こんにちは、内科医ひとちゃんですウインク

 

「節分」も過ぎて、いよいよ春が・・・と言いたいところですが

冬型の気圧配置が続いているそうで、北海道と東北は日本海側を中心に大雪となっているようです。

 

皆さまの体調は、いかがでしょうか?    

 

 

(AIを用いて画像を作成)

 

今回は、「オメガ-3系多価不飽和脂肪酸」のお話をしてみたいと思います。

 

「オメガ-3系多価不飽和脂肪酸」は、以前にもブログ内でご紹介したかもしれませんが、ヒトの健康にとって非常に重要な脂肪酸の種類です。

 

これらは「必須脂肪酸」とも呼ばれ、健康管理に重要な栄養素であるとされ、細胞膜の構成成分やホルモン様物質の生成などに役立つとされています。

 

ご存知の方も多いと思うのですが・・・オメガ-3系多価不飽和脂肪酸」は、いくつかの主要な形態がありまして、その中でも特に重要なものは次の3つであることが知られています。

 

1.EPA(エイコサペンタエン酸)

2.ドコサペンタエン酸(DPA)

3. α-リノレン酸(アルファリノレン酸)

 

メガ-3系多価不飽和脂肪酸」は、心臓病のリスクを軽減させ、抗炎症作用、脳の健康や発達をサポートするなど、様々な健康効果が認められています。

 

では、「オメガ-3系多価不飽和脂肪酸」の主要な構成要素として知られており、人体の健康維持において重要な役割を果たしている

「DPA(ドコサペンタエン酸)と「EPA(エイコサペンタエン酸)」には、その役割や機能に違いがあるのでしょうか?

 
(AIを用いて画像を作成)

 

まず、「DPA(ドコサペンタエン酸)」をみてみたいと思います。

 

「DPA」、炭素数22個を有する多価不飽和脂肪酸で、5つの二重結合を持つ長鎖脂肪酸です。

 

EPA(20:5 n-3)からの生合成経路を持ち、さらに「DHA(ドコサヘキサエン酸」の前駆体としても機能します。

近年の研究により、DPAは単なる中間代謝産物ではなく、独自の生理活性を持つ重要な生理活性物質であることが明らかになっています(Kaur et al., 2016, Progress in Lipid Research)。

 

「DPA」の主な供給源としては、

 

魚類(特に青魚):サバ、サンマ、イワシなど

海獣類:アザラシ油、クジラ油
藻類:特定の海藻類

 

などとなります。

 

一方で、「EPA(エイコサペンタエン酸)」は、炭素数20個を有し、5つの二重結合を持つ多価不飽和脂肪酸です。

この脂肪酸は主にα-リノレン酸から生合成され、体内で炎症を抑制する「エイコサノイド」の前駆体として活動します。

「EPA」は特に血管内皮機能の改善や血小板凝集抑制作用を有することが広く知られています(Mozaffarian & Wu, 2011, Journal of the American College of Cardiology)。

 

「EPA」の主な供給源としては、


• 魚油:サーモン、マグロ、サバなど
• 甲殻類:エビ、カニなど
• 微細藻類:特にナンノクロロプシスなど

 

などとなります。

 

では、「DPA」と「EPA」の効果には、どのような違いがあるのでしょうか?

 

「DPA」の効果は、次のように説明をされています。


• 抗炎症作用
• 血小板凝集抑制
• 脂質代謝改善
• 神経保護作用

 

それに対し、「EPA」の効果は

 

• 高脂血症改善
• 動脈硬化予防
• 抗炎症作用
• うつ病症状の改善

 

では、どちらも摂取しないとダメなのか・・・と思う方もいらっしゃるかもしれませんね。

 

実は、「EPA」から「DPA」は体内で合成されます。

 

このプロセスは、「オメガ-3脂肪酸」の代謝経路の一部として行われます。

「EPA」はまず、炭素鎖が2つ増えて「DPA」に変換され、その後、さらに「DHA(ドコサヘキサエン酸)」へと変換されることもあ流そうです。

 

「DHA(ドコサヘキサエン酸)」にも少し触れて起きますと

 

「「DHA」は「オメガ-3系多価不飽和脂肪酸」の一種で、非常に重要な生理活性を持つ脂肪酸です。 特に脳や視覚の健康のために必要不可欠であり、脳組織や網膜に高濃度DHAは次のような効果があるとされています:

 

・脳の健康と機能のサポート

・網膜の維持

・心臓病のリスクの軽減

・抗炎症作用-

 

米国心臓協会(AHA)は、心血管疾患予防のために1日あたり1-2gの「EPA+DHA「摂取を推奨しています。

なんだが、難しいなあ〜と感じる方もいらっしゃるかもしれませんね。私も・・・苦手です。

 

まとめますと・・・

 

「オメガ-3系多価不飽和脂肪酸」の中で、「EPA」と「DPA」は特に注目されており、「EPA」は炎症を抑制し、心臓病のリスクを軽減する効果があります。

 

一方、「DPA」は「EPA」から体内で合成されるため、「EPA」を摂取すれば「DPA」も得られます。

「DPA」もまた、独自の健康効果を持ち、特に心血管の健康に良いとされています。

・・・という感じでしょうか?

