こんにちは、内科医 ひとちゃんですニコニコ

 

8月に最後の休日となりました

暦の七十二候(しちじゅうにこう)を見ますと・・・

 

「天地始粛(てんちはじめてさむし)」となっていますね

 

ようやく暑さがおさまり始める頃とされるようです


「粛」は縮む、しずまる、弱まるという意味で、夏の気が落ち着き、万物が改まる時季なのだとか

 

皆さまの体調は、いかがでしょうか?

 

 

今回は・・・「慢性疼痛」をエイコサペンタエン酸(EPA)が改善する・・・という話題について、お話をしたいと思います

 

「エイコサペンタエン酸(EPA)については、以前にもブログ内でふれたことがありますね

 

いわし・さば・あじなどの青魚に多く含まれる「n-3系脂肪酸」のひとつとであり、体内でほとんど作ることができない「必須脂肪酸」の一種であることが知られています

 

この「エイコサペンタエン酸(EPA)」が・・・

 

「神経障害性疼痛」や「炎症性疼痛」を予防・改善できることをモデル動物で見出さ(みいださ)れた・・・と発表されたのですね

 

この研究は、岡山大学の「宮地 孝明」研究教授らの研究グループと東京農業大学の「岩槻 健教」授らの研究グループによって行われたもので、研究成果は「Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America」に掲載されています

 

 

「神経障害性疼痛」や「炎症性疼痛」がなぜ改善するのか?・・・と言いますと、その機序は次のようなものであることがわかったそうです

 

「エイコサペンタエン酸(EPA)」が・・・「小胞型ヌクレオチドトランスポーター(VNUT)」を阻害するためということがわかったのですね

 

 

では・・・「小胞型ヌクレオチドトランスポーター(VNUT)」とは、どのようなものなのでしょうか?

 

ここからは、少し説明がいりますね

 

通常は、「ATP」はミトコンドアで産生されるエネルギー源に当たりますよね

 

これには例外もありまして、この「ATP」が細胞外に出て、細胞間の情報を伝える「シグナル伝達分子」として働くことが知られています

 

約50年前に発見されたそうなのですが・・・

 

このような「ATP」などによる細胞間情報伝達系は・・・

「プリン作動性シグナル」と呼ばれ,神経,免疫,循環器系など様々な組織での生理機能に関与することが知られているのだそうです

 

プリン作動性化学伝達は、ATPなどが分泌小胞に充填、開口放出され、プリン受容体に結合するこ とで、疼痛、炎症、アレルギー、血糖調節等の多彩な生理作用を制御するのだそうです

 

「小胞型ヌクレオチドトランス ポーター(VNUT)」は、分泌小胞内へのATP濃縮を司る(つかさどる)器官なのですね

 

 

つまり、「エイコサペンタエン酸(EPA)」は,「小胞型ヌクレオチドトランス ポーター(VNUT)」を阻害するわけですので、「ATP」の濃度を保てなくなってしまうことから・・・・

 

「神経障害性疼痛」や「炎症性疼痛」を予防・改善できるということになりますね

 

なかなか、理解するのに苦労しますが、実際の臨床の現場でも応用できそうな話題ですので・・・ね

 

私自身も非常に苦手な分野ではあるのですが・・・「エイコサペンタエン酸(EPA)」に関連する話でしたので、話題とさせていただきました

 

素敵な1週間をお過ごしくださいキラキラ

 

それでは、またバイバイ

 

(参考)財経新聞オンライン、日本薬理学雑誌など

 

<ブログ後記> 8月30日

 

8月も残り1日となりました。

 

暦の月が変わっても、まだまだ夏の暑さが続くに違いないと思っていたわけですが・・・過ごしやすい気温になっています

 

今回は「エイコサペンタエン酸(EPA)」が慢性疼痛を改善する・・・という話題について、お話をさせて頂きました。

 

エイコサペンタエン酸(EPA)については、以前にも話題にさせていただいたことがありますが・・・

 

EPA(エイコサペンタエン酸)とは、どのようなものか? 

 

「EPA(エイコサペンタエン酸)」は、健康に欠かせない「必須脂肪酸」であると言われてますね。

 

「必須脂肪酸」とは・・・体にとって重要な役割をもつものの、体内では作ることができないため、食事から摂取する必要があるものをいいますよね。

 

「必須脂肪酸」には、どのようなものがあるのか?・・・と言いますと・・・リノール酸、α-リノレン酸、アラキドン酸、そしてDHA、そして、今回の話題の「EPA(エイコサペンタエン酸)」があります。

 

国際的には、IPA(イコサペンタエン酸)と呼ばれることもありますね。

 

どのような作用があるか?・・・と言いますと・・・

 

血清中のコレステロール、中性脂肪を低下させ動脈硬化、脳梗塞、心筋梗塞を起こしにくくする作用があることで知られています。

 

通常の診療でも「エパデールS」という薬品があり、

「EPA(エイコサペンタエン酸)」を用いてますが、薬剤の一般名は「イコサペント酸エチル」となっています。

 

これは、国際的に統一されて用いられる「IPA(イコサペンタエン酸)」に由来するもので、内容としては同じものを示しますね。

 

          (写真をお借りしました)

 

これまでも、こうした「EPA(エイコサペンタエン酸)」が神経障害性や炎症性疼痛に有効であることはこれまで報告されていたのですが、どのような機序により効果を示すのかということが、わかっていなかったのです。

 

では・・・それまでににわかっていることは、どのようなことがあるのでしょうか?

