昨日の開館日。
江戸時代、多摩の村名主を300年以上世襲で勤めた旧家のご夫妻がご来館下さいました。
江戸時代の多摩の名主達は婚姻関係で結びついている事が多いのですが、
伺うと土方家の親戚にもあたる国立谷保の本田家とご親戚…。
「我が家とも親戚の親戚で、繫がりますね。」
と話が弾み、色々と貴重なお話を伺う事が出来ました。
特に御当主は、内野杢左衛門翁のお孫さんにあたられるという事で、
ちょうど前日
「里正日誌の世界」(東大和市史史料編7)
を読んで杢左衛門ご夫妻の肖像画等も眺めていた私は、
翌日に血脈の方とお話しできるなんて
これも何かのご縁かなあと感じてしまいました。
「里正日誌」(全65冊)は
内野杢左衛門秀峰翁が貞永元年(1232年)から明治6年(1873年)にわたる
膨大な文書類を編年的に整理、編纂したもので、
近辺の多摩の村々の歴史を紐解く貴重な史料です。
「里正日誌の世界」では、「里正日誌」より
特に幕末周辺の事項をピックアップして編集されていて、
●異国船渡来騒動
●武州農兵
●村人が捉えた「東征」のようす
などなど気になる項目が扱われています。
しかも、古文書の合間に沢山の内野家所蔵民具の写真が掲載されていて
「あ、これ、家にも似た物があるな~。」
「これはどうやって使うんだろう?」
などなど眺めても楽しい一冊です。
話がそれましたが、
御当主がお帰り際に教えて下さったのが、
小石川後楽園の弁才天像のお話。
小石川後楽園は言わずと知れた、水戸徳川家の庭園でした。
上野彰義隊の戦争のとき、
某旗本が敗走時に後楽園の弁才天を携えて御当主の名主宅を頼って、身を寄せたそうです。
その弁才天様。永らく大切に保存されていましたが、この度御当主が
「元あった場所に還そう」
と東京都に御寄贈なされ、
来月2月9日より初公開される事となったそうです。
文化財に対するお心がけは、
さすが杢左衛門翁の血脈にある方だなあと感じました。
その展示がこちらです。
小石川後楽園「文化財指定60周年記念特別展」
私も「弁才天像」を是非訪ねてみようと思います。
さて、今年は他にも訪ねたい展示が沢山。
いよいよ3月よりはじまる東京都写真美術館の
「夜明けまえ 知られざる日本写真開拓史~東北北海道編」
もうね、ポスターが歳三さんですから…。
(市立函館中央図書館所蔵のもの)
ホント、楽しみ
箱館の古写真群。ここは本物を展示しますよ~♪
あの有名な脱走軍兵士集合古写真も、
あのパノラマ風景写真も…、本物が見られるかと思うと、ドキドキしますね。
田本アルバムは展示されるのかしら…?とか今から気になって仕方がありませ~ん
それにね、歳三さんの肖像写真を撮影した可能性が非常に、
非常~に高い田本研三氏の故郷熊野でも、特別展示が…。
三重県立熊野古道センター
こちらも気になります。
(公式HPには情報がアップされていないようですので、
気になる方はチラシをクリックで拡大してみて下さい。
チラシは土方歳三資料館にもおいてあります。)
皆さんもどうぞチェックしてみて下さいね
いつもとは違った角度から、幕末に近づける事と思います
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