 

では、注目の「抗老化作用(アンチエイジング効果)」は、「オメガ-3系多価不飽和脂肪酸」である「EPA」や「DPA」にあるのでしょうか?

 

続か、後日の話題にしたいと思います。

 

素敵な1週間をお過ごしくださいキラキラ

 

それでは、またバイバイ

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<ブログ後記>2月11日

 

今回は「オメガ-3系多価不飽和脂肪酸(以下では、オメガ3脂肪酸)」のお話をさせていただきました。

 

「オメガ3脂肪酸」のなかでも、特に「ドコサヘキサエン酸(DHA)」と「エイコサペンタエン酸(EPA)」が、細胞の老化に伴う炎症を抑制し、老化関連疾患を予防する可能性が、さまざまな研究で示されてい流ようです。

 

また、これらの「オメガ3脂肪酸」は、認知機能の改善や認知症リスクを低下させるのではないかとも考えられています。

 

この理由として、「オメガ3脂肪酸」の摂取は、特に高齢者において、脳の「白質(はくしつ)」や「灰白質(かいはくしつ)」の構造的な改善をもたらすことが知られています。

 

具体的には、灰白質と白質の体積と統合性の喪失を防ぐ効果があるというのですね。

また、シナプスの密度を増加させ、「海馬(かいば)の神経新生を促進することで、認知機能を改善することが示されています。

 

以前のブログ内でもご紹介しましたが・・・「海馬」は短期の記憶の一時的な保存場所でしたよね。記憶が定着するには「海馬」に保存された記憶が、「大脳皮質」などに移動することが必要でしたね。

 

特に、「DHA」の適切な摂取は、記憶障害や感情の乱れを防ぎ、脳の修復メカニズムを最適化することで、加齢に伴う脳の損傷を制限することが示唆されています1

 

では、「オメガ3脂肪酸」は、ヒトの「健康寿命」をのばす可能性はあるのでしょうか?

 

答えは・・・

「オメガ3脂肪酸」は、健康寿命の延長にも寄与する可能性があるということになりそうです。

 

その理由として、「オメガ3脂肪酸」は、加齢に伴う細胞レベルの「炎症サイトカイン」を抑制し、そのことがヒトの生命の延長させるのではないかと考えられているのですね。

 

また、高齢者の「サルコペニア(筋肉量の減少)」を予防し、「インスリン抵抗性」を改善する可能性も指摘されています。

 

このように「オメガ3脂肪酸」は、老化に伴う認知機能の低下を防ぐための有望な栄養素であるとともに、炎症の軽減や筋肉の健康維持にも寄与します。

 

もちろん、「オメガ3脂肪酸」の効果を最大限に引き出すためには、適切な摂取量や方法を明確にするためのさらなる研究が

必要となってくるわけですが・・・ね。

 

今回も最後までお付き合いいただきまして

誠にありがとうございましたお願い

 

参考)

1.Ageing Research Rev..2013 Mar;12(2):579-94.

 Omega-3 fatty acids and brain resistance to ageing and stress: Body of evidence and possible mechanisms

Denisら

 

2.Curr. Neurophamacol. 2017;15(4):534-542.

Functional and Structural Benefits Induced by Omega-3 Polyunsaturated Fatty Acids During Aging

Debora Cutuliら

 

3.Eur Rev Med Phamacol Sci. 2023 Aug;27(15):7380-7400.

Modulation of inflammation and immunity by omega-3 fatty acids: a possible role for prevention and to halt disease progression in autoimmune, viral, and age-related disorders

R.Poggioliら

                        など

 

(汐留シティセンターからの風景)

(筆者撮影)

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 理事長、院長  

小笠原  均  (Hitoshi Ogasawara)   

医学博士, 内科医

(総合内科、リウマチ専門医)

(新潟大医学部卒)

 

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○自分の皮下脂肪から組織を採取し、「間葉系幹細胞」を培養して、自分自身の組織内に投与する「幹細胞治療」を開始しました。

 

 

 

 

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東京都千代田区麹町4-1-5麴町志村ビル2階

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Mail:info@jtkclinic.com

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こんにちは、内科医ひとちゃんですウインク

 

今日は「節分(せつぶん)」となりますね。今年の「立春(りっしゅん)」は、例年よりも一日早いことになりますね。

 

「節分(せつぶん)」は、「豆まき」をしますね。

 

なぜ、豆をまくようになったのかについては諸説ありますが、鬼を滅ぼすという意味で「魔(ま)を滅(めっ)する」ことから、「魔滅(まめ)」となり、「豆」につながったとも言われているそうです。

 

皆さまの体調は、いかがでしょうか?    