 

まず、EPA(エイコサペンタエン酸)は、血栓をつくらせない成分が多く含まれているのが特徴です。

いわゆる血液がサラサラになるなどと表現されますね。

 

また、血中の悪玉コレステロール(LDL-C)や中性脂肪(TG)への影響tとしては、特に肝臓における転写因子の作用と遺伝子発現を介した脂質合成と分解の経路の調節に関連している と言われています。

 

また、 EPA(エイコサペンタエン酸)は抗炎症作用があることが知られていましたので・・・

その摂取量の増加は、炎症を伴う疾患の治療の可能性があるのではないか・・・と期待されているのですね。

 

これらの効果は、EPA(エイコサペンタエン酸)に加え、DHA(ドコサヘキサエン酸)同時に摂取すると、その効果がさらに増加すると考えられています。

 

DHA(ドコサヘキサエン酸)は、EPA(エイコサペンタエン酸)と同様に体内で合成することがほとんどできないため、食事などから摂取する必要がある必須脂肪酸の一種です。

 

EPA(エイコサペンタエン酸)とDHA(ドコサヘキサエン酸)などは、その化学構造から「オメガ3脂肪酸」と呼ばれることもあ理ますので、ご存知の方も多いと思いますね。

 

 

DHA(ドコサヘキサエン酸)は、 EPA(エイコサペンタエン酸)と 同様に抗炎症作用があり、前分解メディエーターの合成を促進し、血小板凝集と血栓症を調節するとされています。

 

こうした EPA(エイコサペンタエン酸)やDHA(ドコサヘキサエン酸)は、免疫細胞の機能をアップする効果もあるようです。

 

その免疫細胞とは、「マクロファージ」や「NK(ナチュラル キラー)細胞」など、自然免疫応答の一部である細胞の機能の一部を増強することなどが分かっているのですね。

 

これらの免疫細胞の強化が、新型コロナウイルス感染にも有効であると考える研究者グループもいることは、こころ強いですね。

 

動脈硬化につながる脂質異常を改善し、抗炎症作用があり、認知症にも有効であり、活性酸素を抑制し、免疫細胞(自然免疫)の機能をアップし、疼痛を改善する・・・とすれば、まさに理想的な薬剤と考えられますよね。

 

もちろん、食事の中で摂取できるのが・・・理想ではあるのですが・・・ね。

 

今回も最後までお読みいただきまして

ありがとうございましたお願い

 

(参考)

1)Hathaway III ら

Omega 3 fatty acids and COVID-19: A comprehensive review. 

Chemother. 2020;52

 

2. Pandav Kら

 Omega 3 fatty acids and COVID-19: A comprehensive review. Infect. Chemother. 2020;52:478. 

 

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(以前のphoto: 筆者撮影)

 

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こんにちは、内科医 ひとちゃんですニコニコ

 

少しだけですが、暑さが和らいでじているのでしょうか?

あと2日もしますと、暦の二十四節気は「立秋」を過ぎて・・・

「処暑(しょしょ)」となっていきますね

 

処暑とは、暑さが終わるという意味であるそうで、朝夕は涼しい風が吹いて、気持ちのよい時期とされるのですが・・・

 

「地球温暖化」の問題が表面化しているだけに、そのとおりになるのか・・・と疑問に思ったりもします

 

皆さまの体調は、いかがでしょうか?

 

 

今回の話題は「NK(ナチュラル・キラー)細胞」にしてみようと思います

「NK細胞」は、生まれつきヒトが備わっている「自然免疫」に分類されています

 

「ウイルス感染細胞」や「癌細胞」を破壊する細胞であるということは、以前のブログ内でもお話をしました

 

そのときに・・・これまで、考えられていたよりも「NK細胞」は多くの数が必要であるようだ・・・という話をしたのですが、覚えていらっしゃいますでしょうか?

 

なぜ、より多くの「NK細胞」が必要なのか?

