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今日のテーマは「三重県伊勢市の餅文化 その2」
伊勢の名物餅の続きをご紹介。
まずは返馬から名が付いた「へんば餅」。
1775年創業のへんばや商店の本店は、おかげ参りという伊勢神宮への集団参詣へ向かう旅路の最終宿場町として栄えた宮川のほとりに茶店を設けたことが始まり。
その渡し場より先は神域であることから一切の動物は立ち入りが禁止されており、当時馬に乗ってお伊勢参りに訪れた人々は宮川の手前にあるこの茶店で一息つき、旅路で乗ってきた馬を返してから参拝していました。
そのことから、いつしかへんば(返馬) 餅と名付けられたそう。
米粉を用いた餅は独特の食感があり、両面に焼き色がついていて香ばしく、口溶けのよいこしあんが特徴となっています。
また価格も2個で180円からと、他の餅と比べお求めやすくなっています。
続いて「御福餅」。
1738年創業の御福餅本家は、旅人が禊を行う慣わしのある二見浦にあります。
こちらが製造販売する「御福餅」(おふくもち)は、伊勢を訪れる旅人にあんこ餅をお福分けしたことから始まったと言われています。
見た目は赤福餅と似ていますが、赤福餅が五十鈴川のせせらぎを表現しているのに対して、御福餅は二見浦に打ち寄せる波を表現しています。
赤福餅よりも甘味が控えめであり、優しい味わいです。
最後は、1565年に創業した太閣餅が製造販売する「太閤出世餅」。
つぶあんの入った手焼きの餅で、豊臣秀吉が伊勢に訪れるたびに「美味也」と賞賛したことが名前の由来。
小豆ともち米のもつ天然の旨味を十分に引き出し、一つ一つを手焼きするほか、個包装することにより、上質な味わいを保っています。
伊勢の名物餅はここで紹介した以外にも多数あり、伊勢神宮や二見浦など伊勢市内の餅店では多くの観光客や地元民でにぎわっています。
伊勢市を訪れた際には、赤福だけでなく他の餅も試してみたいです。
ほはば飯塚