 

(AIを用いて画像を作成)

 

「ヒトの老化」を遅らせ(おくらせ)、「健康寿命」を延ばす(のばす)ことが実際にできるのか?・・・という質問を最近は、よくされるようになりました。
 
老化研究の第一人者であるアメリカ・ワシントン大学の今井眞一郎教授は「「ヒトの老化」を遅らせ、寿命をのばすことは可能であると断言していますし、
米グーグルは抗老化を目標としたスタートアップのキャリコ(Calico)を設立し、老化克服や寿命延長を目的としたコミュニティ「Vita DAO」が立ち上がっているそうです。
 
image
また、以前にもこのブログ内でご紹介したことがあるのですが、
「老化は治療できる病である」という米ハーバード大学医学大学院教授で老化研究の第一人者でもあるデビット・A・シンクレア博士の著書である『ライフスパン LIFE SPAN 老いなき世界』は、全米でベストセラーになったこともあります。
 
image
(AIを用いて画像を作成)


ところで、「NMN(ニコチンアミド・モノヌクレオチド)」や「NAD+

(ニコチンアミドジヌクレオチド)」で、なぜ、ヒトの「健康寿命」を延長することが可能になるのでしょうか?

 

「NMN」の摂取による効果や「NAD+点滴」は、いわゆるアンチエイジングの効果は、多くの方がご存知(ぞんじ)のことと思います。

 

ダイエット効果や脂質を低下させる作用、そして、糖尿病になりにくくなる作用、睡眠を改善させる作用、免疫力を高める作用といわゆる

アンチエイジング美容効果以外にも多くのメリットがあることが知られていますよね。

 

しかしながら、本質は別のところにあるのかもしれません。

いったい、どういうことなのでしょうか?

 

1998年、今井眞一郎教授と北野宏明先生(生物学者、現ソニーグループ専務 CTO)は、老化の原因はDNAの遺伝情報をうまく制御できなくなることにあるのではないかという仮説『ヘテロクロマチン・アイランド仮説』を提唱しました。

 

時の経過とともに(DNAに保存されている)情報が制御不能になり、本来読み取られてはいけない情報が読み取られてしまうのが『老化の本質』ではないか、と考えたのだそうです。

 

つまり、老化の本質は「情報の制御不能状態」であるのではないかというのですね。

 

この情報が「DNA」であるというわけですね。
 

  (図はお借りしました)
 

「DNA」は二重らせん構造をした長い糸のような形をしていることがよく知られています。

 

しかし実は、細胞内では通常DNAは"糸巻き"のような丸いタンパク質の球(ヒストン)にきつく巻き付いています。

 

この状態では、DNA上の遺伝情報を読み取ることはできません。私たちの体内でタンパク質が作られる際には、「ヒストン」巻きついている「DNA」を部分的にほどくことで、DNA上に保存されている遺伝情報を読み取っているのですね。

 

ただ、時の経過とともに、この「きつく巻き付いた構造」がところどころで緩み、細胞が本来の働きができなくなってしまう状態に陥ります。

ヒストンへの巻きつきが加齢とともにこの「きつく巻き付いた構造」がところどころで緩みや巻き取りの不均一(ふきんいつ)な状態になってしまいます。

 

この状態では、必要な遺伝子が転写(mRNAをつくる過程)が生じなかったり、必要がない遺伝子が転写されなくなってしまうという状態になってしまいますね。

 

今井教授は、これが細胞と身体が「老化」する本質的な原因なのではないかと考えたそうです。

 

さらに今井教授は、不要なDNA情報を読み取らせないようにするために重要な因子があると予想し、その制御因子を見つけて操作することを目指し、2000年に今井教授らが発見したのが、「サーチュイン」だったというわけです。

 

そして、この「サーチュイン遺伝子(長寿遺伝子)」を活性化させるために開発されたのが「NMN(ニコチンアミド・モノヌクレオチド)」であったというわけです。

 

「サーチュイン遺伝子」を活性化すると・・・本当にヒストンのDNAの巻きつきの状態を改善し、遺伝子の発現状態を正常化できるのでしょうか?

 

お話の続きは、後日の話題としたいと思います。

 

素敵な1週間をお過ごしくださいキラキラ

 

それでは、またバイバイ

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< ブログ後記  >2月4日

 

今回は、「NAD+(ニコチンアミドヌクレオチド)」とその前駆体である「NMN(ニコチンアミド・モノヌクレオチド)についてのお話をさせていただきました。

 

「NMN」は、若返りのビタミン」として、医療や健康食品の分野で世界中から注目を集めていますし、「NAD+」を直接、血管内に点滴する「NAD+点滴」も人気ですね。

 

「NMN」のサプリの内服は、食事のタイミングがNMNの吸収に影響を与えたり、腸内細菌の存在パターンによっては、NMNの吸収が妨げられることがあることも報告されていますので、

それならば、「NAD+点滴」と考える方も多くいらっしゃいます。

 

「NAD+」の歴史を見てみると・・・

 

NAD+が初めて発見されたのが、1906年という説が有力ですが、その時は「補酵素」としての役割が完全には理解されていませんでした。

 

1930年代:科学者たちはNAD+が細胞の代謝プロセスに不可欠であることを明らかにされ、NAD+の生物学的重要性が広く認識され始めたそうです。

 

•1960年代になりますと、最初のNAD+療法が試みられ、特にアルコール依存症の患者に対する効果が報告されています。

 