 

それは、次のような研究報告があるからなのですね

 

「NK細胞」を増加させて、その活性を高めることで治療に応用しようとする研究が進んでいるわけですが・・・生体内で機能を果たした後に「NK細胞」が、どのようにして減少し、平常状態に戻るのかは解明されていなかったそうです

 

東北大学 加齢医学研究所 生体防御学分野教授の「小笠原 康悦先生」らの研究グループは、役目を終えたNK細胞が細胞死に至るユニークなメカニズムを解明した・・・というニュースが、以前にあったのですね」

 

その内容は、以下のとおりです

 

癌細胞は、膜上に特殊な分子(NKG2DL)を発現していることが知られています

 

東北大、ナチュラルキラー細胞の細胞死の原因が「ドレス現象」と確認 | TECH+(テックプラス)

 

NK細胞は、「自身の分子(NKG2D)」をNKG2DLと接触させることによって細胞傷害活性を獲得する

ここまでは、これまで考えられてきたことですね

 

驚くのは、次のようなことです

 

「小笠原 康悦教授」は、次のようにお話をされています

 

「NK細胞」と「癌細胞」の接触過程において、「NK細胞」自身が、癌細胞のNKG2DLを膜ごと獲得していることを発見しました

 

このとき、細胞膜や表面分子の表と裏は逆になってしまうはずですが、なぜか正しい向きに再配置されます

 

癌細胞の表面にあったはずの「NKG2DL」をまとった「NK細胞」の運命はどうなるのか?・・・と言いますと・・・

 

他のNK細胞に「癌細胞」であると勘違い(かんちがい)され、攻撃されることにより、「NKG2DL」をまとった「NK細胞」は、細胞死に至る・・・というわけです

 

 

あたかもドレスをまとうように変化することから、「ドレス現象」と呼ばれるのだとか

 

これまでのように「NK細胞」が「癌細胞」を破壊して、1件落着というわけではなく、癌細胞を破壊した「NK細胞」自身が、次に別の「NK細胞」に破壊される・・・ということは切ないストーリーにも思えます

 

「ドレス現象」が起きているとすると・・・これまで考えられていたよりも・・・より多くの「NK細胞」が癌の発生を予防するためには必要なことが理解できますね

 

では、新型コロナウイルスなどの「ウイルス感染細胞」については、どうなのでしょうか?

こちらも新しい報告が出ていますね

 

こちらは、後日の話題にしたいと思います

 

素敵な1週間をお過ごしくださいキラキラ

 

それでは、またバイバイ

 

<ブログ後記>8月23日

 

8月も残りがわずかとなっていますね

夏の季節が足早(あしばや)に過ぎ去っていくように感じるのは、私だけでしょうか。

 

今回は、生まれた時からヒトが備わっている「自然免疫」の代表格である「NK(ナチュラル・キラー)細胞」の話題にさせていただきました。

 

「NK細胞」は、癌に対する免疫、ウイルス感染に対する免疫において中心的な役割を担っています。

 

感染や癌組織の局所では・・・「NK細胞」が増殖し、さらに活性化して標的細胞を排除するわけです。

 

その一方で、「増殖した活性化NK細胞」はどのようにして減少していき、正常状態に戻るのか・・・ということは謎(なぞ)であったのですね。

 

東北大学加齢医学研究所 生体防御学分野教授の小笠原康悦先生らのグループは、増殖したNK細胞が正常化していく過程で「ドレス現象」が生じることを発見したのです。

 

しかしながら、逆の見方をしますと・・・癌に対する免疫療法の一環として「NK細胞」を活性化して増殖させたものを単純に投与しても・・・

それのみでは・・・NK細胞の「ドレス現象」が生じてしまいNK細胞は、次第にその数が減少し、効果が減弱してしまうことを意味していることになります。

 

更に「NK細胞」の寿命は、約7日間程度とされています。

 

このため、JTKクリニックでは自分の血液から採取した「NK細胞」を培養増殖させたものを投与する際には、約10億個の細胞を約1週間の間隔で投与するなどの工夫をしています。

 

一定の割合の「NK細胞」は・・・「ドレス現象」により、癌細胞に傷害を与えることなく、癌細胞を破壊したNK細胞を破壊するのに消費されてしまうわけですのでね。

 

 

ところで、新型コロナウイルス(SARS-CoV2)に対する「NK細胞」の作用と言いますと・・・話は若干、癌に対する作用よりも若干、複雑になると考えられています。

 

少しだけお話をしますと・・・以下のようになります。

 

「CTL(細胞傷害性T細胞)」とは、CD8+T細胞と呼ばれることのも多いのですが・・・

 

新型コロナウイルスを認識することができる細胞であり、感染細胞に傷害を与えることができる・・・ということは、以前のブログ内でもご紹介をしました。

 

しかしながら、新型コロナウイルス感染の問題点として・・・「CTL(細胞傷害性T細胞)」の数が減少していることもブログ内でご紹介したとおりです。

 

これに加え、最近では「NK細胞」の数も減少し、その機能が低下していることが報告されているのですね。

 

そのような状態・・・「CTL(細胞傷害性T細胞)」と「NK細胞」の総数がともに低下しいるとすれば・・・ウイルス感染細胞を破壊することのできる細胞の数が、極端に低下していることになります。

 

この原因として、何かしらの物質が血漿中に存在し・・・、

「NK細胞」の機能不全を起こさせていることも報告されています。

 

