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和して同ぜず

頭の中の整理、アウトプットの場として利用さしていただいています。書籍の解釈にはネタバレを含みます。

人生とは選択の連続だ。
このようなフレーズは巷の自己啓発本に氾濫している。
が、これは当たり前のことを言っているに過ぎないように思う。

例えば、原発問題。
きちんと理解したいと思えば、少なくとも関連書籍にあたる。
ただしこの瞬間我々はあるひとつの視点に属し、それ以外の解釈やデータを相対化し比較検討する。

あるいは宗教。
宗教に救いを求めるなら、星の数程もある宗教団体から我々は選択しなければならない。
宗教団体を選ぶためにはある団体にコミットして教理を学んだ後でないと相対化して他の団体を比較検討できない。


知識をインプットし、脳で処理、身振りや言葉でアウトプット。
我々の認識のひな形である。

現代において、問題となるのは知識のインプットである。

厖大な情報の渦から自分の土台となる情報を嫌でも選択しなければならない。
もし選択しなければ、問題意識は起こらず、「どっちでもいいや」で、はい、終わり。
思考停止になってしまう。

選択しない⇨思考停止
選択をする⇨固定概念の確立

ジレンマ。



昨今の生物学の体系は、物理で測定、科学で解釈、生物で理解という三段論法で日々邁進しているという。
このように生物学に物理的思考、つまり、事象をものとして捉え理解できない部分は捨象し単純化、細分化して再構築できさえすれば我々人間はその事象を理解した、とする考え方が導入されて以来、生物学者の中で意見は二極化している。
一方は生命がモノとして完全に記述できると信じ、生物から機能を抽出し、モデルで再構築しようとする。
他方は、モデルは所詮生物を理解するための道具に過ぎず、生物学の基本は博物学にあるはずだという。
「始めに生物ありき」というわけである。

確かに我々は、物理学的な捨象によって過去には想像もつかなかったことに対して理解し、予測ができるようになった。
この威力は半端ではない。
それは私たち自身がよくわかっている。

しかし、現在の状況を見ていると、この考え方のまま突き進んでいいのか首をかしげざるおえない。
現在の国民国家の運営において問題を抱えていない国を答えることができるだろうか。
長年の大問題である生命の起源に本当に科学は近づているのだろうか。
リスクのない乗り物があるだろうか。
リスクのない人工物はあるのだろうか。
我々の生活はほんとうに豊かになったのだろうか。といくらでも未解決の問題は出てくる。

では、これら諸問題の源はなんであろうか。
それは人間が捨象してきた事象に対する見方ではなかろうか。
ねこを見て「ねこだ」では行き詰まってしまうようである。

目の前にブラックボックスがある。
私は何が入っている知らないし、中身の見方も知らない。
手を入れることはできるが、その勇気はない。
それでも中身を知りたいならば、手を入れる勇気を持つことも一つだが、見方を変えるパラダイムシフトこそ普遍的な手段ではないだろうか。



夏までにやるべきこと
①微積の復習および演習
「微分積分学」笠原晧司
「対話・微分積分学」笠原晧司
「現代の古典解析」森毅
後ろの二冊でイメージをつくってから問題演習をする予定。

②線形の復習および演習
「線型代数入門」斎藤正彦
「線型代数演習」斎藤正彦

③細胞生物学
「Essential Cell Biology」
ついてる問題を一周したい。
読むだけでかなり時間がかかる。

④植物の発生・生理学
「キャンベル生物学」より該当箇所抜粋


一年間でやるべきこと
①自動車運転免許取得
いまのうちにとっておきたい。というか今のうちでないと取れない。

②語学留学
今まで日本を出たことがないのと、院は海外を希望しているので行ってみようと思う。
考えているのは学部が主催している一ヶ月ぐらいの語学留学。確かオーストラリア。ついでにオーストラリアに生息する生きものを見てきたいと思う。


四年間でやるべきこと
①岩波文庫読破
生協の岩波文庫コーナーでテンションが上がった。笑
普通理系の専門書で上がらなきゃいかんとこなんだろうけど。
赤、青、緑、灰全て読む。

②ドストエーフスキー全集読破
こいつは基本持ち運びできないし、探したけど図書館になかったのでかなりてこずるだろう。しかしできないことじゃないと思う。

③スキューバダイビングのライセンスの取得
海の中も直で見たいので。

④フィールドワーク
フィールドワークと呼ぶに値するか疑問だが、世界中を一人でまわる。ただし目的は観光や異文化理解ではなく、そこに生息する現地の生きものを見に行くことである。つまり始めに生物ありきである。必然的にマイナーかつ危険な国に偏ることは否めない。今思いつくのはインドネシア、マダガスカル、ガラパゴス、コンゴなど。
また、当然、金と生きる術が必要になる。

バイトはもうすぐ始まるからとりあえずいいとして、
生きる術は真面目なアウトドア系のサークルか部活に入って学ぶ予定。


とはいうものの、勉強、部活、バイトという三足のわらじをはきこなせる自身は皆目ない。さらにやりたいことが増えると思うとお先真っ暗である。

受験期以上に時間が欲しい。