1970年代になりますと、NAD+を用いた治療がさらに研究され、慢性疲労やストレス関連の症状の緩和にも役立つ可能性が示されるなど、NAD+点滴治療の歴史は、とても長いことになります。

 

そして、内服できるサプリとして注目されるようになったわけですね。

ところで、本文内でもご紹介したように「サーチュイン遺伝子(長寿遺伝子)という特別な遺伝子に注目され始めました。

その研究の中心にいたのは、マサチューセッツ工科大学のレオナルド・ガレンテ氏と今井眞一郎氏という二人の研究者であったと言われています。

 

この「サーチュイン遺伝子」は、現在までに哺乳類で7種類※発見されており、紫外線や化学物質、肥満などの影響で損傷したDNAを修復したり、細胞のエネルギー産生を高めたりして、老化を防いでいることが実験で確かめられています。

「サーチュイン遺伝子」は「Sirt1~7」、そこから産生されるタンパク質は「SIRT1〜7」と表記されますが、本文内でも触れましたが、

その中でも「サーチュイン1 遺伝子(Sirt1)」

「サーチュイン1 遺伝子(Sirt1)」が最も注目されているのですね。

 

実際に遺伝子発現の調節、細胞の老化抑制、および、「サーチュイン1 遺伝子(Sirt1)」は細胞のDNA修復能力を高め、損傷したDNAが正確に修復されることを助け、細胞の遺伝的安定性を保持し、老化や癌などの疾患のリスクを減らすことが知られています。

 

次に癌疾患がある場合に「NAD+点滴」や「NMN」が使えるのか?・・・

 

という疑問にお答えしていきたいと思うのですが・・・話題は、DNAのヒストンへのの「巻きつき方」の問題と併せて、またの機会にしたいと思います(長くなってしまいますので・・・ね爆  笑

 

 

今回も最後までお付き合いいただきまして

誠にありがとうございましたお願い

 

(メズム東京ホテルからの風景)

(筆者撮影)

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<今週、なんとなく聞いてみたい曲>

 

 

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こんにちは、内科医ひとちゃんですウインク

 

1月最後の休日の朝は、気持ちのよい青空が広がりました。

しかしながら、西の方からお天気が崩れていくのだとか。

 

暦をみますと二十四節季は「大寒(だいかん)」であり、

七十二候は「水沢腹堅(さわみずこおりつめる)」となっています。

 

意味は文字どおりで、「沢(さわ)の水も凍り(こおり)つき、厚く氷が張っている頃ということになりますね。

 

1年のうちでも、最も寒い時期と言えるかもしれませんね。

ただし、日は少しずつ伸び、明るい時間帯も長くなったきていますので、本格的ば春の季節はもうすぐかもしれませんね。

 

皆さまの体調は、いかがでしょうか?      

 

 

 (AIを用いて画像を作成)

 

今回は、間葉系幹細胞から放出される「エクソソーム」が「動脈硬化」にどのような影響を与えるのか?・・・という話題にしてみたいと思います。

 

まず、「動脈硬化」とは、どのような状態をいうのでしょうか?

 

簡単にその病態(びょうたい)を整理しますと、次のようなものになります。

 

「動脈硬化(Atherosclerosis)」は、動脈壁への脂質(特に酸化LDLコレステロール)の蓄積、炎症性細胞の浸潤、平滑筋細胞の増殖などにより、血管壁が肥厚・硬化する「慢性炎症性疾患」です。

 

そして、この過程では次のようなことが起きていると考えられているわけですね。

 

1)血管内皮細胞の機能障害

2) 単球のマクロファージへの分化と泡沫細胞化

3)炎症性サイトカインの産生

4)血管平滑筋細胞の増殖と細胞外マトリックスの産生

 

問題は、この「動脈硬化」の状態に「間葉系幹細胞」から放出されている「エクソソーム」を投与すると、どのようなことが起こるか?・・・ということになりますね。
 

 (AIを用いて画像を作成)

 

「間葉系幹細胞」からのエクソソームを投与したときに予想される治療効果は、次のようなものが報告されています。


- 抗炎症作用:IL-10やTGF-βなどの抗炎症性サイトカインの分泌
- 免疫調節作用:制御性T細胞の誘導
- 血管新生促進効果:VEGF、HGFなどの成長因子の分泌
- 組織修復効果:損傷した血管内皮細胞の修復促進

 

この中でも注目すべきは、「血管内皮細胞」が修復されるとことでしょうか。

 

          (図はお借りしました)

 

「血管内皮細胞」は、血管の最も内側を覆う細胞で、血流の調節、血液の凝固、炎症反応の調整など多岐にわたり重要な役割を担っています。

 

この内皮細胞が障害されると、さまざまな心血管疾患のリスクが心配されます。

 

「 血管内皮細胞」が損傷すると、血管の弾性が消えたり、血管が狭くなったりすることがあります。これにより、脳への血流が阻害され、脳梗塞や脳出血などが起こりやすくなりますし、狭心症や心筋梗塞などの冠動脈疾患も生じやすくなると考えられています。

 

「間葉系幹細胞」からのエクソソームを投与したときに「 血管内皮細胞」の機能が正常化していくようなら、脳血管障害や冠動脈疾患を発症するリスクを減らすことができる可能性がありますよね。

 

では、「間葉系幹細胞」からのエクソソームを投与は本当に安全なのでしょうか?