ここまでお話をしますと・・・ちょっと、絶望的な気持ちになるかもしれませんが・・・まったく、そうではありません。

 

次のような内容に少しだけ、希望を見出すことができます。

 

新型コロナウイルス感染者の機能不全を起こした「NK細胞」を健常者の血漿の存在のもとで培養しますと・・・「NK細胞」の機能が回復してくることがわかっているのですね。

 

 

ここからは、少し話が飛躍するのですが・・・

 

もし、「新型コロナウイルス後遺症の原因が「NK細胞」などの免疫細胞の数の低下や機能低下にあることが、科学的に証明されるとすれば・・・

 

感染後に新型コロナ後遺症が、長期間にわたって残存している場合に・・・

血漿の一部を入れ替えるアフェレーシス(血漿交換)療法や「自己血NK細胞培養療法」により、正常な機能をもつ「NK細胞」の絶対数を多くしていけば、機能不全を生じているNK細胞を破壊してしまうなどの治療の可能性も可能なのでは・・・

 

なんて、考えたりもします。

 

もちろん、ひとつの仮説にすぎないのですが・・・「ドレス現象」のもうひとつの側面は、増殖した活性化NK細胞はどのようにして減少させ、正常状態に戻すシステムであるということにあります。

 

正常な機能を持つ大量の「NK細胞」と機能の低下した少数の「NK細胞」が、ともに存在した時に・・・「ドレス現象」が生じて、全体的な「NK細胞」の数を低下させることが生じたとして・・・

 

どうなると思いますか?

私は、次第に正常な機能を持つ「NK細胞」の割合が多くなっていくような気がするのですが・・・ね

 

実際には、多くのサイトカインの増加や減少を伴う複雑なストーリーが存在することが知られていますので、またの機会に詳細にご紹介したいと思います

 

今回も最後までお読みいただきまして

ありがとうございましたお願い

 

(参考)

Immunity  Volume54,2021

Early IFN-α signatures and persistent dysfunction are distinguishing features of NK cells in severe COVID-19

 

(筆者撮影)

 

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こんにちは、内科医 ひとちゃんですニコニコ

 

8月も半ば近くとなりましたね

2022年は、今日を含めて140日だとか・・・

 

夏が終われば・・・と言ってしまいそうになりますが、暦をみますと

二十四節気(にじゅうしせっき)では「立秋(りっしゅう)」となっていまして・・・

ちょっと、驚きました

 

皆さまの体調は、いかがでしょうか?

 

 

 

さて、さきほどのニュースで、東京都の8月14日の新型コロナウイルスの新たな感染者2万2740人と13人の死亡を確認したと発表されていますね

 

新規の感染者は、先週の日曜日に比べて3573人減ったそうですが・・・ピークは過ぎたのでしょうか・・・

 

3日前(8月11日)のWHO(世界保健機関)の最新集計によりますと・・・日本の新型コロナウイルス新規感染者が、3週連続で世界最多となったというニュースがありましたので・・・新規感染者の数が減少していくことを願うばかりです

 

しかしながら・・・もし、次に新型コロナウイルスの感染の拡大があるとすれば、どのようなものなのか?・・・を知っておくことはムダではないと思いますね

 

7月21日の「東京iCDC専門家ボード:賀来満夫座長」のなかで、

「BA.2.75」が2例検出されているという報告がされています

 

 

オミクロン株亜種である「BA.2.75」とは・・・

オミクロン株の「BA.2」系統から変異した75番目の亜種でありまして、別名「ケンタウロス」とも呼ばれていますね

 

 

「ケンタウルス」なんて聞きますと・・・星座の名前かと思ってしまいますよね

ギリシャ神話には、馬の首から上が人間の上半身に置き換わった半人半獣の種族が出てきます・・・というのは余談でして・・・

 

「BA.2.75」の別名が「ケンタウロス」であることからも、少し怖い気がするという方もいらっしゃるのではないでしょうか

 

専門家によれば・・・特徴は次のようなものになるとか

 

 

1) 感染力が強い

2)「免疫逃避」が起きている可能性がある

 

ちょっとだけ、ガッカリするのですが・・・ね

知っておいて、損はないのではないかもしれませんね

 

JTKクリニックでは、「PCR」,「新型コロナ薬 パキロビッド」,「NK細胞療法」など積極的に立ち向かおうと思っているのですが・・・ね

なかなか、終わりが見えませんね

 

(パキロビッド®パック:写真をお借りしました)

 

素敵な1週間をお過ごしくださいキラキラ

 

それでは、またバイバイ

 

< ブログ後記  >8月16日

 

「お盆明け」とされる今日の午後・・・東京都心の気温は、35℃を超えたそうで、年間の猛暑日の歴代最多記録を更新したそうです。

 

まだまだ、「熱中症」にも気をつけなければいけませんね。

 

