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ほはばが業界の方に続いて一般企業の方々からも学ばせてもらおう!というブログ。
今日のテーマは「家事代行サービス その2」
前回に続いて、家事代行サービス。
市場拡大中のサービスですが、日本に根付くための課題は、
「品質」と「料金」です。
まずは料金。
1時間2,000~3,000円が相場になっていますが、
主婦からは「自分のパートの時給より高い」「そのお金をランチに使いたい」など
自分でできることをわざわざ頼むにはハードルがあります。
そんな中、ベンチャーのタスカジ(東京・港)は、価格を下げるために人手をかけずネットで
利用者とスタッフを仲介することで、1時間1,500円からの料金設定を実現しています。
ただ、人手不足のため人件費を下げられないので、サービス料金も当然下げにくいのが
現状です。
そこで解決策の一つと期待されるのが外国人によるサービス。
ベアーズはフィリピン人スタッフが派遣先の子どもに英語を教えるサービスを検討するなど、
家事代行にも付加価値を付ける試みがされています。
もう一つの課題である「品質」ですが、こちらはまだまだ不安があるようです。
国民生活センターによると家事代行を含む掃除サービスに関する相談は2016年度は約800件でした。
経済産業省の調査では家事代行サービスを利用したとの回答は3%であり、潜在市場は大きいともいえます。
参考例として、十数年前に需要が拡大し始めたリフォーム業界を見てみます。
2005年度には契約もしていないのに高額の料金を請求する事例が頻発して、
国民生活センターへの相談は約1万件にのぼり社会問題にもなりましたね。
ネットの口コミなどで悪徳業者の名が広まることによって、業者も淘汰が進みました。
大手は昨年から工事費込みの総額を明示するなど、価格の透明性を高める取り組みが
進んでいますが、業界の拡大スピードは需要に比べると遅れたことは否めません。
家事代行の認証制度など、品質面の取り組みの進捗次第で急激に市場拡大が
進むかもしれません。
ほはば飯塚