心を打たれました。


そうなんだ、そうだ。

私たちのDNAのなかに太古の昔から、宿っていたんだ。。。


現代のように便利で、なんでも豊かにある、そんな時代ではなかっただろう。外敵や天災、疫病や飢餓など、命の危険と隣りあわせだっただろう。


それでもわたしたちの祖先は、暮らしの中にささやかな美をあしらって楽しみ、日々の営みの中にちいさな喜びを紡いできたのだ。いつどんな時代がやってきても、そのDNAは生き続けてきたのだ。


そしてこれからやってくる時代にも、それは受け継がれていくのだ。

どんな過酷な時も、安らかな時も変わらずに。。。

ひと筋の光のように。



なにがあっても大丈夫なんだ。

ぜったいにゆるぎない希望をみつけたような気がしました。

全人類の記憶として、魂の奥深くに流れる美意識を音に見いだしていこう。そう思いました。



ふと耳にした会話から、喜びを胸に土くれなどを鑑賞した午後。


ところで、こういう美術館や博物館にいくと、いかに一筆書きで展示を回れるかにちょっと腐心します。真ん中に浮き島みたいな展示などあると、どのタイミングで見に行ったものか、気になって気になってしかたない。



こどもが入れそうなくらい大きい弥生式土器。


光の音 闇の音-yayoi