今回は、オミクロン株 変異種「BA.2.75」についてのお話をさせていただきました。別名「ケンタウルス」と呼ばれているものですね。

 

ケンタウルス座 - 南の地方の星座 - 星空 - Y!きっず図鑑

(ケンタウルス座:図はお借りしました)

 

「ケンタウルス」と聞くと・・・上の図のような星座を想像してしまうのですが・・・

 

オミクロン株亜種「BA.2」の系統でありながら、別のオミクロン株亜種「BA.5」に似ている部分があるという「半分半分」の特徴からこの名がつけられたという説もあるのですが・・・

 

実際の「BA.2.75」は、ギリシア神話の「ケンタウルス」のようなロマンチックなものではないようです。

 

その理由は・・・現在の第7波で主流とみられる「BA.5」よりも感染力が高い・・・とます。海外の報告には、「BA.2.75」の感染力は「BA.5」の3.24倍と報告しているものもあります。

 

東京大学医科学研究所の佐藤佳教授らの研究グループが、査読前論文として研究成果を発表した動物実験の結果によると・・・次のようなことが報告されているようです。

 

その内容は、以下のようなものになります。

 

「BA.5」に感染したハムスターの血液を使って、「BA2.75」に対するその血中の中和抗体の働きを調べたところ、その効果が「BA.2.75」に対しては「BA.5」と比べ12分の1に低下したことを確認した。

 

つまり、現在の第7波で主流となっている「BA.5」に感染したとしても・・・「BA.2.75」に再び感染する可能性が高いというのですね

 

免疫を回避する・・・とは、上記のようなことを示すので、ワクチンの効果がないということではないので、注意が必要です。

 

見方を少し変えますと・・・現在の第7波の主流である「BA.5」の感染者がいくら増えても、集団免疫は成立しないという可能性が高いですよね。

 

このお盆の明けの期間までに「BA.5」によると考えられる感染者の増加がありましたね。

 

ピークは過ぎたのか?・・・とよく聞かれるのですが、もし、これらの感染者のなかに「BA.2.75」が一定の割合、混ざっていたとすると

今後、感染者数が高止まりする可能性も否定できないと思います。

 

もちろん、「BA.2.75」感染の症状としては、「BA.5」と同様に軽症とされるのですが・・・ね。

 

今回も最後までお読みいただきまして

ありがとうございましたお願い

 

(筆者撮影)

 

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こんにちは、内科医 ひとちゃんですニコニコ

 

先ほど、記事をupしたのですが・・・私の不注意で削除してしまいました。

 

「エアロゾル感染」に注意した方がよいという内容であったのですが・・・

 

皆さまの体調は、いかがでしょうか?

 

 

 

話題を変えていきましょう

 

つい、先日のことですが・・・興味ぶかいニュースがありました

 

 

「脂肪由来間葉系幹細胞」が、致死性重症腎炎を改善させることが確認されたというものです

 

「致死性重症腎炎」の詳細は、またの機会とさせて頂きますが・・・

 

腎臓の糸球体という部分に、急速かつ激烈な炎症が生じ、数週から数か月間の経過で腎機能が急速に低下して腎不全に至る疾患群を指します。生命予後、腎臓機能の予後が悪いことが知られています

 

こうした治療困難の病態を「脂肪由来間葉系幹細胞」は、「骨髄由来間葉系幹細胞」と比較して、「致死性重症腎炎」を改善する効果があることが確認されたというのですね

 

この発見をしたのは、名古屋大学大学院・医学研究科 分子腫瘍学

教授 鈴木洋先生の研究グループです

 

少しだけ補足をしておきますと・・・

 

「骨髄」や「脂肪組織」などに複数の組織を分化できる能力を持っている「間葉系(かんようけい)幹細胞」は、各種細胞治療のソースとして大きな期待が寄せられてるのだそうです

 

実際に「間葉系幹細胞」は、優れた「再生促進能」と「免疫調整能」があることが知られているそうです

 

先にあげた具体的な研究の成果は、次のようなものであったそうです

 

今回の研究では、「脂肪由来間葉系幹細胞」が「骨髄由来間葉系幹細胞」と比較して致死性重症腎炎を改善させることが見出されたわ毛です

 

その作用機序についても解明がされてまして、次のような結果となったそうです

 

「脂肪由来間葉系幹細胞」は、腎障害を改善させたわけですが・・

・腎臓には「脂肪由来間葉系幹細胞」は一切、存在しなかったそうです

 

では、どこに「脂肪由来間葉系幹細胞」が存在していたのか?・・・と言いますと・・・脾臓に存在していたのだそうです

 

その後、脾臓を摘出したところ、「脂肪由来間葉系幹細胞」の腎炎に対する効果は、消失してしまったのだそうです

 

どういうことが起きているのか?・・・と言いますと・・・

 

腎臓においては、標識した「脂肪由来間葉系幹細胞」の細胞膜成分が存在することがわかったのですが・・・

 

