第九百八十五回 税理士業務を考えるブログ~北九州空港の滑走路延長 その2~ | ほはば こんな会社です!

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今日のテーマは「北九州空港の滑走路延長 その2」

北九州空港は貨物の利用が多い空港であり、国際貨物は18年度に韓国路線や那覇空港を経由する貨物定期便が就したことで20年度には1万300トン、コロナ禍の21年度には1万9605トンと過去最高を記録。


九州・中国地方で唯一の24時間利用可能な空港として、国際貨物の需要増の対応に必要不可欠な貨物空港となっています。
 

深夜・早朝時間帯でも利用できる海上空港のため、貨物専用機による電子部品や自動車部品、半導体などの付加価値の高い工業製品のほか、生鮮食品など生活に身近なものも輸送されています。
 

しかし、滑走路が2500メートルであるため、利用する際に制約が生じます。
 

代表的なもので言えば、貨物専用機B747-8F型機は、北米・欧州まで採算ベースに乗る貨物量を搭載すると重量オーバーとなり離陸できません。
 

このため航空各社は別の空港を利用するなど、貨物定期便や貨物チャーター便の就航機会を損失する状況となっているのです。
 

現状、九州・西中国地域(山口、広島、島根)内の北米・欧州との航空貨物の輸出入空港は、北米では輸出の79%、 輸入の81%、欧州では輸出の85%、輸入の51%で、成田・羽田・関西など遠方の空港が利用されています。
 

遠方の空港まで陸上輸送せざるを得ないため、荷主にとっては郵送時間や輸送費用がかさむことに加え、商品価値が下がる貨物もあり、経済的損失を余儀なくされています。
 

滑走路が延長されることによって、直行便が就航できなかった北米・欧州への貨物定期便の就航可能となり、北米・欧州との直行便が運航すれば、陸上輸送費用の軽減や輸送時間の短縮につながります。
 

さらに、大型重量物を搭載するチャーター便の運航も可能となることから、より効率的で経済的な貨物輸送となり、さらなる利用拡大が期待できます。
 

九州・西中国地域には、自動車、半導体、電子・精密機械など幅広い製造業が集積。
 

航空貨物輸送の利便性と質の向上により、エリア内の産業の国際競争力が高まる見通しです。
 

また、旅客便においても滑走路3000メートル化により、長距離国際旅客便など新規路線の拡大につながり、地域全体への経済活性化に結びつきます。
 

運航開始は2027年8月の予定。
 

貨物における存在感が一層増しますね。
ほはば飯塚