 

これは、後日の話題にしたいと思います。

 

素敵な1週間をお過ごしくださいキラキラ

 

それでは、またバイバイ

 

参考)

1.Biomark Res. 2019 Apr 4:7:8. 

Exosomes from mesenchymal stem/stromal cells: a new therapeutic paradigm

Kan Yinら

 

→ 間葉系幹細胞(MSC )由来のエクソソームは、腫瘍形成のリスクがなく、免疫原性が低いため、さまざまな疾患に対する安全で効果的な無細胞療法としての可能性を示しています。

 

2.Front Cell Dev Biol.(Review). 2023 Jun 30:11:1093113. 

Mesenchymal stem cell-derived exosomes: a possible therapeutic strategy for repairing heart injuries

Zesh Zhuら

 

→ 間葉系幹細胞由来のエクソソームは、細胞の修復、血管の増殖、免疫調節を促進し、課題を克服することで、心臓損傷を修復する可能性を示しています。

 

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<ブログ後記>1月28日

天気予報から、雨まじりの寒い1日を想像していましたが、実際にはよく晴れた暖かい一日となりました。

今回は「幹細胞」から放出されている「エクソソーム」についてのお話をさせていただきました。

実は「エクソソーム」を放出しているのは、幹細胞だけではありません。

実は、私たちの体内にある「通常の細胞」からも「エクソソーム」は放出されています。

 

「エクソソーム」とは、どのようなものか?・・・ということを整理しますと・・・

 

エクソソームは細胞が分泌する小さな袋状の構造体で、細胞外小細胞(細胞外小胞)の一種です。一般的には直径が30~150ナノメートル程度で、細胞の内部から放出された後、他の細胞へ情報を伝える役割を果たします。

 

「エクソソーム」の内部には、タンパク質、RNA、マイクロRNAなど様々な分子が含まれています。これらの分子はエクソソームが作られた元の細胞の特性を反映しています。

 

こうした「エクソソーム」による情報伝達は、免疫応答、細胞成長や修復、さらには発生などのプロセスを効率化すると考えられているわけですね。

 

癌細胞からも「エクソソーム」が放出されることもわかっていまして、癌細胞が他の臓器に転移する際に、癌細胞に有利な条件となるように周囲の細胞を変化させる可能性も指摘されてるわけですね。

 

これらの「エクソソーム」の中でも、損傷した細胞や組織を修復する

可能性が高いものが、間葉系幹細胞由来の「エクソソーム」でして、細胞の修復、血管の増殖、免疫調節を促進し、課題を克服することで、心臓損傷を修復する可能性を示しています(参考3)

 

参考3)

Front Cell Dev Biol. 2023 Jun 30:11:1093113.

Mesenchymal stem-cell-derived exosomes: a possible therapeutic strategy forrepairing heart injuries.

Zeshu Zhuら」

 

参考4)

Cardiovasc Res. 2020 Feb 1;116(2):353-367.

Atorvastatin enhances the therapeutic efficacy of mesenchymal stem cells-derived exosomes in acute myocardial infarction via up-regulating long non-coding RNA H19

Peisen Huangら

 

アトルバスタチンで前処理した間葉系幹細胞エクソソームは、おそらく内皮細胞機能とlncRNA H19を介した血管新生を促進することにより、急性心筋梗塞の治療において心臓保護効果が向上することが知られています(参考4)

 

アトルバスタチンは、リピトールなどの商品名で販売されている高リスクの心血管疾患の予防と異常な脂質レベルの治療に用いられるスタチン系の薬剤ですね。

 

参考5)

Cell Physiol Biochem. 2015;37(6):2415-24.

Mesenchymal Stem Cell-Derived Exosomes Improve the Microenvironment of Infarcted Myocardium Contributing to Angiogenesis and Anti-Inflammation

Xiaome Tengら

 

MSC 由来のエクソソームは血管新生を刺激し、炎症を軽減し、虚血性障害後の心臓機能を改善します(参考5)

 

参考6)

Cytotherapy. 2016 Mar;18(3):413-22

Safrty evalution of exosomes derived from human umbilicai cored

mrsenchymal stomal cell.

Sun Lら

 

そして、安全性については、ヒト臍帯間葉系幹細胞(hucMSC)由来の「エクソソーム」の安全性を評価しました。動物モデルを用いた実験で、hucMSCエクソソームは体重減少を防ぎ、肝臓や腎臓機能に悪影響を及ぼさないことが示されました。また、溶血、血管および筋肉刺激、全身性アナフィラキシー、発熱、血液学的指標においても問題がないことが確認されたものなどがあります(参考6)

 

参考7)

Int.J. Nanomedicine.2023 Jun 14;18:3177–3210. 

Biogenesis, Composition and Potential Therapeutic Applications of Mesenchymal Stem Cells Derived Exosomes in Various Diseases.