これは、「脂肪由来間葉系幹細胞」ではなく、「脂肪由来間葉系幹細胞」の「細胞外小胞」の形で存在することがわかったのですね

 

「細胞外小胞(EVs)」とは、細胞から分泌される不均一な脂質二重膜構造を有する小胞を指します

 

エクソソーム、マイクロベシクル、アポトーシス小体の3種類が知られています

Exosomes and Microvesicles

 

これは、最近注目を集める細胞間コミュニケーションツールであり、細胞が自分の細胞成分を細胞のかけらに包んで相手の細胞へ受け渡しているというものです

 

これにより、ある1つのタンパク質だけでなく、複数のタンパク質や遺伝子を複合的に同時に受け渡すことが可能となるシステムなのですね

 

JTKクリニックでは、「エクソソーム」を高い濃度で含む「幹細胞培養上清液」による治療(保険診療外)も用いているのですが・・・

 

効果が早く出現し、その効果も強いので・・・詳細な情報がないものか?・・・と考えていたのですね

 

名古屋大学大学院・医学研究科 分子腫瘍学教授 鈴木洋先生の研究グループの論文は、「Communication Biology」という科学誌に掲載されています

 

今後の話題にしようと思いまして、現在、私が勉強中の話題であったのですが・・・

 

最初に書いたものが自分の不手際で消えてしまったので、話題とさせていただきました

 

 

素敵な1週間をお過ごしくださいキラキラ

 

それでは、またバイバイ

 

<ブログ後記>8月9日

 

今回は、「脂肪由来間葉系幹細胞」と「エクソソーム」のお話をさせていただきました。

 

以前より「間葉系幹細胞」は優れた「再生促進能」と「免疫調整能」があることが知られているのですね。

 

また、「間葉系幹細胞」は・・・細胞分裂して増殖する能力(増殖能)が非常に高く、ひとつの系統の細胞だけではなく、神経や筋肉、脂肪、骨などに分化する、いわゆる「多分化能」を持っていることが知られています。

 

こうした「間葉系幹細胞」の歴史を少しだけご紹介しますと・・・

 

1960年代、まず「骨髄」から発見され、ついで2000年代に「脂肪組織」からも発見されており、ともに「間葉系幹細胞」と呼ばれています。

既存の薬剤で治療効果が期待できない難治性疾患に対しても治療効果が期待されています。

 

現在では世界的に1000を超える臨床試験が行われ、難治性疾患においてその有効性が示されているそうです。

 

 

本文内でご紹介したように名古屋大学 鈴木洋教授らの研究チームは致死性重症腎炎の患者さんに対し、「脂肪由来間葉系幹細胞」を投与し、症状を改善させることに成功したのですね。

 

そして、「脂肪由来間葉系幹細胞」のどのような仕組みで、病態を改善させたのかを検討したのです。

 

その結果は、当初の予想に反して・・・「脂肪由来間葉系幹細胞」は、腎臓内には存在せず、脾臓内に存在していることがわかったのですね。

 

実際に障害された腎臓組織には、「脂肪由来間葉系幹細胞」から放出された「エクソソーム」が存在していることがわかったそうです。

 

もちろん、免疫細胞の一部(マクロファージや制御性T細胞など)が関与していることも報告されているのですが、こちらは後日の話題にしたいと思います。

 

私が少し驚いたのは、以下のようなポイントとなります。

 

 

これまでの私の想像としては・・・次のように考えていたのですね

 

投与された「脂肪由来間葉系幹細胞」は、細胞の障害を受けている腎臓に向かい、腎臓の細胞を再生するのではないか・・・と思っておりました。

 

調べてみますと・・・以前は、「間葉系幹細胞」が障害部位に到達し、それが「幹細胞」として振舞うことで、腎臓を構成する細胞である「尿細管細胞」や「血管内皮細胞」などに分化すると考えられていたそうですが・・・

 

この説は、既に再生医療の視点から否定されていたようです。

 

実際に、鈴木 洋教授らの研究チームの結果も、障害された腎臓に集積したのは「脂肪由来間葉系幹細胞」ではなく、そこから放出された「エクソソーム」だけであったわけですね

 

エクソソームの構造をもう一度、確認してみますと・・・次のようになります。

 

          (図は一部をお借りしました)

 

幹細胞から放出された「エクソソーム」の中には、多くの「タンパク質」や短い遺伝子の断片である「マイクロRNA」が含まれているのですね。

「マイクロRNA」は文字どおりに、極めて長さが短いRNAであり、そこからタンパク質などが作られることはありません。

 

しかしながら、「マイクロRNA」は、自身と同じ配列をもつ遺伝子のメッセンジャーRNA(mRNA)に結合し、そのmRNAを分解したりタンパク質への翻訳を阻害したりすることでその遺伝子の発現を抑制することが知られています。

 

遺伝子の発現の状態を変化する能力を「マイクロRNA」は、持っているのですね。

 