Yue-Guo Yuanら

 

間葉系幹細胞由来エクソソームは、神経疾患、自己免疫疾患、炎症性疾患、がん、虚血性心疾患、肺損傷、肝線維症など、さまざまな疾患で組織再生を媒介することが示されており、今後、さまざまな疾患のコントロールや組織の再生を可能にする可能性がある(参考7)

 

などと報告されているのですね。

 

米国などでは、このような抗老化医療の研究に莫大(ばくだい)な予算が配分されており、癌の研究を大きく上回っているそうです。

 

なぜ、癌の研究よりも多くの予算が割かれて(さかれて)いるのか?

と聞いてみますと・・・健康で長生きする技術が確立されれば、癌の発症を低下することが予想されるから・・・という理由のようです。

 

なるほどとは思ったのですが・・・そうは言っても臓器特有の疾患は、無数にあるわけですので・・・そんな時に「幹細胞からのエクソソームが効果を発揮(はっき)するのでは・・・などと期待したりもします。

 

もちろん、私が勝手に考えているだけですが・・・ね爆  笑

 

今回も最後までお付き合いいただきまして

誠にありがとうございましたお願い

 

 

 

 

 ザ・プリンスギャラリー東京紀尾井町

Gallery Lounge Levita(35F)

(筆者撮影)

 

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こんにちは、内科医ひとちゃんですウインク

 

曇りのお天気の寒空を見上げ、本格的な春の季節は遠いと思っていたのですが、天気予報では、明日20日からは東京でもスギ花粉が飛ぶのだとか。

 

しかも。今年のスギ花粉の飛散量は、例年の2倍以上が予想されるのだとか。

 

早めの準備が必要かもしれませんね。

皆さまの体調は、いかがでしょうか?      

 

      

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          (AIを用いて画像を作成)

 

今回は、皮膚の「コラーゲン」のお話をさせていただきたいと思います。

皮膚の真皮層(しんぴそう)にある「コラーゲン」ですが、「エラスチン」や「ヒアルロン酸」とともに

同じ真皮層にある「線維芽細胞(せんいがさいぼう)」で産生されるのでしたよね。

 

もっと詳しく説明しますと。次のようになるでしょうか。

 

「線維芽細胞」は真皮層の健康を維持する中心的な役割を果たし、「コラーゲン」を合成して肌の土台を形成し、「エラスチン」を通じて弾力性を維持します。

 

また、「ヒアルロン酸」の産生により、真皮内の水分を保ち、しっとりとした肌をサポートしているとされています。

 

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         (図はお借りしました)

 
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           (AIを用いて画像を作成)

 

この「線維芽細胞」も一定の時間が経ちます(たちます)と「老化細胞化」していきます。「線維芽細胞」が少なくなれば、そこから産生される「コラーゲン」や「エラスチン」も減少していくことが知られています。

 

では、「線維芽細胞」を活性化する可能性のある治療法は、どのようなものが報告されているのでしょうか?

 

 

近年、以下のような治療法が線維芽細胞の活性化をサポートする可能性があるとされています。

 

1)高濃度ビタミンC点滴

 

ビタミンCは強力な「抗酸化作用」を持ち、「線維芽細胞」を活性化させる可能性があると考えられています。

 

ビタミンCはコラーゲンの生成を促進する重要な栄養素であり、真皮層の健康を直接的にサポートします。高濃度ビタミンC点滴は、経口摂取よりも高い血中濃度を実現できるため、効果が期待される治療法です。

 

2)NAD+点滴

 

NAD+(ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド)は、細胞内エネルギー代謝や老化プロセスに関与する補酵素です。これが補充されることで細胞の若返りが期待され、「線維芽細胞」の働きを支える可能性があります。NAD+点滴は、エネルギー代謝を最適化し、細胞の再生能力を高めるアプローチとして注目されています。

 

3)幹細胞エクソソーム点滴

 

エクソソームは、幹細胞から分泌されるナノ粒子で、細胞間のシグナル伝達を担います。これには成長因子やタンパク質が豊富に含まれており、「線維芽細胞」の活性を直接刺激することで、コラーゲンやエラスチンの産生を促進する可能性があります。幹細胞エクソソーム点滴は、再生医療の一環として、肌の若返りを目指す最先端治療の一つとされています。

 

4)ビタミンサプリメントの活用

 

日々の生活の中で、「線維芽細胞」の機能をサポートするビタミンの摂取も有効です。特に、ビタミンC、ビタミンE、ビタミンAなどは抗酸化作用や細胞再生を助ける効果があるため、食事やサプリメントを通じてこれらの栄養素を取り入れることは、肌の健康維持に寄与します。

また、「亜鉛」や「コエンザイムQ10」などの補助成分も、「線維芽細胞」の働きを間接的に支えるとされています。

 

「亜鉛」は、ちょっと意外に思うかもしれませんね。

この報告の詳細は、後日の話題にしたいと思います。

 

 

素敵な1週間をお過ごしくださいキラキラ

 

それでは、またバイバイ

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<ブログ後記>1月21日

 