・・・としますと・・・投与後に脾臓に集積した「脂肪由来間葉系幹細胞」の役割は、どのようなものか?・・・という疑問も出てきます。

動物実験などの結果を併せて検討しますと・・・この役割のかなりの部分が「エクソソーム」の供給である可能性が高いのかもしれませんね。

 

そうだとしますと・・・JTKクリニックには、「脂肪由来間葉系幹細胞」培養から得られた「幹細胞培養上清液」に「エクソソーム」を混入させている製剤もあることは、本文内でも述べたわけですが・・・

 

これにより「脂肪由来間葉系幹細胞」の投与と同等の効果が得られるのではないか・・・なんて、考えたりもします。

 

なぜなら、「エクソソーム」は充分にあるわけですし、100種類以上のサイトカインが含まれているわけですから。

 

リスクが小さく、また「幹細胞」の投与より安価なので、メリットは大きいかもしれませんね。

 

今回も最後までお読みいただきまして

ありがとうございましたお願い

 

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          (以前のphoto: 筆者撮影)

 

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元 順天堂大学 膠原病リウマチ科 准教授

日本リウマチ学会 専門医

 

 

 

 

 

 

 

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◯漢方薬を用いた治療を行なっています(保険診療)

 

◯線維筋痛症に対する薬物療法、点滴療法、トリガーポイント注射を行なっております

 

 

 

 

 

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電話 03-6261-6386

Mail:info@jtkclinic.com(受付)

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こんにちは、内科医 ひとちゃんですニコニコ

 

真夏の日差しが照り付ける休日の午後となりました

そして、7月も終わりですね

 

皆さまの体調は、いかがでしょうか?

 

 

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もう、ウンザリだという方も多いのですが・・・

今回の話題は、新型コロナウイルスの話題にしたいと思います

 

先週のことですが、WHO(世界保健機構)の発表にとても驚きました

 

その内容というのは、新型コロナウイルスの世界の感染状況に関する最新のレポートなのですが・・・日本国内の新規感染者が、先々週の段階で、世界で最も多い96万9068人であったと報告されたわけです

 

国内では、新型コロナウイルスのオミクロン株 亜種である「BA.5」の感染者が多いのは、ニュース等でご存知の方も多いことと思いますね

 

今後、ピークを過ぎて、感染者の数は減少していくことと思われますが・・・

オミクロン株の特性として、ピークを越えた後に死亡する方が多くなる傾向があるかもしれませんので、警戒が必要ですよね

 

話は、少し変わりますが・・・

 

JTKクリニックは、国内で特例承認されているファイザー社の「パキロビッド®パック」を(院外)処方をできる体制になりました

 

これは、新型コロナウイルス感染症における経口抗ウイルス薬になりますね

 

米国大統領であるバイデン氏が、新型コロナウイルスに感染が判明してから服用した経口抗ウイルス薬としても知られています

 

先日のことですが・・・この薬剤については、オミクロン株の「BA.5」系統について有効だとする研究結果が発表されています

 

 

その発表は、東京大学で特任教授を務める河岡義裕先生のグループの研究では、国内で特例承認されている「モルヌピラビル」や「パキロビッド」などの抗ウイルス薬で、オミクロン株の新たな系統「BA.5」のほか、「BA.4」と「BA.2.12.1」すべてについて、ウイルスの増殖を抑える働きが認められたと報告しています

 

(パキロビッド®パック:写真をお借りしました)

 

 

この薬剤のメカニズムは、以前にもブログ内でお話をしましたが・・・

 

新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)も独自のプロテアーゼ(3CLプロテアーゼ)を有しており、その増殖に必須となることが知られています

 

もう少しだけ詳しくお話をしますと・・・次のようになります

 

新型コロナウイルスが、細胞に感染しますと・・・

 

ウイルスRNAの増殖は、もちろん起こるわけですが、それとは別に

複製のために必要なさまざまなタンパク質を合成する必要があるのです

 

そのタンパク質は、2種類の巨大な「ポリタンパク質」があり、それぞれ1本のポリペプチド鎖(アミノ酸がペプチド結合でつながったもの)でして、その中にさまざまな「酵素類」を含んでいることが知られています

 

一般的な話として・・・「プロテアーゼ(蛋白質分解酵素)」は、さまざまなタンパク質を正しく形成する重要な働きをしているものなのですが・・・

 

新型コロナウイルスの場合は、「プロテアーゼ」にあたるものが「3CLプロテアーゼ」ということになります。

 

 

 

 

(図はお借りしました)
 
上の図を見ますと・・・新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)のRNAは、細胞内で増殖は続くわけですが、その正常なウイルス粒子を作るのに必要なタンパク質ができない・・・ということになりますね
 
正常なウイルス粒子が形成されなければ、細胞の外には出られない・・・ということになりますよね
 
 
このように、ウイルスが有する「プロテアーゼ(蛋白質分解酵素)」の阻害薬は、HIVやC型肝炎の薬剤でも有効性を示しているなどの実績があるものと考えられているのですね
 