今回は、皮膚のハリや柔軟性を保つことに重要な働きをしている「線維芽細胞」について、お話をさせていただきました。

 

「線維維芽細胞」の存在する「真皮層」の特徴は、血流が豊富であることです。

これに対して、「表皮層」には、あまり血管が存在しないため、直接的な血流は極めて少ないとされています。

 

「表皮層」に到達した薬剤が、そこで代謝されることなく目的の場所へ届く必要がありますが、薬剤が「表皮層」内で分解されたり、変化したりすることがあり、効果が減少することがあると考えられています。

 

このため、栄養素や酸素は、「真皮層」から拡散によって「表皮層」に供給(きょうきゅう)されます。血管網があり、「真皮層」に薬剤などを投与したほうが、皮膚全体の状態を良好にたもつことができると考えられているのですね。

 

ところで、本文の中に「亜鉛(あえん)」があげられていることに違和感を感じた方もいらっしゃるかもしれません。

 

「亜鉛」というと「滋養強壮」などという言葉が浮かんでくるわけですが、「亜鉛」は、皮膚の健康や免疫システムの機能にとって非常に重要な微量元素と考えられています。

 

その「亜鉛」の効果や影響を見てみますと、皮膚の「修復」と「維持」ということになります。

 

 「亜鉛」は、細胞の「成長」と「分裂」に関わっているため、傷の治癒プロセスに重要な役割を果たしてもいるのだそうです。

 

徳島大学が以前に発表した論文(Jounal of Investigative Dermatology 2017)では、皮膚の「コラーゲン」を維持するためには、

細胞内の亜鉛の量を制御する「亜鉛トランスポーター(ZIP7など)」という構造が重要であると報告しています。

 

「亜鉛トラスポーター」という構造が、細胞の生体膜上にありまして、細胞内の亜鉛濃度を高めるために機能するのですが・・・

 

この「亜鉛トラスポーター」が減少してしまうと、真皮層の「コラーゲン」の量が減少してしまうわけです。

 

真皮層の構造を支えているのが、「コラーゲン」や「エラスチン」であるわけですが、このうち、「コラーゲン」が減少してしまうと・・・

皮膚全体が薄くなり、また、弾力(だんりょく)がなくなってしまうのだそうです。

 

また、「炎 症VOL.4 NO.4 AUTUMN 1984 」の科学雑誌の中では、

「亜鉛」が「線維芽細胞」の増殖や「コラーゲン」の合成に必要であるとの報告もありますし、

 

また、ポーラ化成工業の研究では、「コウキエキス」と「シナノキエキス」の混合物が、「線維芽細胞」における「亜鉛トランスポーター」の遺伝子発現を増加させ、「コラーゲン」の産生を助ける可能性が示されています。

 

もちろん、いくつかの報告もありますが、細胞内の亜鉛濃度を高めるためには、血液中の「亜鉛」濃度を適正に保っておくことも重要であることは、当然のことですよね。

 

どうでしょうか?・・・「亜鉛」はサプリなどでも摂取できますので、「肌」のよい状態を保つために有用(ゆうよう)かもしれませんね。

 

今回も最後までお付き合いいただきまして

誠にありがとうございましたお願い

 

参考)

1.Journal of Trace Elements in Medicine and Biology. Vol 68.2021

   Intracellular zinc during cell activation and zinc deficiency.

   Benjamin Rollesら

 

2.Journal of Investigative Dermatology 2017.

Requirement of zinc transporter SLC39A7/Zip7 for dermal development to fine-tune endoplasmic reticulum function by regulating protein disulfide isomerase.

Bum-Ho Bin, Toshiyuki Fukadaら

 

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(筆者撮影)

 

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 理事長、院長  

小笠原  均  (Hitoshi Ogasawara)   

医学博士, 内科医

(総合内科、リウマチ専門医)

(新潟大医学部卒)

 

  <JTKクリニック・アンチエイジング治療>

 

 

 

 

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こんにちは、内科医ひとちゃんですウインク

 

低気圧が日本海と本州の南を進んでいるそうで、日中でも曇りがちで肌寒くなっていますね。

 

暦に目をやりますとその七十二候は、「水泉動(しみずあたたかをふくむ)となっていることに気がつきました。

 

地上の厳しい寒さで、地中深くでは静かに水が動き出している様子「水泉動」(しみずあたたかをふくむ)と表現しているのだとか。


はっきりと目には見えないけれど、春に向かうかすかな変化を繊細な目で見つめていた、先人達の眼差しを感じますね。

 

いよいよ、

2025年も本格的に始動していかなければいけませんね。

 

皆さまの体調は、いかがでしょうか?