現時点では・・・新型コロナウイルスの重症化リスク因子を有する患者に投与することや併用薬剤に注意することという条件がついていますし、重症度の高い感染症患者に対する有効性は確立していないという規定はありますが・・・
 
JTKクリニックで「パキロビッド®パック」が処方できるようになったことを嬉しく思います
 
 
素敵な1週間をお過ごしくださいキラキラ
 
それでは、またバイバイ
 
 

<  ブログ後記     > 8月2日

 

命に関わるのではないか・・と感じるほどの猛暑日が続いてますね。ね。充分に水分摂取することを心がけるなど、体調管理をこれまで以上に心がける必要がありますよね。

 

さて、今回は新型コロナウイルス オミクロン亜種「BA.5」感染にも有効と考えられる「パキロビッドパック」について、お話をさせて頂きました。

 

タイミングの悪いことに、本文内でも話題として触れたバイデン米大統領(79)が「パキロビッドパック」を服用して、次のような話題がありました。

 

経過としては、以下のとおりとなります。

 

バイデン氏は21日にPCRとなったのですが、この時点では軽い症状の訴えがある程度だったそうです。

すぐに5日間の「パキロビッドパック」の内服治療を受けたのだそうです。

 

抗原検査で陰性を確認して27日に対面での執務に戻り、同日夜と28、29日朝の検査でも陰性判定を受けていたそうですが・・・30日に再び陽性反応を示したそうです。

 

なぜ、このような現象「リバウンド」が生じるのでしょうか?

 

「パキロビッドパック」の服用は、5日間のみとなります。

下の図を見ていただきますとわかりやすいと思いますが・・・


 

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「パキロビッドパック」の作用は、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の「メインプロテアーゼ(3CL様プロテアーゼ)」を選択的に阻害することにあります。

 

「プロテアーゼ」とは・・・簡単に言ってしまいますと、長いタンパク質鎖をより短い断片化する作用を持っています。

 

そのままでは、巨大なタンパク質となってしまう、長いアミノ酸の鎖をいくつかに分割して、短いアミノ酸に分割していくわけですね。

 

この短いアミノ酸のそれぞれが、異なる機能を持つタンパク質となっていくわけです

 

では、「パキロビッドパック」が阻害する「メインプロテアーゼ(3CL様プロテアーゼ)」とは、どのようなものなのでしょうか?

 

新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の遺伝子内に最初から存在しています。そして、感染後にヒトの細胞内で

「プロテアーゼ」を作り、ウイルス粒子の形成に必要な数個の違った機能を持つタンパク質を作りだす・・・というわけですね。

 

「メインプロテアーゼ(3CL様プロテアーゼ)」は、新型コロナウイルスに関連するタンパク質を作ることのみに特化した「プロテアーゼ」ということになりますので、理論的には正常細胞に影響を与えないことになります。

 

これが阻害されますと・・・ウイルスの増殖に必要な酵素が作られなくなり、その結果として、ウイルス粒子が形成されないことになります。

 

正常なウイルス粒子が完成しなければ、細胞の外には出られないという宿命がウイルスにありますので・・・ね。

 

 

話を最初の「リバウンド」に戻していきますと・・

 

「パキロビッドパック」の投与により、正常なウイルス粒子は形成されないわけですが、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)のRNA遺伝子は、細胞の中で作られ続けているわけです(転写)ね。

 

もちろん、感染初期にRNA遺伝子の産生量は最も多く、次第にその産生量は低下していく可能性が高いと思いますし、

もし、そうではなかったとしても・・・その前にNK(ナチュラルキラー)細胞やワクチン接種により誘導された抗体により、感染細胞ごと壊されていく運命であることが想像されます。

 

もちろん、免疫細胞が正常に働けば・・・ということになりますが・・・ね。

 

 

5日間の服用が終了すれば・・・ゆっくりと「メインプロテアーゼ(3CL様プロテアーゼ)」の機能が戻ってくると・・・

細胞内に新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)のRNA遺伝子は残っていますので、これに幾つかのタンパク質が産生されはじめて、正常なウイルス粒子は形成され、また、PCR検査、抗原検査で陽性となってしまう可能性もある・・・ということですね。

 

もちろん、「リバウンド」の時のウイルス量は、極めて少ないことがと予想され、いきなり、重症化する可能性は少ない・・・ということになります。

 

免疫細胞やワクチンによる抗体が、きちんと機能すれば・・「パキロビッドパック」を服用している5日間のうちに感染細胞は「破壊」されるなどして、「リバウンド」が生じない可能性が高いのですが・・・

 

免疫力が低下している人や高齢者は「リバウンド」が生じる可能性はあるかもしれませんね。

 

ファイザー社の「パキロビッドパック」のお話の続きは、またの機会にしたいと思います。

 

 

今回も最後までお読みいただきまして

ありがとうございましたお願い

 

  (筆者撮影)
 

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