 

                    image

         (AIを用いて画像を作成)

 

今回は「慢性疲労症候群(まんせいひろうしょうこうぐん)」を話題にしてみたいと思います。

 

最近、興味深い記事が「長崎新聞」に掲載されました。

 

その内容は、長崎大学のリウマチ・膠原病内科学の講師である

「古賀 智祐(こが ともひろ)先生の研究チームが、慢性疲労症候群

’CFS)の原因となる遺伝子を発見したというものでした。

 

その遺伝子は、ミトコンドリアの働きを調整するとされる遺伝子「ADCK1」の一部が欠け、変化していることが確認できたというものでした。

 

「ADCK1」遺伝子とは、どのようなものかを調べてみますと・・・

 

「ADCK1遺伝子」は、染色体14q24.3に位置する • 全長134,905塩基対、17のエクソンで構成され、タンパク質をコードする遺伝子であるのですね。

 

         「ADCK1遺伝子」

 

 

主にミトコンドリア内膜に局在する • ミトコンドリアのクリステ形成に必須であり、このADCK1遺伝子変異の主な影響としては、以下のようなことが生じるとされています。

 

1)ミトコンドリア機能への影響 機能異常 

2) ミトコンドリア膜電位の低下 • ATP産生の減少 •

3)活性酸素種(ROS)の増加 

4)ミトコンドリアの融合異常

 

などが生じるとされているのですね。

 

           (AIを用いて画像を作成)

 

治療では、身体のエネルギー産生を助ける医薬品などと機能性食品の天然アミノ酸 5-アミノレブリン酸(5ーALA)を併用し、症状の改善があったそうです。

ほぼ、寝たきりであった女性が、最終的には買い物に出られるまでに

症状が改善しているそうです。

 

5-アミノレブリン酸(5ーALA)は、ミトコンドリアでのATP産生を増加させる作用が報告されています。

 

「NMN」と似ているのですが・・・ミトコンドリアのATP産生の増加に特化しているという印象がありますね。

 

遺伝子の異常を見つけ、それを補足するような医薬品を見つけて、

症状を改善させることを確かめた。

 

まさに医学の臨床研究の王道を示したような「古賀 智祐(こが ともひろ)先生の研究チームの成果となりますね。

 

素敵な1週間をお過ごしくださいキラキラ

 

それでは、またバイバイ

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<ブログ後記>1月14日

 

今宵は2025年になって初めての「満月」が夜空に輝いていますね。

「ウルフムーン」と呼ぶそうです。

狼(オオカミ)が空腹で遠吠えをする頃なので「ウルフムーン」と呼ばれるのだとか。

 

今回は「慢性疲労症候群」の話題にさせていただきました。

そんなことを言ったら、「自分だって慢性的に疲れている(つかれている)」と思われる方も多いかもしれませんね。

 

米国では25%もの人々が慢性的な疲労を訴えるそうですので、もし、慢性的に疲れている方がいても、4人にひとりですから不思議ではありません。

しかしながら、その中で「慢性疲労症候群

(Chronic Fatigue Syndrome;CFS)」の基準を満たすのは約0.5%に過ぎないと報告されていますが、新型コロナ感染後の後遺症の中にも、

「慢性疲労症候群(CFS)」に似た症状を示す場合もあるとされるので、基準ということで考えますと・・・もう少し高い割合を示すのかもしれませんね。

 

「慢性疲労症候群(CFS)」という用語は1988年に初めて使用されたが,この病態は遅くとも1700年代中ごろから別の名称(例えば、神経衰弱症,慢性ブルセラ症)でよく記載されていたそうです。

 

さらに「慢性疲労症候群(CFS)」は,睡眠障害,意識障害,疲労,疼痛,活動による症状増悪など,「線維筋痛症」と共通する特徴が数多くみられるので、20〜25年前ぐらいには「線維筋痛症」の原因を解明するには「慢性疲労症候群(CFS)」も研究を並行していかないといけない・・・と主張する研究者もいたような気がします。

 

もちろん、教科書的には「線維筋痛症」と同様に「慢性疲労症候群(CFS)」も原因は不明とされています。

 

分かってたことは・・・

 

感染,内分泌,免疫,精神のいずれの側面でも確立された原因はない。

原因として提唱されてきた数多くの感染性因子のうち,エプスタイン-バーウイルス,ライム病,カンジダ症,およびサイトメガロウイルスは,CFSの原因にならないことが証明されている。

 

同様に,アレルギーのマーカーはないし,免疫抑制もない。「慢性疲労症候群(CFS)」の患者さんに日和見(ひよりみ)感染症のリスク上昇はみられない・・・

 

などということのみでしょうか。

 

なので・・・長崎大学のリウマチ・膠原病内科学の講師である

「古賀 智祐(こが ともひろ)先生の研究チームが

その遺伝子は、ミトコンドリアの働きを調整するとされる遺伝子「ADCK1」の一部が欠け、変化していることを確認したという報告は、インパクトのあるものなのですね。

 

これらのことを報告した研究論文は昨年12月、インターネットの国際学術誌「Imunological Medicine (イムノロジカル・メディシン(免疫医学)」に掲載されています。

 

この研究が「慢性疲労症候群(CFS)」の根本的な新しい治療の確立や「線維筋痛症」の原因の解明などのブレークスルーになればよいなあ〜と期待する次第(しだい)です。

 

今回も最後までお付き合いいただきまして

誠にありがとうございましたお願い

 

 

(筆者撮影)

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 理事長、院長  

小笠原  均  (Hitoshi Ogasawara)   

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